終わりの国へ(サンクト・ペテルブルグ:ロシア⇒ヘルシンキ:フィンランド)

ロシア フィンランド

フィンランド全図および経路図
 



2006.10.01(日) 

 サンクト・ペテルブルグの朝の出発は早かった。

 まだ日が昇る前に宿を出てフィンランドスキー駅へと向かう。

フィンランドスキー駅と鉄道



 夜行列車で移動し旅情を楽しみつつ宿泊費を浮かせ、朝早くに宿を取って荷物を置いて観光するというのがベストなパターンだが次の目的地であるフィンランドの首都ヘルシンキまではサンクトから左程離れていない距離だ。半日という中途半端さから朝出て昼について観光するのが次善の策というものだろう。

 列車は07:48時に出発、チケットと同じ時間に、それも分単位で指定された時間で出発するという事実一つとってもロシアがヨーロッパの文化圏に属するという良い証左になるだろう。


フィンランド行の鉄道、出発直後のサンクトの眺め



 国境へ到着したのは09:30時、時計で時差の一時間分を戻して手続きをして出発する。

ロシア側の国境駅と車内、ちなみに便座には使い捨てのビニール製の便座カバーがついているという驚異の近代っぷり



 そのまま列車は走り続け12:40時頃、鉄道はヘルシンキへ到着した。

ヘルシンキ駅



 ここで目的地であるフィンランドについて若干の説明をさせていただこう。

 英語で終わりを意味する「Fin」と土地の「Land」を組み合わせたこの国は北欧の3ヶ国の一つでもあり地球上で最北にある国家の一つと言っても良い、そんなことから「(地の果ての)終わりの国」から「Finland」という英語名(フィンランド語では「スオメン・タサヴァルタ」)が命名されたのだ。


 そう、今私がいるのは地の果てにある終わりの国、そう考えると旅情もより一層掻き立てられるものだろう・・・


鉄道駅に市内



 と、勝手に思っていたが実はなんてことはない「フィン人の国=フィンランド」というのが本当の所らしい。

 『だっ・・・騙された・・・』

 勝手に思い込んで上がった分がより激しいリバウンドとなってテンションはダダ下がる。これでは単なる自爆テロだが生憎の荒天で元々が落ち着いた雰囲気のあるフィンランドの首都ヘルシンキを見るには却って良かったのかもしれない。

 ドミトリーのくせに20ユーロ(約3000円)もする市の中心部にあるホステルに泊って早速市内へと繰り出した。

ヘルシンキ大聖堂、中のパイプオルガンにそこからの眺め、ちなみに道路の左がヘルシンキ大学、右が大学図書館


ヘルシンキ市内


ちょっと変わったテンペリアウキオ教会とその中



 初日と言えば全景だ。

 オリンピックスタジアムの塔に迷わず私は行く事にした。

塔からの眺め



 夜景まで・・・とも考えたが雨も少し降ってきた。

 それに今日は朝早くから動いていたので一通りの景色がみれたからこれで満足だろう。

オリンピックスタジアムから戻って来る途中の景色



 どこか忙しい感じがしていたロシアのモスクワやサンクトとは違い、近代的な落ち着きをもったこの首都ヘルシンキ。

 終わりの国の始まりは静かなスタートとなった・・・









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