ロシア

ロシア全図



経路図



 2006.09.16(土)

 日付変更線を越え、そしてそれなりに時間がかかる入国手続きを終えていよいよロシア領内に突入する。

 「東欧見聞録」の東欧パートの始まりだ。

ロシア側国境駅 



 イルクーツク


 少しは聞いた名前かもしれない。


 バイカル湖


 こうなると知名度は一気に上がるだろう。

 シベリアの真珠、生物進化の博物館とも言われるこの湖を有名らしからめているのはその「世界一を誇る透明度」に他ならない。

 シベリア鉄道に乗る前からこの湖がメインイベントといってもいい程、私はこの場所に惹きつけられていた・・・


上:シベリア地方の小さな村、中:バイカル湖畔、下:バイカル湖に面した鉄道駅




 世界一・・・・

 これだけでもそこを見る理由には十分過ぎるがさらに”透明”というキーワードが付いている。

 世界一澄んだ心を持ち、旅行界で”透明度ナンバーワン”を誇るこのプロフェッショナルだ、類は友を呼ぶといった事ではないがお互いがお互いを磁石の様に引き合ったといっても良いだろう。

バイカル湖畔とその周りの風景



 天気は生憎の曇り、透明度を誇る湖も車窓からではなんだかくすんで見えてしまう。

 だが目の前にあるのは紛れも無く世界一の透明度を誇る湖なのだ。そのシチュエーションが私の心を震わせる・・・

 そして列車はいよいよシベリア鉄道での第一ターゲットであるイルクーツクへと到着する。


イルクーツク駅と鉄道の写真




 『ふぅ~・・・』


 極東の地シベリアの地方都市イルクーツク、外に降り新鮮な空気を胸一杯に吸い込んでみる。

 『ここに世界一透明な湖が・・・』


 私はこの鉄道に乗れ、ここまでこれたことの幸せをかみしめていた・・・・


 そして列車は出発する。


車窓から、下段2枚の奥がバイカル湖





 『・・・』


 『・・・・・・』


 「えっ?降りて泊るんじゃなかったのかって??」


ローカルな村の景色と平原





 ちょっと待ってくれ、誰も降りるなんて言って無い。

 世界一透明度の高い湖に興味は当然あるが「車窓から見れば十分」だ。だからこそのシベリア鉄道だ・・・



夕暮れ時に針葉樹林




 じゃあ最初に書いていた熱き思いらしきものはって??


 もちろん当然あるさっ!

 だけどね、視界にはきちんと湖は入っているし「本格派のロマンティストなら遠目でも眺めてればきちんとした脳内変換が出来るから特に降りて湖畔まで見に行かなくても十分見た事になる」というのがプロフェッショナルなツーリストってもんだぜ。


 それに・・・


沈みつつある夕陽を眺めて





 最初は降りてみる事も考えてみたさ!

 でもね、旅行代理店で聞いたら「ウランバートル⇒モスクワは100ドル」、「ウランバートル⇒イルクーツクも100ドル弱、そしてイルクーツク⇒モスクワは200ドル」とダイレクトにモスクワに行く方が途中下車してロシアの国内線で払った方が遥かに値段が高くなるという事が判明したのさ・・・

 
 物価の安い国で首都ダイレクト便を頼んだ方が遥かに安い、そんなマジックが仕掛けられていたんだ・・・


 (※:確認したらモスクワ⇒ウランバートルのチケットはウランバートル⇒モスクワのチケットより倍以上高かった、そしてモンゴル入国時に使ったこれよりも遥かに距離の短い北京⇒ウランバートルは同じクラスの車両で確か200ドル近くかかっていた。)




夕暮れ時




 同じ場所に行くのに途中下車して乗りなおした方が移動距離は一緒なのにコストは3倍かかる・・・


 私がイルクーツク・トランジット計画を即座に取りやめた理由だ。


 幾ら私は旅行界で比類なきロマンティストであるにせよ「交通費だけで3倍のコスト」は到底飲めるものではない。



 『コストはロマンに勝る。」


 私がプロフェッショナルとしてイルクーツクでは下車しないと決意した理由はそこにある。



日没とその直後・・・





 地球上どの湖よりも透明なバイカル湖・・・


 一応は見れたから良しとしよう、そして生憎の曇天だった。それなら降りた所で所詮は・・・



一応夜撮った写真





 私は私の決断に満足し、そして今車上にある・・・



夕食。





 そして私はここにこう宣言しよう!


 このプロフェッショナルは世界一透明な湖をみたツーリスト。


 即ち『世界一透明なツーリスト・・・』である、と・・・



夜停車した鉄道駅




 そして2日目が過ぎていった・・・

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