フィンランド
フィンランド全図および経路図
2006.10.02(月)
北欧3ヶ国は物価が高い事で有名だ。フィンランドはその中でも一番安いと言われているがその事を全く感じさせない街の物価が旅行者を泣かせる所だ。
そんな物価の高いフィンランドを一日で抜けずに留まったのには勿論訳がある。そう、私のやる事にはいつだって”訳”があるのだ。
一番多いのは”言い訳”だが、それは今回の本題とは何の関係もないのでスキップして先に進む事にしよう。
ヘルシンキ市内と港
世界遺産の要塞島「スオメンリンナ」の存在、私が一泊長くした所以がここにある。
ヘルシンキからフェリーで行くこの場所はクルーズも楽しみつつ世界遺産も一個見られるという実にこのプロフェッショナル向きの観光場所なのだ。
ロシア風のウスペンスキー寺院に港
天気は相変わらず荒天だが洋上からの景色はそれを忘れさせる素晴らしい物になるだろう。
なぜなら私は「エレガント」だからだ。
スオメンリンナ要塞島行のフェリーと出発直後の景色。
『・・・』
『・・・・・』
『良く見えん・・・』
だが物は考えようだ、発想の転換の中に新しい発見がある、「景色が良く見れない」ではなく「霧に包まれた幻想的な風景」と考えれば慰め様もあるではないか?
そう、どんなものを見ても「エレガント変換」で補正すればいいだけだろう。
こうして見えなかった事の言い訳を考えている内にフェリーは到着する。
スオメンリンナの始まりだ。
スオメンリンナ島
こういった場所に来た時にやる事は決まっている、速攻で全ての見所を効率的に見て周る事だ。
アマチュアとプロの違い、素人ならどこか一ヶ所気に行った所があればそこに留まってしまい、いつの間にかタイムアウトして他の見所は省略する等という不手際を各所でかますのだろうが、私に限ってはそんな事は無い、留まる事なく一つ一つの見所を丹念に潰してコンプリートするのがプロの観光だ。
潜水艦の展示があったが中に入れず
そして経路上にある見所をただ見て記憶に残すだけではなく記録に収めていく。それが出来るこの隙の無さが私をプロフェッショナル・ツーリストたらしめている所以と言えるだろう。
要塞島らしい砲台もある。
ほぼ完璧といえる旅行術、敢て欠点を上げるとしたらその移動速度と観光速度の速過ぎる事から、写真に収めてその場所を見てるにも拘らず、終わった後記憶には何一つ残っておらずに写真を見ても「こんなの見たっけ?」と疑問に思う物が大半になってしまうことぐらいだろう。
上の写真の右上はタンカー。島の外れ辺りの様子。
そして要塞島らしい砲台がごろごろと・・・
島に到着して1時間半ぐらいで大体の見所を終えて後は戻るばかりになる。
船着き場へ戻る途中の景色、一番下は古い造船所
広場に造船所付近にあった要塞の内部
到着してから1時間半、世界遺産の要塞を一つ潰した時間としてはまあまあの所だろう。
私はヘルシンキへ戻る事にした。
フェリーからの景色、上の写真の奥がヘルシンキ市内
小さな島にも家がある。
フェリーはヘルシンキに到着、最初にここを出てから往復含めて3時間半、 まあまあのタイムだろう。
ヘルシンキ
そういえばスオメンリンナが何故世界遺産に登録されたのかは良く分からないというか全く気にしていなかったがいずれにしても訪れた事実に変わりはないので後は瑣末な事だ。私はそのままヘルシンキ観光へと移行する事にした。
港付近にトラム(路面電車)
要塞一つの攻略を終えた今足取りも軽い、私はそのまま市内をぶらぶらする事にした。
ヘルシンキ市内
そしてヘルシンキは今晩が最後になる、締めをどうするかと考えてまたオリンピック・スタジアムの塔に登る事にした
オリンピックスタジアムの塔からの夜景。
降りて市内で食べた夕食はピザ、レストランは高すぎるが軽食のスタンドなら何とかというのがヘルシンキの泣かせる物価だ。
ピザ
後は最後まで市内を周って必要な夜景を収めていく。
ヘルシンキの夜景
市街の夜景
首都と要塞島の攻略を僅か2日間で終え明日はもう出発だ。
取りあえずヘルシンキに思い残しは無さそうだった・・・