線路は北へ①

中華人民共和国

 



2006.09.02(土)


 朝は毎日一回は寄る事になっていた「吉野家」で北京最後の食事を摂ってから出発する。
 朝06:30時の北京、早い時間で土曜日だが人は多い。


吉野屋と北京駅



 2008年に始まる北京オリンピックに合わせて改修されていたのだろうか?北京駅は見た目は快適だ。

 予約席(2等寝台)なので焦る必要は無く、北京駅に入ってくる鉄道を眺めて時間を潰していく。
 俗に言う「鉄オタ」という訳ではないが鉄道の旅は大半の場合バスよりもテンションが上がる。それは事故に遭う確率が低く(無い訳ではない)、空間も快適な場合が多いからだろう。

北京駅で見た鉄道、上の写真がこれから乗るウランバートル行


さらにウランバートル行の鉄道を写して


 

 鉄道は予定通り07:30時に出発、4人部屋のコンパートメントは狙った訳ではないが他にもう一人日本人の旅行者が居た。
 30代に入ったばかりのその男が居たお陰で道中の退屈が半減する事が分かったのは幸運だった。

最初に見た鉄道駅と車内から見た万里の長城
 


 北京郊外の八達嶺長城を訪れた時、この長城はどこまで伸びているんだろうというありきたりな感想を持ったが鉄道で走ってもしばらく続く長城を眺め、中国と言う国の広大さを感じ入っていた・・・


万里の長城




 そしてどこまでも続くと思える万里の長城を眺めながらそれ以上に長くなる事が確実な自分のこれからの旅路について想いを馳せていた・・・


車窓からの景色



張家口駅付近



 大都市北京から離れてローカルの景色を車窓から眺め続ける。

 これまで訪れて来た韓国や中国の北京は日本から近く、今まで訪れた事は無かったがそれほど異国に入ったと思う気にはならなかったが移り変わりゆく景色を眺めているとこれからどんどんと日本を離れ、異国の地に足を踏み入れている事が実感できた。


車窓からの景色、右下の写真は大同駅



車内の様子、上の写真の真中は給湯器でお湯は一応いつでも汲める。


ウランバートル行の車窓から・・・


途中駅と駅内の雑貨売り。そして車窓からの景色はどんどんと草原に変わっていく・・・




 ウランバートルの到着は明日の朝、丸一日と少しの時間がかかる予定だ。

 いつしか日は落ちていく・・・


鉄道から眺めた夕暮れ時と地方の集落


夕陽が雲に隠れているので一部が光のシャワーの様に見える。

続き


草原と丘側に沈む夕日、そして日没直後


日没後に撮った雲




 日が暮れると写真の撮り様も、景色の眺め様も無い、列車は20:40分頃に中国側の国境町である二連浩特駅に到着する。


二連浩特駅



  出国の手続き自体はそれほど苦労したという記憶は無い、だがこの駅では鉄道の台車交換という珍しいイベントが発生する。
 狭軌である中国と広軌であるモンゴルと列車のレールの幅が違う為に列車の台車を換えなければいけないのだ。

 ”鉄道マニア”には垂涎物だが興味の無い私の様な者にとっては”ただ無駄に待たされるだけ”(別に交換作業の瞬間が見れて写真が撮れるという訳でもないので・・・) というこのイベントのお陰で所在なく駅でぶらぶらと時間を潰し、ようやく作業が終わり出発したのはもう日付の変更まで後20分の時だった・・・


二連浩特駅






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