ギニア
空手は拳一つ握るのに3年かかる(注:流派による違いはあるかと思いますが・・・)と聞いた事がある。
そして一日数千回の正拳突きを毎日何年続けても理想の打ち方に到達しないといいさらなる高みを目指し日々精進を続けるものという。
物事は習熟するにつれ基本をおろそかにしがちだが私が上記のエピソードを出したのは「基本こそ一番大事である」という物事の根本に立ち返ることの大切さをギニア―シエラレオネの国境で思い知らされたからである。
心技体充実した熟練した格闘家の拳なら基本に沿った一撃で敵を倒す事が出来る。
それは「賄賂請求」の世界でも一緒だった・・・
Mr.G・・・
今まで出会った数多くの敵と彼は全く違っていた・・・
推定180cm90kg、ボブサップを一回り小さくしたような恵まれた理想的な体。
だが彼の強さの源はその体格ではない。
彼の凄さは一つの言葉を極めたと言っていい賄賂請求のやり方にあるのだ!
こちらがどう抗弁しようと彼のリプライは変わらない。
これまでの数多くの強敵は様々な屁理屈をひりだしてきたが・・・
彼は一つの言葉に純化し、そしてただその言葉を続け続けるという一見単純なやり口ではあったが、それに特化し、徹頭徹尾繰り返すその姿勢というものはこのプロフェッショナルに尊敬の念すらいだかせるものであった。
この人物がいつまでこの国境にいるのかは今(記事は2011年7月に書いている)となっては確かめるすべはないが・・・
偉大なる達人、彼に敬意を表して彼の決め台詞をミスターの後に諡号としてつけ、ゴルコ遺産に認定しようではないか。
そう。
「ミスター・ギブ・ミー・マネー」
と・・・
彼の詳細は当時記事「ミスター(フリータウン:シエラレオネ⇒コナクリ:ギニア)」を参照してください。