第21話 確率 1/130(舞台国:エクアドル→ペルー)

Category: 激闘の記録!

あらすじ

エクアドル南部の中都市クエンカから一気にリマ(ペルーの首都)を目指すデューク東城。

しかし、公共機関は乗継となり、両国境で与えられた時間は僅かに一時間・・・

無事にボーダーをクリアーし、リマ行のダイレクトバスに乗る事が出来るのか??



どうする!ゴルコサーティーワン!!





第1章 プラン

今回の計画はこうだ。

エクアドル南部の街、クエンカから国境を越え、夜行バスに乗って一気にリマを陥れる・・・

しかし、問題はある。クエンカからリマ行の国際バスはない。

そこで手段としてはエクアドル側の国境町ウアキージャスへ行き、そこからペルー側に入りさらに国境から一つ先のトゥンベスと言うリマ行のダイレクトバスが出る街まで行かなければならない。

さらに面倒なのはエクアドルのイミグレーション(出入国管理局)は国境から3Kmぐらい離れたところで、ペルー側もまた国境から3kmぐらい離れている・・・

またクエンカ発、ウアキージャス行のバスは一日7便程度あったのだが0530時の次は1000時・・・・
人の歩いておらず、タクシーもつかまりづらい0530発は自動的に消えるので選択肢は1000時のみ・・・
クエンカ⇔ウアキージャス間は5時間・・・

そして現在私の知る所、トゥンベス発リマ行の長距離バスで良いクラスのものは1600時に発になる会社が多いらしい・・・

なぜ良いクラスを選びたいかというとバス強盗の出る国では高くてもセキュリティーがしっかりしていた方が安全に決まっているからだ。数千円ケチって全部盗まれるのは愚か者の証拠だろう・・・
それに私はエレガントだ・・・

そしてペルー側のイミグレからトゥンベスまで20−30分ぐらいかかる・・・

となると・・・

1000時にクエンカを出て、1500時に国境付近、両国のイミグレに行って出入国スタンプを貰い、1600時までにトゥンベスに移動してリマ行バスを掴まえなくてはいけない・・・



国境での持ち時間は僅か一時間・・・


これにしくじれば国境で1泊する羽目になる・・・




まあいい、いずれにしてもプランはプランでしかないし・・・

この通りにいかせるのは困難かもしれないが・・・

まぁ、やってみようか・・・・



第2章 デパーチャー

2008.04.08


朝はちょっとお洒落なカフェで朝食を摂る・・・

出発日の朝食



出発をしてしまえば忙しくなるのは目に見えている。
せっかく時間に余裕があるのでせめて朝食ぐらいは良い一時を過ごすべきだろう・・・

なんといっても私は「エレガント」を売りにしているのだから・・・


0900、ホテルをチェックアウトしてバスターミナルへ向かう。

荷物の多いときは迷わずタクシー・・・

と行くはずだったが市バスで・・・

まあホテルからすぐ近くの停留所からなのでこれは良いだろう・・・

そして1000時、ウアキージャス行のバスが出発・・・

ウアキージャス行バス 


中についているモニターは客席を写している。
ハイセキュリティー!と感心したいが、途中で乗客拾ってしょっちゅう乗り降りさせるので、あまり意味がなさそうだ



バスは順調に走る・・・

大抵後進国では5時間といわれたら6、7時間かかると思っていいのだが・・・

乗務員に「あそこがイミグレだぞ!」と呼ばれ、バスを降りたのが丁度1500時・・・


こうなれば・・・


1600時発のリマ行を・・・


狙うしかないだろう・・・



第3章 国境線の攻防?


イミグレに向かう途中早速現地人が声を掛けてくる。
タクシーのドライバーだろう・・・

私にリマに行くのかと聞いてくる・・・

私は足取りを決して緩めない・・・

早足のまま「そうだ」と応対する。

彼はまだ何かを言ってきていたが気にしている場合ではない。

とっととイミグレへ入り、出国スタンプを貰う。

これで一つの仕事は終わった・・・

道路を見渡すと確かに国境まではタクシーしかなさそうだし、周りにシェアをしてくれそうな人もいない。

私は一度売店に入り、ジュースを買いながら国境までのタクシーの相場を確認する。

下手に客引とだけ交渉したら相場の分からないままボラレルのが目に見えている・・・

タクシーのハイヤーの値段は1.5ドル、まあこれくらいならいいだろう。
(注:エクアドルは自国の独自通貨を持たず、ドルを自国通貨としてそのまんま使用してます)

私は道路の所に泊めてあるタクシーへ向かうと先程の客引が「このタクシーだ!」と言ってくる。

値段はさっき売店で聞いたのと同じく1.5ドル。

この際だから時間を優先しようとそのタクシーに乗る。

予想外にタクシーのドライバーの他に客引まで乗ってくる。

普段なら余計な人間は乗せたくないのだがまあタクシードライバーと結託して国境まで往復しながら仕事をしているのかもしれないので、このままほっておいて同行させる。

彼にトゥンベスからのバスの発車時間を確認すると大手で良い会社は1600時発。

また国境では両替もしないといけない。

トゥンベスにATMは無いと言っているがこの辺りは両替商に両替させたいから嘘をついている可能性もある。

ただ時間が無いのは事実だから何とかしなくてはいけないだろう・・・



タクシーは5分ほどで国境に到着。

時刻は1510時・・・

中々にいい感触だ・・・



第4章 国境線の攻防?

タクシーを降りると先程の客引が今度はペルー側のタクシーを紹介しようと頑張り始める。

タクシーはここからイミグレ、そしてトゥンベスまで7ドルと提示してきている。

しかし私がロンプラで読んだ情報によるとバイクタクシーがイミグレまで出ていて50セントでいけると書いてある。
そしてイミグレからトゥンベスまでは乗り合いタクシーで1.5ドルと・・・

もちろんハイヤーだから高くなるのは承知だが・・・

しかししつこく言い寄ってくる奴にだいたいろくな奴はいないのが相場だ・・・




その時「カンビオ?(両替する?)」と別の声がする。


ここで、国境での両替についてすこしレクチャーをしておこう。

大前提としてはまず、国境での路上両替のレートは良くないということを知っておくべきだ。

街のレートより安くなるのはまあ彼らの取るコミッション分だからそれは仕方の無い事だと思っている。

そうは言っても彼らが私を初心者と見て法外なレートを吹っかけてくる場合も多いので、出来れば最新のレートは抑えておくべきだろう。

だから余裕があれば複数に確認したほうがより正確な値にもなる。

そしてコツは小額を代える事。

大きな街に出ればATMがあるか両替商があって大体の場合路上よりは良いレートで替える事ができるしそれに両替の際に紙幣を抜き取ったりする詐欺が多いのも国境だからだ・・・


しかしながら私は今回ペルーから最近来た人にあっておらず、そして出発日も急いでいたので事前に確認をする事が出来ていない。

そういう場合はいままでの経験を元に、そしてガイドブックの相場を頼りに推測していけばいいことだ・・・


私は両替商にレートを確認する。

「1ドル=2.85ソーレス」
(注:ペルーはソルという通貨を使用。複数形はソーレスとなる)

ガイドブックには(1ドル=3.39ソーレス)と書いてあるが1ドル=120円時代のもの、今は1ドル=100円前後なのでまあおかしくは無いが・・・

最初の一人でそのまま鵜呑みにするのもおろかだ、

それなら替えないと踵を返して国境を跨ぐ橋に向かうとすぐに

「1ドル=2.95ソーレス」

とレートが代わる・・・


私の予想通りに最初はレートを低めにして言って来たらしい・・・


まあそんなものなら・・・

私は少し考えてここは一気に60ドル替えることにする。

いつもと違ってまとまった額を替えるのは時間が無いからだ。


ガイドブックによるとトゥンベスからリマまでは40ドル前後。


50ドルでも十分かもしれないが値上がりも考えておかなければいけない。

ガイドブックは書かれて出版された時点ですでにその情報は古い情報なのだ。当てにしてもいいけど、その出版年度からみていくらか上乗せした数字になっている時が多いのだ・・・


両替商は60ドルに2.95を掛けて計算する・・・

60ドル=177ソーレス。

ちょっと半端な数字だが・・・

彼は少し悩んだ顔をしてこう提案する

「70ドルならレートを3にして両替する」と・・・・


私の心の中で即時に判断が決まる。

なら別にそれでいい、まあ実際のレートがもっと高かったとしても損は少なくて済むだろうし、基本的にはバス代が払えて後は移動中の買い物代。そしてリマに着いた時の宿までの移動費があれば十分だ。リマならATMはある。

私は70ドル取り出すと、彼が私に210ソーレス渡すのを確認してから彼の手に渡す。

ここで最初にこちらが70ドル渡してしまうとインチキをしてくる(偽ドル札と替えて「お前の金は偽札だ」などとやってくる)国もあるから用心しての事だ。

しかし、ちょっと困ったのは彼が私に渡してきたのは100ソーレス札2枚と10ソーレス札1枚。

これからバイタクかタクシーで乗り継ぎをするのに100ソーレス札だとおつりが無い可能性が高い。

特に物価が安くて貧しい国での高額紙幣は金であっても使えなくなるときが多いのだ・・・

私は彼に100ソーレス札2枚を突き出して

『小額紙幣に替えてくれ』

と頼んでみると、彼は「この紙幣しか今手持ちが無い」という・・・

しばし、まあ2,3秒ぐらいだろうか、の逡巡の後、結局100ソーレス札をそのまま受け取ることにする。

大手のバス会社のチケットを買う時に使えないことは無いだろうしまあ国境で1ドル=3ソーレスのレートで買えたのならリマまではもう金の心配をする必要は無い・・・

私はそのまま国境に歩き始める。

先程のタクシーの運転手が今度はイミグレまで2ドルとしつこく食い下がるがもう相手にしている時間は無い・・・

私はボーダーの橋をすたすた渡り、ペルー側へと入国を果たす。

文章にしては長く感じるかもしれないが時間にしたら3−5分程度の間の出来事だった・・・


これが国境






第5章 国境線の攻防?


1515時・・・


いよいよ、私にとって海外130カ国目になるペルーが始まった。

国境を越えたところで先程までのタクシードライバーはあきらめて戻る。

すると今度は新しい客引が・・・

もう目の前の道路に3輪のバイタクや普通のバイクタクシーが走っているのも見える。

新しい客引は私に「イミグレまで1ドル」と持ちかける。ガイドブックによるとバイクなら50セント、でもここは時間が惜しい。

ここも腹はすぐ決まる。

彼の薦めるタクシーに乗り、今度はペルーのイミグレへ。

タクシーの中から




またエクアドル側と同じくタクシーのドライバーの他に客引も乗ってきたが今度はどうでもいい。

色々と雑談しているうちにイミグレには5分後に到着。
本道から建物の裏側に回り込んで駐車する。


時刻は1520時。いい塩梅だ・・・


私がタクシーから荷物を出して降りようとすると「問題ないからそのままにしておけ」と言って来る。

ちょっと気に入らない。

彼らは私が時間が無いのをみこしてあらかじめトゥンベスまで乗せるつもりというのが分かるからだ。

そうなるのならトゥンベスまでの値段を最初に提示するべきなのだがそれを言ってこなかったのは高値で商品を売りつける手口に決まっている・・・

私は彼の声を無視して荷物を取り出しドライバーに1ドル手渡そうとするとドライバーは後で良いと言って来る・・・

『コイツラ・・・・』

取り敢えず支払いは保留にしてイミグレへ向かう。確かに彼らの思惑に乗らざるを得ないケースもあるからだ。

客引の方がついてきて何かと私の世話を焼こうとするのを制して窓口に行き、入国スタンプを貰う。

時刻は1525時・・・


私の手続きが終わるとドライバーと客引は声を揃えて「バスの時刻が迫っているから早く乗っていけ」と言って来る。

値段はここから5ドル

ロンプラに書いてあった乗合なら1.5ドル。

バスに乗り遅れることを考えるとタクシー1台はイヤーなら決して高くは無い。

だが、そのまま奴らの言うなりに動くのもなにか癪な気がする。

それに彼らは私が『乗合で行く』とカマをかけると「乗合はもうない。」と言って来る。明らかに彼らの術策の上に乗せようとしているのだ・・・

そして値段が4ドルに下がる。

『それならば・・・』

私は一度乗ろうとして、そして彼らのなんともいえないしつこさに突如嫌気が差し・・・

ドライバ−の手に1ドル、コインでねじ込んで本道にスタスタと歩いていく。

考えていたことはこれだ。

コイツラが間に合わせるといったところで後30分、トゥンベスまでの距離を考えると微妙なラインだ。

それにあらかじめ言ってこないで後でごちゃごちゃ言って来るのはやはり気に入らなかったからだ・・・

それならば・・・

いっちょ乗継に身を任せて見てもいいだろう・・・

現在時は1530時・・・

まだ仕事は残っていた・・・



第6章 そしてトゥンベスへ?

1530時


タクシーを捨て本道に出る。

通りを走る車を見ているとちょっとここで乗合を掴まえるのは難しそうだ・・・

するとそこに一台のバイクが。

彼が私にどこまで行くのか聞いてきたので『トゥンベス』と答えると「トゥンベス行のシェアタクシーはここからちょっと行った所だから俺のバイクに乗っていけ」と提案してくる。

値段は1ドルと言われたが財布に残っている米ドルの小銭を全部出して見ると63セント、彼に見せると「それでいい」と。

思いもかけずコインも全部始末することが出来た。

彼はフレンドリーで乗合タクシーの相場を教えてくれる。

私が乗場に到着すると丁度あと一人で出発しようとしている乗合タクシーが。

バイクの青年に礼を言って乗合に飛び乗る。

これがそのバイタクの青年


私はドライバーに

『クルス・デル・ソル(ペルーで一番良いバス会社)』

と告げる。

現在時1535時・・・

時間はどんどんと迫ってきている・・・




第7章 そしてトゥンベスへ?


乗合タクシーはすごいスピードで他の車をどんどんと抜いていく。

どうやら私の引いたくじは当たったらしい・・・


そして他の乗客を数人降ろしてクルス・デル・ソルのオフィスに到着。(ペルーではまとまったバスターミナルが無く、バス会社が会社毎に発着場を持っているのが普通)

時刻は1555時。

もうオフィスの前には大型バスが止まって出発を待っているようだ・・・

荷物を降ろしてチケット売り場へ向かう。

『リマ』

と告げると・・・・

まだ座席が・・・


そういえばロンプラなどには予め購入することが望ましいと書いてあったので座席が無いことを危惧していたが、オフシーズンの平日のせいか、意外にあっけなく乗れることになった。

さらに聞いてみると私の好きな窓際が取れ、しかも2階席の一番前の座席1番が開いているということだ。

これなら景色も存分に楽しめるし言うことは無い。

後はお金を払ってチケットを手に入れるだけだ。

値段は110ソーレス。

私は100ソーレス札を2枚、彼女に手渡す・・・




しかし・・・

朝クエンカを出て・・・エクアドルのイミグレに1500時に到着してから僅か1時間の間にどれだけの仕事をこなしたことか・・・

もちろん”運が味方”してくれたことは確かだが・・・

これも「機械(マシーン)」と呼ばれるほどの私の正確な旅行技術があって始めて成し得る事だろう・・・

そう、今の私は「ミスター・パーフェクト」と言ってよいだろう。

状況に応じて瞬時に最高の選択肢を選び続ける・・・

「ゴルコにあらざればツーリストにあらず」

私こそがこの旅行界でただ一人”プロフェッショナル”を名乗れる男だという事が・・・


どうだい?こんな凄い奴・・・

他に見たことが・・・



「あっ!あれ〜???」


オフィスのお姉さまの素っ頓狂な声が私を現実に引き戻す・・・

その時、確かに何かが起こったのだ!!




第8章 確率1/130分


彼女の声に何事かと目を見開くと・・・

彼女が私の支払った100ソーレス札を私に見せながら一言・・・


「あの〜・・・これ”偽札”なのよ〜・・・・!!」





『・・・』






『・・・・・・』







『へっ??』






まさか・・・・




さらに彼女は止めを刺すように・・・






「こちらもよ!!」





と、もう一枚を・・・・・





『あっ、あっ、あうぅぅぅぅぅぅぅ〜・・・・(絶句)』




ここペルーは私にとって130カ国目・・・


今まで偽札のある国も、すり替えなどをやる国も目一杯経験してきている・・・

確かに悪いレートで交換したこともあるが被害は数ドルの範囲でしかない。

殆どの場合・・・


私は・・・私はいままで上手くやってきていたのだ!!!


それが、それが・・・


こんな所で・・・・



こんな目に遭うなんて〜・・・!!!




旅行していて始めて偽札を掴まされるなんて〜!!






バスはもう後5分で出発。


しかし70ドルで210ソーレスを替え、その内の200ソーレスが偽札とすると・・・


日本円でだいたい8000円近く・・・


3,4泊は十分持ちこたえられる金額を騙された事に・・・


これはバスをパスしてもう一度国境に戻って憎きあの糞路上チェンジャーを探し出すしか・・・



しばしの逡巡の間。もう一つ大事な事を思い出す。

そう言えば凄いスピードで国境を通過したから一番肝心な顔も覚えていない。

そして私が首尾よく彼を見つけ出しても彼はしらばっくれるに決まっている。

路上両替は”その場でなければ修正が効かない”のが旅行の鉄則だ。

騙された方が間抜け野郎と相場は決まっているのだ・・・




少し考え込んでいる私に彼女からまた


「どこで替えたの?」


と質問が。


『エクアドル側の国境で』


と答えると


「路上で替えちゃダメよ。両替商じゃなきゃ」


と・・・













『・・・・』











『・・・・・・・』









『時、既に遅し・・・(涙)』






私は当初の計画通りに動くことにした。


8000円は痛いが、致命傷ではない。


私はオフィスのお姉さんに『ドルで払う』と告げ、1ドル=2.6ソーレスのレートでチケットを手にする。

大手の会社のやっているレートは若干低いときが多いが私が国境で替えた1ドル=3ソーレスはちょっとレートが良過ぎたらしい・・・


それに・・・

酷い思いをした場所にもう1泊しようなどとは・・・

やはりどうしても思えなかった・・・



上が本物、下が偽札。
ちなみに右側に縦に入っている100の数字が本物は斜めにすると紫→金と変わるが偽物は変わらない。まだ他にも見分け方はあるが一番簡単に分かるのはコレ!!




第9章 そしてエピローグ・・・


1600時。

バスは私と私の傷心を乗せて出発した。

疲れていたのは確かだが・・・

それでも今は直ぐには眠れなかった・・・

もちろんあの掴まされた偽札のせいだ。

ペルーで最高額紙幣である「100ソーレス」

それが今2枚も私の手元に・・・


(この先どうやってコイツを始末するか・・・??)


少し考えて止める事にした。


彼らに騙されたからといって他の人間を騙すというのはどうしてもフェアではない、やった奴にやり返すのが本道だ。

そしてバスに乗って出発した今、もう仕返しする機会が永遠に訪れないことも知っていた・・・


沈みゆく夕日を眺めながら私は考えていた・・・ 




今回のことは旅のネタとして笑い話にでもするしかないだろう・・・




その時、何気なく開いたガイドブックにはこう書いてあった。



「ペルーでの両替は偽札も出回っているので出来る限りしない事」



と・・・



しかし・・・



あの時の私は得体の知れない”何か”に急がされていたことも事実だ・・・



同じ事をもう一度やっても同じ様な結果になるだろう・・・



だが・・・



130カ国目にしての初体験は・・・



私にいい教訓を与えてくれたのは事実だ・・・



この先は・・・




もう二度と・・・・




偽金を掴まされる様な愚かな真似はしない・・・




私の決意は固かった・・・



私はあの夕日に誓ったのだ!




『もう偽金には騙されない』




と・・・



これが乗ったクルス・デル・ソル





第10章 後日譚・・・


バスはリマに1200時に到着。20時間は乗っていたことになる。

まあ快適だったのでよいのだが・・・


タクシーに乗り宿へ向かう。

そして宿を取り、疲れを癒すために売店に行き・・・



貰ったおつりが・・・・




『偽コイン』


だった・・・


左が本物で右が偽物。裏の紋章のパターンが少し違うらしいが・・・分かるかこんなもん!!











『・・・』









『・・・・・・・』







『おっ、おのれぇ〜・・・札だけならまだしもコインまで・・・(涙)』








私はもう一度・・・







夕日に固く誓った・・・










『頼むからもうやめてぇ〜・・・(絶叫)』





と・・・・








130カ国目ペルー・・・





こうして私のペルーは・・・





13(サーティーン)という不吉な数字と偽物絡みでなんともいいようのない幕開けを迎えたのだ・・・









そしてお前の「ゴルコ31」こそ、そもそも偽者だろう!


と、いう突っ込みはどうか見逃して貰おうか・・・









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