マリ
2005.11.22(火)
マリの中都市モプティ、ここは有名なドゴン・トレッキングの基点となる街として旅行者に有名な都市だ。
その良い証左に昨晩到着してホテルの中庭でくつろいでいたらさっそく何名かが「ドゴン・トレッキングはどうだ?」と誘いをかけてきていた。
ドゴン族といえばその神話の持つ独特な精神世界が西欧に衝撃を与えたということで有名な部族だが、有名になって大勢の観光客が訪れた反動か?それまで接触した旅行者から彼らはすでに”たかりの構造”が出来上がっているという悪い風評しか聞くことはなかった。
私自身は日帰り程度で簡単に帰ってこれるなら一つぐらいは見てもという気はあったが行く前に「プレゼント」を準備して持って行くのが慣習というのが気に入らず、そして私に話しかけてきた数名のガイドが「マリに来てドゴンを見なかったらマリに訪れたとは言えない」と誘ってきたのが却って反発心を呼び起こしたのか?
『ドゴンってマリでも少数派だろうが!ドゴン以外の者の方がここには多いんだぜ、それに俺は首都狙撃手だ』
と、知らず知らずに行かない決心を固めてしまっていたのだ。
そしてそれ以外にもうひとつ理由があった。
ドゴンよりも見たいもの、そう、それはこの街だったのだ!
ここモプティはニジェール川とその支流バニ川の合流点に位置し、港の南のオールドタウン、港の北のニュータウン、メディナコウラの3つの島の上に街が広がっている。そしてその島々は堰堤によって結ばれている。
こうなって来るとどっかで似たような話を聞いたことがあるだろう。
そう、アジア、アフリカ程度の旅行者ならピンと来ないかもしれないが生粋のヨーロッパ型のエレガントなツーリストであるこのプロフェッショナルにとってなじみの深い、まだ行ったことはないがイタリアのヴェネツィアと一緒なのだ!
そう、ここモプティは「アフリカのヴェニス」と呼ばれる街・・・
存分に堪能しようではないか!
朝一番のモプティ、やる気は満々です。
これは後ほど訪れた本物のヴェニス(写真は2008年に撮影)
これもモプティ
そしてこれは後ほど訪れた本物のヴェネチア・・・
『・・・』
『・・・・・・』
『さっ!次行こうか・・・!』