シベ鉄に乗って①[副題:出・モンゴル紀](ウランバートル:モンゴル⇒モスクワ:ロシア)

モンゴル国




2006.09.15(金)


 出発は昼頃の予定、これから乗るのはロシアを横断するシベリア鉄道だ。

 日本で有名なのはウラジオストクからモスクワまでの約9300kmあり7泊8日かかる最長ルートだが、実はシベリア鉄道はそれだけではない。

 10数種類の路線があるが私の乗るウランバートルからモスクワまでは約6300kmの距離、4泊5日の行程だ。

 最長ルートに比べればぐっと短いとは言え、北海道から沖縄までの距離の倍に値し、そして実に6時間の時差を跨ぐ移動は如何にこのプロフェッショナルと云えども一つの陸上交通機関で移動する最長距離になる。

 テンションが上がらない訳は無いだろう。

 朝食を摂ってから中でお湯はタダと聞いていたのでカップ麺や水、チョコレートなどこれからの長期戦と残っているトゥグリル(モンゴルの通貨)を使って買い物を済ませ、代理店に行ってルーブル(ロシアの通貨)もある程度作っておく。

 準備を終え駅には12:30頃、自分の乗るコンパートメントに荷物を押し込め駅構内をしばらくぶらついた。


食べた朝食はビフテキ、右はウランバートル駅




 今回私が乗るのはウランバートル始発だが実を言うとここに来るまでに利用した中国からモンゴルまでの寝台もこのシベリア鉄道の一部で便を選べば北京からウランバートル経由でモスクワまでダイレクトに行く事も可能だ。
 
 停車しているシベリア鉄道を眺めながら「そう言えばファーストミッションでは寝台なんて全く乗らなかった」等と思いつつ、これから始まる長い鉄道旅行に期待を膨らませていた。

停車中の鉄道


 

 列車は13:50時に出発する。

 いよいよシベリア横断の始まりだ。



モンゴル国内で通過した途中駅



 モンゴルで買うチケットは2等以上になりコンパートメントは4人。私の乗った部屋はフランス人の男2人にイギリス人1人、このイギリス人はモンゴルをバイクで走り、そのバイクは今荷物としてこの鉄道に積んであるという事だった。




すれちがった鉄道と軽食、そして車中からの景色





 上がるテンションとは裏腹に草原の景色はそれほど変化に富んでいる訳ではない。

 ある程度眺めると当然のごとく飽きてしまう。

 そしてテンションが上がりなおしたのは夕陽時だ。


鉄道から見た夕暮れ



車中から撮影したシベリア鉄道


日没後眺めた景色



 車中から眺める沈む夕日は何とも旅情を掻き立てる、旅行界髄一のロマンティストと呼ばれるこのプロフェッショナルなら尚更の事だ。


 そして日が完全に落ち、暗闇を走るようになると全くやる事が無くなっていた・・・


 モンゴルの国境についたのは21:00時頃。

 私や同室の西欧人の手続きはあっという間だったが荷物を大量に持ち込むモンゴル人達は当然のごとく時間がかかり、ようやく全て終わってロシア領内に侵入した時には既に日付変更線は超えていた・・・


モンゴル側の国境駅



 






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