2009.08.15(土)



日本に帰国して既に4ヶ月、世間では盆休みでの長期休暇が話題になるこの頃、すでに120連休を超えた休暇に入っている。

ちなみに現在もまだ就職は決まっていない。

アメーバ赤痢の件があったとはいえ、ここまで休暇が長引くとは私にとっても想定外の出来事だった。

ただ、この長期休業は私の内面に別の変化ももたらしていた。

私はこれまで政治とは一線をおいていて「我関与せず」の立場を決め込んでいたが、昨今のマニュフェスト狂想曲の報道をみるにつけ日本の政治はこのままではいけないと思うようになったのだ。

私はこれまで数多くの国々を見てきた。
単純に比較をすると生活に関しては日本はいい国の部類に属するだろう。
だが、その中味は良いと言えるのか?
私に限らず大抵の人は国の未来にいつも漠然とした不安を抱えているのでは無いだろうか。

何故そのように感じてしまうのか?その答えは単純だ。


それは国家の長たる元首が日本の未来に対するビジョンや理想を示してないからだ。

今回のマニュフェスト、誰かが「主婦のやりくり合戦」と評していたが的を得た表現だ。
確かに現在の経済の状況を考えたらそれはそれで必要な事だ。

だがもっと大事で根本的な所には手を全く触れていない。

例えば憲法改正、自衛隊の国軍化、天皇制度の存続等、戦後アメリカ主導で勝手に決められた事を見直す時期はとうの昔に過ぎていると言って良いだろう。
だが、「臭い物には蓋」「触らぬ神に祟りなし」とばかりにずっと無視しつづけているのが今の各政党の現実だ。今回もそれをまざまざと見せつけられている。

根本的な解決の無いまま小手先だけでやりくりをし、目先の事しか目を向けない政治家達、これでは未来へのビジョン等語れるわけが無い。

こうなってしまったのは民主主義国家を標榜しながら政治は政治家のものとして利権や拝金主義におぼれて国民に理想と未来を語らず、政治を国民とと離れた存在にしてしまった過去の政治家達の罪であろう。

そしてそれはこの国に籍を置く者として私も同罪だ。

これまで『俺ひとりが正論を吐いた所で社会システムは変わらない、食えるのならばほっておけばいいだろう』と日和見を決め込み、この日本を放置するがままにしていたからだ。その責任は重い・・・

今私はこう考えている。

この政治と国民との乖離は国家元首を我々が直接に選んでいないことに端を発しているのではないかということだ。

首相という国のトップとなるべき者と我々民衆の間にある「密室政治」という名のワンクッション。首相は確かに日本の政治体系のトップに立つものだが一人ひとりは「俺が選んだ奴じゃない」と言い切る事が出来るこのシステム。これでは興味を持つのは「自分の財布」に関する事だけになってしまうだろう。

そこでトップをダイレクトに選ぶ直接選挙制にする。もちろん多くの人が選んだ人物だからと言ってその政策がベストの結果になるとは限らないが「トップを直接選び、その効果、被害を感じる体制」にならなければ自らが選んだ元首という意識を持てないし、政治への関心など持つ事は無理だろう。

いわゆる「首相公選制」とそれにより民意をダイレクトに政治を反映するシステムを作り上げ国民と国家元首との距離を縮め、政治は政治家の物ではなく国民の物であると意識できるようにする必要があるという事だ。

何故こんな事を突然のように発言したかというとそれは私が今まで数多くの世界の国々を見てきて日本に帰ってきてからこの国の現状を知るにつれ深く感じた事があったからだ。それは

私には「世界を見てきた者」としての責任がある。
その責任を果たすにはどうすれば良いのだろうか。

という気持ちだ。

そして私は考えに考え抜き、この民意による政治のトップを目指すために政治活動に参戦する事を決意したのだ。

だからこそ、こうやって声を大にして発言し、社会の正義と公平の代表者となり、そしてその実現者となるべく行動する事にしたのだ。

もう「サイレント・マジョリティー」とは決別だ!


思えば私の名には父から「いつか政治を司る男になれ」との願いがこめられていた。

その思いを受けて小学校5年生の時、生徒会副会長に立候補した事が私の政治活動の原点だ。
本好きだった私の公約は読書コンクールの開催。1学年上に姉がいて彼女が勉強が出来て真面目と評判だったので「その弟ならきっとしっかりやるだろう」という血縁関係を利用した期待票の追い風もあり当選を果たす。
1年の任期、結局“面倒臭い”という仕方の無い理由で読書コンクールは実施せずに糾弾も受けるという経験もしたがそんな私に父は「公約を守らないのが政治家だからお前は良くやった」という高い評価を得ることも出来た。

その後は特に政治的な活動をした事はないが、このエピソードからも私が政治に適正があり、日本の将来を担う人物の一人たりうるということに疑う余地はないだろう。


これまでだったら「俺一人やった所で・・・」とやる前から匙を投げていた所だが、今一番大事なのは「先ず私から動いてみる事」だろう。
そして私が動く事によって小さいながらもこの日本に波紋を投じ、それを大きなうねりとし、社会的な潮流を作り上げていくのだ。
道のりは決して平坦ではないだろう。が、理想とする日本の未来へ向けて私は艱難辛苦に耐える苦難の道を歩む事がこの私の今後の人生であろう。


私が動かずに誰が動くというのだ!



そこで私は今日早速新しい政党を結成する事にした。

党首は勿論私だ。

この新党は既存の政党のように一部の利益団体の代表であったり、単なる大衆迎合主義となるようなものではない。先程述べた首相公選制により国民のトップに立ち「国家としての理想を高く掲げ、国民にビジョンを示し、希望のある未来を実現する事」を目的とする党である。

奇しくも今日は終戦記念日である。歴史は「破壊と創造から作られている」事から、「古い秩序や体制を破壊し、あたらしいモラトリアムを創造する」新政党をこの日に結成することの意義は大きいものとなるだろう。



記念すべき、そして私の今後の人生を賭けるその政党の名は!





「ニイ党(仮)・・・」



である・・・・


(仮)をつけたのにはきちんとした訳がある、
ダーウィンが進化論で「最も強いものや賢いものが生き残るのではない。最も変化に敏感なものが生き残る。」と語っている。政党も例外では無い。名をがっちりと定めて変化が出来ない状態を作り出してしまえばそこから政策の膠着化と停滞が始まるだろう。将来に向けて絶えざる革新と変革を維持するための処置である。
決してウェブ検索すると「ニー党」や「にー党」はすでに洒落で作られており、この「ニイ党」にしても今の所は発見できなかったが既に誰かが作っている可能性を否定できず、クレームが来たら名前を変えなければいけない等という瑣末な理由からではない。



これはどういう党なのか、順を追って説明しよう。


先ずは党の理念だ。

これは国民に分かりやすく、そして今風にアルファベットを入れて

『3M(スリー・エム)』

を掲げようと思う。

これは昔少し話題になった言葉である「無気力、無感動、無関心」の頭文字を採ったものだ。
もちろんこの上に君臨するキーワードは「面倒臭い」である。
この「面倒臭い」から発生する「無気力、無感動、無関心」を個人レベルでなく国家レベルのものとして個人主義、拝金主義に陥っている国民の意識の統一、共通のコンセンサスの基盤とし、「日本は3Mを目指す国」と単純明快に世界に打ち出し、これを国家の理念として昇華させる事にしようと考えている。ようするに「大量のダメ人間」を製造し、それが大衆化されることによって「ダメ人間のみかけ上の正常人化」も果たせることになるという奥の深い理念である。

この理念は多くの人々の賛同を得られる事は間違いないだろう。




そして政策の中枢に据えるのは次の2つだ。

最初の柱は

『一億総引きこもり政策』。

である。

これは外と繋がる事を拒絶し居心地のいい自分だけのちっぽけな世界の中だけで生活を成り立たせる事を主眼とするいわば「鎖国政策」である。
もちろんひきこもりにとって親の干渉を受けない自室が世界で一番大事なように引こもり国家として国土はなんとしても守らなければならないだろう。
だが、ひきこもりが飯を差し入れしてもらう事が生存にとって必要なように国家としても外界と最小限接触する事は止むを得ないだろう。
この矛盾を如何に解決するべきか?それは接触する相手を選び抜くしか手段はない。
ではこの接触先はどこか良いのか。
これは過去の歴史からみてオランダと中国しかないだろう。
この「オランダと中国のみ相手にした対外交渉」を外交の主軸に据え、オランダとは長崎の出島にその機能を復活さえオランダと持たせて交易し、中国とは勘合貿易を復活させればバッチリだ。
それにもし彼らが我が国の領土を取ろうとしたら「倭寇を送って沿岸部を荒らすぞ!」と脅せば問題ないだろう。
アメリカのような遠くの国を相手にしても国土は守れない。それならいっそ近くの大国と関係を持ち、そこに保障してもらえばいいだけの事だ。
この対蘭、対中外交を基軸とすれば、「最大多数の最大引きこもり」を実現させる事は可能に違いない。



そして次の柱は

『ぶらさがり経済政策』

だ。

先程から拝金主義と非難はしているが、残念ながら今のこの世知辛い世の中。金抜きでは生活が成り立たないのは事実だ。ひきこもりにとってもそれは例外ではない。そこで国の根幹をなす政策として『ぶらさがり経済』を柱に据える事にした。 この基本は自分では稼がず誰かの稼ぎを当てにする『一億総ヒモ化』計画である。
これも簡単な事ではないが教育制度を改革し「ホスト、ホステス教育」等をカリキュラムに取り込み、現在躍進する経済を持つ中国や過去世界中に展開したノウハウを持ち薬物にも寛容なオランダをたらしこめる高度な人材を育成すれば、道は必ず開けるだろう。働くのは極一部の「エリート・ホスト、ホステス」のみ、「一部のエリートが外国のヒモとなり、国民はさらにそのヒモとなる」という2重ヒモ構造が出来てしまうが「最大多数の最大引きこもり」を国策に挙げているのでこのあたりは止むを得ない処置だろう。
エリートの育成さえ上手くいけばこの経済政策は十分に機能する事は間違いないだろう。


日本の未来は明るい・・・





この「3M」を理念とし、「一億総ひきこもり、ぶらさがり経済」を政策の柱とする


『ニイ党(仮)』



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