モンゴル国
2006.09.09(土)
2泊3日に渡るカラコルムでの日々を終え、ウランバートルに戻る時がやってきた。
朝09:00時には起きて朝食を摂りスタンバッていたがミニバスが中々来ず、ゲルの傍で空を飛ぶ鳥を眺めていた・・・
鳥の群
アップと雲。
大空を飛び回る鳥は誰よりも自由に見える、だがそれはのたれ死ぬ危険性と何時も背中合わせなのだろう。
鳥として生まれ落ちて来た時から彼らの生き方はそれしか無い。
生まれおちた時から選択肢のない彼らとは違い、このプロフェッショナルは自ら好んでこの世界に身を投じてきだのだ。
旅の終わりに見る夢が何であれ、自らの選択に後悔はしない。
青い空に鳥の群、自由という名の生き方の下に私は失った物と得た物を嚙み締める。
『行こうか・・・』
ウランバートル行のミニバスが来たのは13:00時を過ぎた頃だった。
カラコルム
一度スタートしてしまえば遮るものは無い、ミニバスは順調に進む。
途中のドライブイン。写真上の左が乗ってきたミニバス
ドライブイン付近の景色
そしてここでも鳥を見る
休憩が終われば出発だ。
道中の景色
途中に川を渡る
大草原を駆け抜けた3日間。
風と草の香り。
この蒼きプロフェッショナルの旅行のルーツを感じる旅・・・
旅行界屈指のロマンティストと呼ばれるこのデューク・東城の魂を浄化させたそんな日々ももうそろそろ終わりを告げる。
そう、このミニバスがウランバートルについたら・・・
また首都狙撃という本来の任務に戻る事になる・・・
沈む夕日
草原に沈む夕日はどんな景色よりも綺麗だった。
私は少し大きく息を吸い込む。
草の匂い風の香り・・・
自然という名の贅沢を自由という名の空気と共に味わった草原での日々・・・
そう、身は離れるが魂はいつでもこの草原の中にある。
『私は誰よりも自由だ。』
カラコルムはそう私に教えてくれた・・・
これからも・・・
この大草原を駆け抜ける鶏のよう旅を続けようではないか・・・
ルーツに戻り決意を新たにする、それがあそこを訪れた私なりの価値だったのだろう。
そして私はこう思う。
そう言えば白き牝鹿との出会いはどこにも無かった、と・・・