Archive for 9月, 2006

ロシア



2006.09.30(土)

 サンクトの出発は明日、最後の日の見所を何処にするかは最初から決まっていた。

 ツァールスコエ・セロー

 皇帝の村を意味するこの場所にあるエカテリーナ宮殿はサンクト郊外でペトロゴーフと人気を2分する見所の一つであり今日のメインターゲットとなる。ポール達が宿から出て、一気に人が少なくなり誘う相手もいなくなったので今度は単独行動だ。


サンクト・ペテルブルグのモスコフスカヤ駅付近にロシア式乗合バスであるマルシルートカ



 最初に訪れたのはハヴロフスク宮殿だった。

 ”だった”としたのは最初に訪れたかったのはエカテリーナ宮殿のつもりで、マルシルートカの運ちゃんに「エカテリーナ、ツァールスコエ・セロー」と何度も言ってお願いしていたが、一度通り過ぎてしまい、そこから4km過ぎたハヴロフスク宮殿を先に見る事になってしまったからだ。このプロフェッショナルにしては珍しいミスだったがこんな時は発想の転換が大事だ、このツァールスコエ・セローからたった4km離れた宮殿はメインターゲットを仕留める前のオードブルとして最適だと思えば良いだろう。


 それに以前はエカテリーナ宮殿よりもこちらが人気のあるメインの宮殿だったのだ。

ハヴロフスク宮殿



 ハヴロフスクの中に入るかどうか?しばし迷ったがあくまでもメインディッシュはエカテリーナ宮殿だ。
 庭園に入るのに留め、今度こそエカテリーナ宮殿へと向かう事にした。

 バス停で日本人の年配の夫婦の旅行者と会う、目的地は同じだったので一緒に行く事にしてマルシルートカを待っているとたまたま戻ってきた私を下ろしそびれたマルシルートカがやってきた。そして何故か下ろしてもらえなかった私が料金をきっちりと払うと「後の二人はいらない」と私には全く得にならないサービスを受け、1人損という訳のわからない状態でエカテリーナ宮殿へと到着した。庭園への入場料は100ルーブル(450円)、そして宮殿へは520ルーブル(2400円)と今まで見た中でも最高に近い高料金だが今回はやってやるつもりだった。

 そうまでして見たい物、それがそこにはあるのだ。

エカテリーナ宮殿とその中



 単純に宮殿の中を見る、それだけでも訪れる理由にはなるだろう。
 だがここにはそれを超えるスペシャルな魅力を持つ部屋があるのだ。
 

豪華な大広間



 この大広間もそれだけで十分訪れる価値があるのかもしれない。だが、エレガントで様々な宮殿を見て来た私にとってはこれすらもただの序章に過ぎなかった。


大広間




 「ヤンタールナヤ・コームナタ」

 日本語では”琥珀の間”と呼ばれるエカテリーナ宮殿の中にある一室、それが今回の来訪の主目的だ。全体の装飾が琥珀で出来ている世界唯一の部屋、2次大戦中に一度は破壊されたがそれが今は修復され往年の美しさを蘇らせているのだ。世界唯一のプロフェッショナル・ツーリストを名乗るこのデューク・東城にとって見逃せない場所だろう。

 しばらくは豪華絢爛な大広間を楽しみ、出てしばらく進むといよいよ対面だ。



琥珀の間(左上は別)



 『おぉぉぉぉ~!』

 英語で言うなら「アンバー・ルーム」と呼ばれるこの部屋は想像したほど大きくは無かったがそれでもその内装はこのプロフェッショナルを唸らせる物だった。美しい部屋には美しいツーリストが良く似合う、これも私がエレガントだからこそなのだろう。そう思わせる何かがこの部屋にはあった・・・
 と、いいつつ余りにも人気の部屋なので一方通行で見学ルートが決められていて見たらまた直ぐに移動しなければいけないのは少し残念であったと言うべきだろう。


2段目以下は緑の食堂


そしてやや付け足しながら調度品なども・・・




 初めて見たエカテリーナ宮殿は今まで見た物の中でもトップクラスに位置するクオリティーだった。(単純に私好みとも言う)

 私はじっくりと眺めて宮殿を後にする。



エカテリーナ宮殿をバッグに結婚式が行われていた。



 サンクト市内のメトロで年配の夫婦と別れまた一人になって最後に少し街並を眺める事にした。

モスクワ駅とメトロの駅


ペテルブルグ市内、下左は寿司屋で何故か”アニメ”とキリルで書かれている。煙草は”CCCP”



 これでサンクトで見たい物は終わりだ。

 ホステルでくつろいでいると若いイングランド人女性が2人「日本人?」と話しかけて来た。
 聞けば「以前外語大学に留学していた」ということで日本語も片言以上には話せる、これから日本に向かって職を探すというらしい、私と逆経路になるので情報を教え、しばし雑談を楽しむ、彼女達は日本語、私は英語と周りから見たらちぐはぐだがそちらの方が会話は楽だった。

 それにしてもサンクトは最初から最後まで日本と縁のある英国人と出会う場所だった・・・

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