ブルキナファソ
2005.11.11(金)-11.14(月)
ブルキナファソは平坦で起伏も少なく特に見所は無い。人口も少なく首都のワガドゥクは地方都市といったレベルにしか過ぎない。
この国の見所を敢えて言うなら隔年で開かれるアフリカ映画祭が有名だがそれはあくまでもイベントとしてであり都市の魅力とはまた別物だ。
だが、この国にはまた別の魅力があった。
そう「アフリカの常識」に支配され、非常識が・・・無法がまかり通るこの大陸で・・・
ガイドブックによるとここは「アフリカの良心」と呼ばれる国になっているという事だ。
ボボからここまでの道中でもその片鱗はうかがう事が出来た、首都ならばもっと期待して良いだろう・・・
『良心が売りになるってどういうことだ?』
という人間の根本につながる疑問はさておいて、コートジボアールでの激闘の後、この「良心的な首都」で次に行く国のビザを取りつつ数日間のんびりと過ごすのは悪くは無い考えだろう。
宿泊したミッションカトリック、これは教会で別棟に宿泊施設がある。
横から見た教会、結構デカイ!
独特のフォルムを持つ教会の入口のゲート
私はビザの取得がてら、この落ち着いた都市をのんびりと観光することにする。
Av Bassarge
Av Bassarge
Stade Municiple
裏通りから泊まっているミッションカトリックを眺めて・・・尖塔の高さがちぐはぐ、デザインだと思うが・・・
Place du Cineate Africain、一風変わったモニュメント
ファイヤーモニュメントは共産圏チック


国旗をあしらった通行止めゲート、結構好きかも?
バス停がきちんとある。これはビックリ!
Place 20 Octobre

喧騒の無い落ち着いた雰囲気・・・
あらかじめ断っておくがこのプロフェッショナル、ラッシュは嫌いだ、だが首都を見に行くとどうしても人の密集地帯をすり抜ける事が多い、たまにはこうしたのんびりとした街を気ままに散策すると言う事が必要だ。
Av Kadiago
モニュメントが牧歌的・・・
Place des Nation Unite、地球儀モニュメントは今まで見てなかった
郊外にあるBarage
そんな何もない田舎町であるワガドゥクだが時折目をひく物もある、それが落ち着いた雰囲気を合いまって独特な雰囲気を醸し出している・・・
Musee de la Musique、ようするに音楽博物館。
こういうデザインは好き!
Av d’Oubritaga沿いの壁絵、絵柄が実にアフリカらしい

これは普通に鉄道駅だが・・・
その向かい側は展示場
屋根が面白い・・・、そして左手には観覧車?あれっつ?観覧車が一個もついてない観覧車って何??
中心部にあるモスク、結構大きかった。

そしてこの街には簡単な驚きがあった。
空港から市内に延びるAv de la Resistance du 17 Mai、この通りはワガドゥクの幹線道路のメインとして整備されているのだが、予算が途中で無くなったのか?
この通り一本の微妙な場所だけ近代的に整備され、すぐ裏通りは完全に空地になっている所だ。
かつてザンビアで「G遺産」に「ルサカ・一反木綿の街並(都市遺産:ザンビア:2005年5月選出)」として首都のルサカを紹介したが「南にルサカあれば西にワガドゥクあり」というぐらいの張り子のトラ具合はこのプロフェッショナル心にヒットした。
Av de la Resistance du 17 Mai、こうしてみると近代的
でもその裏は・・・
通りを並行して眺めると・・・なにも無い!
もう一度メインストリートに・・・



でも外れると・・・

すでに出来上がったルサカに比べると「いつか本当に普通の栄えた地域になるのでは?」と将来の可能性を感じさせるのはマイナスだが、今現在に限って言えばちょっとした衝撃だと言っていいだろう。
これは夜景、上手く3脚を立てる所が無かったのでブレブレ・・・
そんなワガドゥクだが「アフリカの良心」と言われただけあって心温まるエピソードには事欠かない。
全てを紹介したいのは山々だが紙面の関係上2,3紹介するだけに留めておこう。
まず最初のエピソードはマップにまつわる話だ。
市の中心街の露天に行ったらワガドゥクのマップが。
私はプロフェッショナルという本業の側面で趣味として訪れた都市の地図を収集している、アフリカでは良質な地図に巡り合う事はまれなので記念的に買っているのだが、そこで見かけたマップが5000CFA(1000円)とかなり高い値段。
値切ってみると3100CFAへ、外国人である私を見て「懐の広い所」を見せてくれた。
これも彼らの良心だろう。
左側の写真の建物の前に露店があった。

そしてそのあと観光案内所に訪れると・・・
まったく同じマップが無料で配布されていた・・・
『・・・』
『やっやられた・・・』
露店でみて、値切って買ったのでこちらの落ち度だ。だが一縷の望みをたくしてもう一度露天に戻ってマップの払い戻しを試みようとすると・・・
店主はすでに雲隠れしていた・・・日をまたがって行ってもついに出発まで彼には出会えず・・・
まずこのエピソードからも分かるように「無料で配っているマップを有料で売るから一応つけた値段からは軽く値引きして買う人のボラれる金額を少なくしてあげる」というのが彼らの良心だろう。
なんともないワガドゥク
次のエピソードは出発の時だ。
ワガドゥクからニジェールの首都ニアメに行く国際バスはチケットを買った順から乗る時に呼ばれて自由に座席を選べるというシステム、これも他には見ないブルキナならではのシステムだろう。
実に良心的だ。
私は3日前にチケットを抑えていた。
そして当日・・・
必要はなかったがボボではドアに近い物から乗せるというやり方だったのでそれを懸念してかなり早めに、ニアメにいく乗客では多分ターミナルに一番乗りだったのだろう。
出発間際に呼ばれる名前。
私の名前は中々来ない・・・
『ふーん、みんな結構前に買っているんだ』
と、得心して待っているといつの間にか半分以上の人間が呼ばれ・・・
あと3人ぐらいになって『俺の買ったチケットが間違っていたのか?』と名前を呼んでいるスタッフに確認すると私の名前がオリコンチャートの堂々と第一位に・・・
『・・・』
フランス語で私の名前を呼ばせると確かに本人のいつも聞いている名前では無いように聞こえるので聞き逃す可能性は高いが・・・
今まで周りを見渡してみても東洋系の乗客は私ただ一人・・・
それも目立つように前に立っていたのに・・・
3日前にチケットを買って少なくともここでも最初に待っていたのに~・・・
私はドアをぶっ叩いて中に入る。
でも・・・
『少しは頭と気を使え!』
等と考えるのはこちらの奢りだろう・・・
ここは「アフリカの良心」と呼ばれる国。
おそらく彼らは現地の黒人と私を全く差別せず、「名前を呼んでも答えなかったので乗せない」とルール通りに良心的に物事を処理しただけに過ぎないのだろう。
これがその国営バス
そして最後のエピソードは郵便だ。
「アフリカの良心」と言われる国。
ここで送る郵便なら間違いない。
それでも用心して航空便で送る事にした。
今までの経験上大体2週間から一カ月以内には届く。
日本からの朗報を期待して旅を続けていると・・・
届いたのはもうどこかで荷物が紛失したと思いかけていた3ヶ月後・・・
それも海の無いこの国で何故かの船便で・・・
『・・・』
『・・・・・・』
船便にすれば航空便よりも遥かに安いという事実はさておき、おそらくはここの郵便局員は旅行を続ける私を見てサプライズを準備したかったのだろう。
なぜならここは「アフリカの良心」と呼ばれる国だからだ・・・
これもヨーグルトシャーベット、いろんな種類があった
こうしてこのワガドゥクを・・・ブルキナファソを振り返ってみるとプロフェッショナルとして思う所がある・・・
『アフリカの・・・』
『アフリカの良心ってなんだったんだろう?』
と・・・
