チュニジア
2006.03.11(土)
ケルアンを後にして向かう先はスベイトラ、世界遺産でこそ無いがビザンチン時代終焉の都市であり、大廃墟都市として知られるローマ遺跡がある事で有名な都市だ。 バスに乗る事2時間で到着する。
着いたのは15:30頃、入場時間もあるだろうから私は足早に向かい遺跡に入る事にした。
スベイトラ遺跡、門
中にある博物館
想像以上に広大な敷地のあるこのローマ遺跡、観光客は思ったほどいない。
スベイトラ遺跡の中
アントニオ・ピウスの門
フォーラム内の神殿、抱利からミネルバ、ジュピター、ジュノ
一人遺跡の中を歩き目を閉じて太古の昔に思いをはせる。
ここに住むんでいた人達はどんな生活を・・・そしてこの都市はどんな末路を迎えたのだろうか?
フォーラム
フォーラムを背面から
歴史プレミアムに浸る瞬間、旅行中に味わえる至福の一時・・・
私は目をあける、そしてこう思う。
『ローマ遺跡という事以外、スベイトラの歴史なんて知りやしなかった・・・』
と・・・
そうはいいつつ発展している現代だ、歴史なんて後でネットででも検索して調べればいいだけの事だ。
今はこの廃墟の雰囲気を味わえばいいだろう・・・
浴場、モザイクの保存状態は良好だ。
円形劇場
空いている遺跡は見たいように歩き回って見れる。それほど時間もかからずに全域の観光をすまして外に出る。
今日は既にケルアンを見た後だ。このクラスの物を一日に2ヶ所、それ程苦労もせずに観光出来る。
チュニジアの国土の狭さや交通の利便さも当然あるだろうが思えばブラック・アフリカではどこに行くにもまず「調べるのに一日」だの「待つのに一日」だのが常識でこうもやすやすと思う通りに動けるなんて想像だにしなかった。
サハラ以南のアフリカと北アフリカ・・・
同じ大陸であっても隔世の感がしてしまうこの感情は否定できない事実だった・・・
スベイトラ市内のちょっと面白い形をした集合住宅
乗合のシェアタクにミニバス
私はスースに戻る事にした。
そして戻る道中、2都市を観光した充足感からこう思った。
「Time is money」で旅行できるこの国・・・
チュニジアは中々に侮れない・・・
と・・・