イエメン
2006.04.30(日)
ソコトラ島で迎える3日目、『ハイライトはすでに見終えている』という安心感からか?、それとも『これ以上は何をみればいいのか?』という喪失感からなのか?
いずれにしても今日一日は『観光しなければいけない』というのが我々に課せられた使命だった。
今度はホムヒルという場所へと向かう。
ホムヒルまでの道のり
海に浮かぶのは沈没船だった
4WDはホムヒルに到着
ホムヒル、自然保護区になっている。
ここは自然保護区になっているだけあって様々な固有種が見れる。
色々な固有種
ホムヒルからの眺め
そして竜血樹もこんなに・・・
絡み合う竜血樹
右は竜血樹をへし折るプロフェッショナル(※倒れている竜血樹に乗っかっているだけとも言う)
竜血樹に飛び立つ鳥
また別の固有種に戻って
初回に見たインパクトにこそ敵わないかも知れないがそれでも自然保護区の中でソコトラ島固有種を存分に眺める経験というのはツアーを2日で切り上げなくて良かったと十分に思えるものだった。
納得するまで眺めて次はディアムリという海沿いの村落に向かう。
道中の景色
ディアムリ、何の骨だろう?ちなみに写真は無いがここではシュノーケリングをやった。
『ソコトラ島はもう十分に楽しんだ・・・』
観光メニューのすべてを終えた今、後はハディボに戻り明日の出発を待つだけだった。
ハディボまでの道中、山にかかる砂が見事
『んっ?』
何気なく眺める車窓からの景色、思いもかけないものが私の目に飛び込んできたのはディアムリを出てからそれほどまだたってない頃だった。
これは・・・
『ドライバー!』
私はあわてて運転手を呼び、車を止めさせる、特有の進化を遂げたと言われるソコトラ島、竜血樹が最大のハイライトかと思っていたが、まだそれ以上の固有種がここには花開いていたのだ。
車を飛び降り、私はその場所まで走りだす。
そして目にしたものは・・・
流血樹
それも一台ではない・・・
『こんなものまで生やしているなんて・・・・』
夕陽
『くぅぅぅぅ~・・・今日の夕陽はやけに目にしみる・・・』
流血樹
海に砂浜に流血樹・・・
流血樹の中身・・・
フェリックス達に誘われたソコトラ島、見るべきものは”竜血樹”。それがこの島のハイライトの筈だった。
だが、私が今目にしているものはそれ以上の自然の神秘だった・・・
樹齢を重ね、最早かつてのように稼働する事は叶わないのだろうが・・・
それでもこんな物までこの島は群生させていたとは・・・!
夕陽が綺麗に沈むところ・・・
沈む夕日に心を奪われつつ、私は今目の前にした現実離れしている光景が頭から離れなかった・・・
そして私はこのプロフェッショナル生命に賭け、ソコトラ島を訪れるすべての旅人達にこうメッセージを伝えよう。
『ソコトラ島、最大の見ものは”竜血樹”ではない!』
そう
『”流血樹”である!』
と・・・
(※:当時の記事は⇒「不思議の島・ソコトラアイランド(ソコトラ島:イエメン)」、今回記事は3部に分けましたが写真を多く使用したリメイク版です)