カボ・ベルデ
2006.01.16(月)
アッソマーダからプライアに戻る。
約1週間滞在したカボ・ベルデ。
「何も無く、ネタも無いので記事にならない」
そんなただの島国と思いきや、ネタこそ無い物の今までの国と比べて遙かに容易に写真が撮れたことから想像以上にこの見聞録の記事が増えてしまったこの国(注:言うまでもありませんが記事が増えたからと言ってその内容が充実していたかどうかとはまた別問題です)ともそろそろお別れの時がやってきた。
プラトー地区
印象的なシネマ(左側の建物)周辺の夜景
2006.01.17(火)
出発は今日、とはいってもまたしても夜の便だ。
12:00時ぎりぎりのチェックアウトまでホテルで粘り(ただ寝てただけとも言います)、荷物を預けて街中に出る。
プライアではプラトー地区、そして高級ホテルエリアを既に訪れていたので見残しているのは港湾地区ぐらいな物だ。
午後いっぱい暇な事も手伝い、見所があるとも思えない港湾地区であるアルカダ・グランデを訪れる事にした。
プラトーからアルカダ・グランデ地区へ入ったあたりで、奥の高台がプラトー地区
またちょっと角度を変えて内陸部方向へ。高台が組み合わさって出来ているプライアの地形がこれで分かりやすくなる
プラトーやホテル地区とは違った街の顔、観光客向けとも言えるプラトーと違ってここではプライアの、カボ・ベルデの庶民の暮らしに近付く、そんな場所であった。
アルカダ・グランデ地区の少し奥から撮影した写真のパノラマ合成、プラトーを含む海岸線が良く分かる
港とコンテナ群
停泊中の貨物船。上の港もこれも西、中央アフリカの諸国ならかなりの国で撮影禁止対象になるがここでは簡単に撮れる。でも大したものじゃない。
この地区も高台にあるから景色は悪くない。
見晴らしのいい場所から今度は地区の中を歩いてみる事にした。
アルカダ・グランデ地区、歩いている人に殆ど合わなかった。
港のある関係上、倉庫も多く見かけている。だからそれがどうしたの?と聞かれると答えられないが・・・
そしてここでもメインのストリートは石畳だった。しかしこれだけ良く石畳が整備されている国が西アフリカにあるとは・・・
観光客向けに整備されたような場所ではないので特に見所がある訳ではないしもっといえば「見所など何もない」。だがここは他所行では無いカボ・ベルデの普通の人の普通の生活の風と香りを感じる事の出来る、そんな場所だった。
プライアに戻る途中で撮影。観光客向けのプラトーとは違った(ようするに金が無い人が住んでいると思われる)街並
っと、尤もらしい事を書いて見たがそれでも「石畳」にこの国の「微妙に観光立国を目指したい」という意気込みを感じてしまう。
そんなアルカダ・グランデの散歩はこの国を出る前のいいアクセントになった。
プラトーにもどってまだまだ時間があったのでネットをしたり食事をしたりしてまた暇をつぶす。
プライアで最後に食べた食事、麺に見える物はベビースターのような食感で美味しかった。
また空港まで歩いていく事も考えたがだんだん面倒になってタクシーに乗る事にする。
空港に向かうタクシーの中から。
カボ・ベルデの空港はコンパクトながら綺麗だ。私はここでトニックを飲む事にする。
普段なら物価の高い空港でジュースを買ったりしないがくつろぎに来たリゾートで、タクシーをつかって最後にちょっとした贅沢が出来るのも私がエレガントだからに違いないだろう。
空港のカフェ
カフェから見た空港の入口
まあ『両替するにはあまりにも微妙なエスクード(カボベルデの現地通貨)しかもってなかった』というのが適切かもしれないが・・・・
飛行機はやや遅れて21:00時に出発する。
機内食
約1週間、私にとって十分すぎる時間を滞在したこのカボ・ベルデ・・・
落ち着いた街並、石畳の道、無理に話しかけてこない現地人、そして何よりもスピードメーターの動く乗合ミニバス・・・
この国はアフリカに慣れ親しんだ私にはかなりの衝撃だった。
そして今、私はこの国についてこう語る事が出来るだろう・・・
『カボ・ベルデ・・・』
『身はアフリカにおけども・・・』
『ここは断じてアフリカでは無い』
と・・・