行動の次はそれに必要な装備だろう。これは以前サードミッション中にアップした記事に加筆訂正する事によって語っていこう。
2008.01.23
当コーナーは「プロフェッショナル・デューク東城」がどのような装備をして旅行をしているのか?
を、豊富な写真を持って公開するページである。
尚、決してサードミッション中に「カンクンで航空券の購入に悩んで暇になってやることがなくなったから思いつきだけで作成した」訳ではなく、練りに練って考え抜いた企画である事をあらかじめ明言しておこう!
尚、装備はサードミッション時の物とする。
がっ、治安の悪い中南米にいるので、今後盗難などにあり「ドラマチックに装備全てが変わる」可能性もあると、弱気な発言もしておこう・・・
1.バッグ及びバッグ周りの品
前言:旅行者にとってバッグとは自らの全てを入れるものであろう、よってバッグ選びは慎重の上に慎重を期さねばならない事は自明の理であろう。
ここでは「プロの明哲な目」で選び抜かれた製品を紹介しよう。
A:メインサック、及びアタッチバッグ
左:メインサック及びサブバッグ、中:ストラップを出した所、右:しまった所
左:サブバック付、横から。右:無し
荷物収容時
サブと併せて約80l近く入るこのバッグだが、何よりも優れているのはキャスター付で尚且つ背負える事であろう。難を言えばバッグの重量だけで4kg程度と重い事であろうか。付属のアタッチバッグは取り外し可能、これについては少し小さいために2,3泊の小旅行をするには不適であるのが難点。
ちなみにキャスターバッグはキャスターが壊れた瞬間に背負いづらいだけのバックパックと化すのも問題である。
オアハカ(メキシコ)でキャスターが壊れてからはその事を身をもって体感している。
但し、バックが無事である限り、重そうな荷物を背負って移動するバックパッカー達を尻目に、「私はお気軽なツーリスト!」という点を強くPR出来る事は言うまでもない。
B:パックセーフ
広げてバッグにかけているところ。右はカバーを付けた場合
収納時
利用法(ここでは抜けてしまうベッドしかなかったが、柱などにくくりつければ持って行かれる可能性はかなり減少する)
85L用の物を購入。価格は6000-8000円ぐらい(忘れた)とかなり高い。
効果としてはバッグが2個以上並んでいる場合、面倒くさそうなこちらは狙われる確率が減るという事。
国によっては貴重品等が入っているとみなされかえって狙われる要因ともなるので、セーフパックをかけた上からレインカバーをかけて使用するなども考慮して良いだろう・・・
C:ナップサック
街歩きにちょっとした荷物を入れるのに重宝する。軽く折りたためるので携帯にも便利。私の利用している物は貴重品が入っているようなルックスをしていない為に狙われずらいのがメリットだが、エレガントな私のファッションセンスにはまったく一致していないのがデメリットと言えよう・・・
2.服装
服はその人の姿を反映させるものではあるが、安全な日本とは違ってそれなりの用心さは必要であると思われる。
俗にいうバックパッカースタイル「薄汚れたような格好」は確かに狙われずらいのかもしれないが、かといってエレガントな私には不釣合いであるので、旅行するという目的に鑑みて「アウトドアスタイル」を基調に、ファッションセンスというよりは「実用」を中心に考え抜かれている。
A:ズボン
ラテラ、モンベル製のライト・トレッキングパンツ。ストレッチ素材。
ベルトは長さの調節できるものを利用、それに通常はカメラを付けている。
メリットはその頑丈さと洗ったあとで乾きやすいという速乾性。縫い目の部分が壊れるか、引っかき傷などを作らない限りは1本で1年程度は簡単に持つ。
B:シャツ
ユニクロ製、クールマック素材のTシャツ
とにかく頑丈、5年以上は連続使用しているがまったく壊れない。
旅行中にシャツを買い足す事もない。
パンツ
C:スパッツ
トランクス、ブリーフ、ボクサーパンツ等色々あるなかで敢えてスパッツをはいているのは、運動用の為に濡れてもそれほど不快にならず、また乾きやすいことから旅行中はこれを愛用している。耐用年数は2着を毎日交互に来て1年ぐらい。
D:アウトドアジャケット
ポケットのついている薄型の物を使用。薄いのでシャツの上にこれを付けて、その上から一枚羽織れば先ずスリにすられる可能性は低くなる。
E:レインジャケット(上下)
モンベル社製、ゴアテックス。上着としてはブルゾン等を利用せずにレインジャケットをその代用として利用している。ゴアテックス素材の物を日光に当て続ける事にもなるが、他の上着にして重量や容量をとるぐらいならこちらにした方が、メリットはでかい。寒さ対策はレイヤー(重ね着)をするという発想で極寒地以外 (零下の場所)は大体大丈夫。
F:ゴアテックスのソックス
靴をゴアテックス製にしているものの、ローカットのために水位が深くなると水の進入を防げない。その為にソックスも準備。膝辺りまでくるのでこれでほぼシャットアウトできる。
G:トレーナー、フリース等
中につけるレイヤー用として、このくらいもっておけば大丈夫。廉価ながらも長持ちする事からユニクロ製を愛用している。
H:高機能シャツ
Tシャツの上、もしくはTシャツとして利用。速乾性で耐寒機能を備えている。私は大分昔に買ったものだが、今なら登山用品店等で発熱素材などを利用したより高機能のものもある。
G:スポーツタイツ
寒いときに重宝、ライトトレッキングパンツだけでは流石に冬季は耐え難いので・・・
H:ジャージ
薄型のもの、寒い時はスポーツタイツ、ジャージ、ライトトレッキングパンツと3段階のレイヤーも可能なので厚手のものより薄手の物が使い勝手が良い。
I:靴
ゴアテックス製のローカット、ライトトレッキング用の物を愛用。基本的には街歩きが中心なので、ミッドカットやハイカットよりもローカットの方が使い勝手が良い。欠点は底が硬質なゴムになるので雨など降るとタイルなどで滑りやすくなってしまう事。
J:サンダル
イエメンで購入したビーチサンダル。ちょっと重いが壊れないので新しいものが買えない。ビーチサンダルはシャワーなどを浴びるとき、安宿で足場が不潔に感じるときにそのまま履いて浴びれるので重宝する。ちなみに上記サンダルはイエメンで購入した重い物で捨てられずに使っていたが日本ではより軽量な物が買える。
K:皮手袋
最低一個はあったほうがいい。寒さ対策もあるが何かのときに手を守るのが本来の目的。
L:ポンチョ(左は収納しているところ)
最近はあまり利用していないが、コンパクトで通気性が高いので暑くて雨が降りやすいところなどでは良く使用していた。他には夜寒いときの風除けやシート代わりに砂漠の上でひいてその上で寝たり・・・あると何かと使い勝手が良い。
M:整理袋
洋服などをバッグに収容する際。用途に合わせて巾着袋に収納し、その上からビニール袋で覆って防水対策をしている。
N:日本手拭
あると何かと重宝。速乾性もさることながら、砂塵の多いところではマスクの代用にもなる。2つ持って一つをメインにという使い方をしている。
O:貴重品袋
腰巻用、首用(私はこれを腰に利用)、脛用の3種類。このほかにもバッグ内に分散させている。
腰巻用は前にせず、腰の上辺りに当たるようにして装着している。もう腰巻用の貴重品袋は世界的に知れ渡っており、前に付けて堂々とそこからお金を取り出す者が多いので、私の場合は後ろにして、通常使うものを宿などで小銭入れに移して人前で見せないようにしている。
首用のものはストラップの長さが調節可能だったので、これを腰に巻いて利用。国にもよるが、比較的人前で出す可能性の高いパスポートや、使うときはカードや両替用の当座の現金、または小額の予備紙幣などをこちらに入れている。
脛用はその国の危険度に応じて、利用したりしなかったり。カード類やトラベラーズチェックの購入控えぐらいを入れるようにしている。
3.日用品
A:洗面用具
タオルは速乾性のもの、垢こすりタオル。洗剤、石鹸
これらをタッパーに入れておけば最悪濡れていても他に被害を及ぼさずに移動できる。
入っているビニール袋は免税店などで貰った頑丈なもので、下着の洗濯などの時に栓が無いときはこれにいれて手もみ洗いをしている。
B:石鹸入れ
100円ショップで購入したネットタイプの物。水が切れるので便利。
C:洗濯タオル
タオルは、速乾性のスポーツタオルを使用。それに垢こすりタオル。
D:洗濯ロープ
洗濯バサミ付なので便利、ロープは伸縮自在のゴム製。
但し伸縮には限界があるのでこの際は普通にロープの方が使い勝手が良いのかも??
E:簡易洗浄器(ポータブル)
お尻を水で拭く国では重宝する。
F:医療品
この辺りは個人差も激しいので・・・
参考までに
大型及び他
通常メインサックにしまい、必要に応じて開けて利用
小型(日常に良く利用するもの)
爪切りや耳掻き、それに虫刺され用の軟膏など良く使うものを入れている。
G:折り畳み傘
小型で軽量のもの。
H:ビニール袋
小型のものから大型のものまで、小型のものは紙幣などの防水に、大型のものはバックごとの防水などに利用。あると何かと使う時が多い。スーパーの袋なども頑丈な物は取っておくようにしている。
4.旅行用お役立ち品
A:寝袋
10℃くらいから対応しているスリーシーズンの薄型のもの。ポンチョがあるのでめったなことでは利用していないが・・・まああるとなんとなく安心する。でも実は必要なかった・・・
B:蚊帳
特にマラリア地域にて・・・蚊帳のあるホテルでも破れていて不安なときが多かったので・・・。ちなみに使っているのはテントの内側に張るものを持ってきている。
C:蚊取り線香
粉々にくだけないようにタッパーに入れている。20巻き程度入る物にして、10巻きを切ったら買い足すようにしている。
D:レキ
トレッキング用。そもそも街歩き中心に旅行をしているので殆ど(今までで3回ぐらいかな?)利用していないが・・・毎回出発になると入れてしまう・・・
E:座布団
固い椅子の上に座る時や、ちょっと汚れた所で座りたい時などに利用。ファーストミッション中はそこそこに使っていたが・・・
F:洗濯ブラシと予備眼鏡
一緒にしてしまっている為にこちらに掲載した。洗濯ブラシはバックなどが汚れた際に役に立つが今は・・・
予備眼鏡はあると安心。でもベネズエラで良い方を失った・・・
G:ガムテープとテープ
ガムテープは布製。これだと破れたバッグの応急処置等にも利用できて重宝。テープは荷物を送る際に利用する。ガムテープ(布製)は海外で手に入りづらいのでもったいないというのが本音である。
H:鍵
ダイヤルロック式ではなく南京錠タイプの物を利用。セキュリティー上ダイヤルロックよりは安心だが鍵を別に持つという手間はある。
5.小物類
A:ポーチ1
左:ケースのセット。右:マルチプライヤー
左:電子辞書及び電気シェイバー。右:充電器等
ナイフに関してはアーミーナイフの方が一般的だが、重量がそこそこにあって堅牢なマルチプライヤーを使用している。
電気シェイバーは単三電池2本で動くもの。13年前ぐらいに購入してそれ以来愛用している。このサイズで使い勝手のいい物は未だに探せていないからということもある。
電子辞書はとにかく小型の物を、発音は出来ないのが難点。とはいっても滅多に使わないので・・・
充電器はリチウムイオン充電器という変わったものを使用。カメラが単三2本でも可なので、現状を考えるとこれを愛用する理由は無いのだが、まあずっと使っているので。ちなみにこのケースに海外用のコンセントのアタッチやSDカードの予備を入れている。
ケースに以上のものを入れているのは破損を防止する為である。
B:ポーチ2
入っているものはポケット3脚、単眼鏡、スプーン、ヘッドランプ、ホイッスル(方位磁石付)等、ちょっと観光するのにコンパクトに持ち歩けるものが中心。
以前に双眼鏡を持っていたこともあるが、使う頻度を考えると単眼鏡で十分。
C:ヘッドランプ
値段は5000円程度と高いが、バンド購入の決め手、頭だけでなく手首などにも装着できるし何よりもそのコンパクトさが一番の魅力。
D:3脚
ポケット3脚だけでは物足りなくなって中型の物を購入。腰よりも少し高い位置にくるので便利。ちなみにイランで1300円ぐらいだった。
E:SDカードアダプター
USB付なのでなにかと便利。写真のアップロードの際もカメラ本体からUSBケーブルを延ばして接続する必要が無くなる。但し、小さいものなのでネットカフェでパソコンに接続したまま忘れてしまってなくす可能性もある。
F:ボトルカバー
あると保温できるので便利。1Lのペットボトルが入るサイズがベター。1.5Lだとちょっと大きすぎるし500mlサイズだと小さすぎる
G:筆記用具(大)
ノートと筆記用具。プラスチックケース等はコピーした書類を挟むのに使用。
筆記用具にはホッチキスやセロテープ、それに挟みやマジックテープ等も入れているが、これは地図集めをしているので、それを日本に送るときに必要だからである。
H:筆記用具(小)
入っているのはミニのメモ帳とカレンダー手帳。それに電卓など。
カレンダー手帳にはその日にいた都市や両替したときの金額などをメモ程度に記入。日記をなくしてもこれがあれば何とかという物・・・
電卓は言葉が通じないときに重宝。
I:ガイドブックなど
私の性格からして、事前に回る地域全てのガイドブックを準備。その為にバックの総重量を重くしているがやめられない。実際に使用するときは切り取る、もしくはカバーを必ず付けている。
簡単な会話集も何気につかう。
J:ビニールケース
地図を集めているのでこの中に入れている。それ以外にもちょっとしたものを入れるに便利。
これにファーストミッション時は浄水剤や浄水器を持っていた。浄水器は手入れが面倒なので結局使わなかったが浄水剤はそこそこに重宝した。
上記が大体旅行中に持っていた装備だ。男女の別やスタイルでもちろんかなりの変化があるだろう。例えば私は旅行中に携帯音楽プレーヤーで音楽を聞く事もないし、PCも貴重品が増えるので持っていなかった。
そして大体の装備が2004年に揃えたものなので今ではもっとコンパクトで高機能な物も当然あるだろう。
私にした所で”次の旅行”では装備はある程度は変えるだろうが基本は大体こんなものだろう・・・