Category: G技術

 インターネットは革命的だ。

 私が初めて海外へ出た1994,1995年当時では「海外に出る=行方不明になる」と言う事が当たり前だった。国際電話という手は勿論あったがコストを考えると一度として利用した事は無かった。

 翻って現代ではどうなのだろうか?

 私が長いミッションの最初に訪れたアフリカ、日本出国当初は昔のイメージがあったので「アフリカでネットなぞ出来る訳が無い」と決めつけていたが、実際に渡ってみて首都には殆どネットカフェがあるしモバイル(携帯電話)を持ち歩く現地人を見て衝撃を受けた事を覚えている。

 インターネットが普及したお陰で世界中と何時でも何処でも誰とでも繋がる事が出来るようになっているのが現代の旅行だ。
 国際電話に関してもスカイプ等ネットを利用して安く掛けられるようになっている。

 そして海外に一人でいる不安と孤独。ネットがあって友人の誰かと何時でもつながるならこの不安も孤独もさほど感じないだろう。

 この様にインターネット普及以前の旅行と普及後の旅行は全く違う物と言えるだろう。両方の時代に旅行したからこそ余計にそう感じざるを得ない。


 そしてこれだけ普及した現代においてはブログやHPで旅の様子をリアルタイムで送る者も多くなっている。


 かくいうこのプロフェッショナルもモバイルパッカー(パソコンを持ち歩く旅行者)でこそ無いもののこうしてHPを持ち旅の様子を公開している。

  この分野に関してはHPの作成はエージェント(友人です)に任せているのであまり言える事は無いが私自身がどうつきあっていたかを簡単に記していこう。


 まず私は匿名にして顔写真も出さないようにしている、この辺りはHPを自分の旅行のどの位置に位置付けているかによるだろう。

 私のやる旅行の性格上、幾ら安全と分かっていても日本では危険と位置付けられる国に入国する事が多く、万が一の事態になったら「突っ込みどころ満載」であることは疑う余地もなかったからだ。それにその時は時に本人のみならず周りの人間を巻き込むことは十分に予測される。以前イラクで旅行者の首切りがあったが20を超えた成人が自らのリスクを持って行った結果失敗した行為に対して物見遊山的な有象無象が死者のみならず家族やその周りまで叩くのが私が一番嫌いな「日本人的な傾向」だ。この「G技術」を書く契機となった「ある夫婦のマラリアによる死亡」でもその人のブログのコメント欄が私からすれば全く無関係でどうでもいい人達から荒らされていたのを見ていると余計にそう思う。(個人主義の発達した欧米なら日本の様な叩き方はしないだろう、それと誤解されては困るが私は一番好きなのはやはり日本人だし欠点と長所を比較すれば日本人が一番性格的に優れていると思っている、尚当HPにコメント欄をつけていないのは最初の1年で書き込みが5件にも満たなかったからと自分でコメント欄に書いてアップする方法が分からなかったからで上記事案とは無関係である)。また「G技術」の最初でも書いているが「自己責任」を「自己だけで完結させて貰えない国」に生まれたからにはある程度は自己防衛しなければならないだろう。私の様な旅行をするものなら尚更だ。

 勿論、匿名にしていた所でこれだけ発達した社会ではIPアドレスから本名を割り出してネット上に晒す事を完全に防ぐことは出来ないだろう。だがそれをやる技術を持つ物以外の人間が私を特定しようとしても出来なければそれだけでも大分効果はあるだろう。それが私が匿名にして顔を出さない理由である。
 
 それに最初はHPもブログもやる気はなかった、という以上にアフリカでネットが出来ると考えていなったのだ。HPを書こうと思ったのは友人の勧めと旅行情報を送るのに利便だからという事、そして一番危険だったパートを抜けたからじゃあやってみようかと考えたのがきっかけに過ぎない。

 では、HPをやるのでその後の旅行でPC持ち歩いているかというと最初にモバイルパッカーでないと書いているようにそうではない。

 物は少なければ少ないほど。貴重品も少なければ少ないほど安全で軽快動けるからだし「HP中心の旅行」にするのも嫌だったからだ。

 勿論旅行の目的はひとそれぞれだ。HPの為の旅行を否定しようとは思わないし事実そうしている人間も何人も見てきている。

 だだ私のスタイルで無いだけの事だ。私は「旅行したくて旅行している」のであって「HPを作る為に旅行している」訳では無かったからだ・・・


 HPとは少しずれるがこれに付随して私は旅行中に小説等の本(ガイドブックは除く)や音楽プレーヤーも持ち歩かない事にしていた。

 本や音楽を持つという事は旅行とは関係ない何かを気にする事になるし、本を読むなら寝るか景色を眺めるかの方が良かったしまた音楽を聞くよりも現地で流れている物を聞いた方が楽しいと感じていたからだ。それに自分の嗜好に適う本や音楽は精神の没頭を呼び込む、分かりやすく言うと何か周りで起きていてもそれに気付かなくなる恐れがあるのだ。

 今回書いた事は当然ながら私見に過ぎない、HPの付き合い方にしてもPCを持ち歩くにせよ本人のスタイル次第だ。

 これについて個人的な意見を敢えて言うとしたら「折角旅行しているなら自分が一番旅行を楽しめるスタイルを選んで欲しい」という事ぐらいだろう・・・

 

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