ブルンジ タンザニア
2005.04.01(木)
ブルンジ
次の目的地はタンザニアのキガリ、直線距離にして200Kmもない所だ。
考えられる経路はずっと陸路で行くか、それともブジュンブラのやや南にあるルモンゲという町に行きそこからボートに乗りタンガニーカ湖を渡って行くかの2つだ。
私はこのタンガニーカ湖を渡るボートに乗ってみたいと思っていたのでブジュンブラを出発してルモンゲへ向かう。
1200時出発のミニバスは1400頃ルモンゲへ到着。ボート乗り場に行って情報を聞くと運休中で次の便が何時かも分からないと言われる。狙っていた球を最初から外された格好だ。
それなら仕方ないと完全陸路による移動に切り替える事にする。
ミニバスに乗りニャンザラックでまた乗換えてマバンダへ。
到着は1700頃だ。
到着したマバンダの町。
この先はムジナという村に行き、そこから国境を越えなければいけないのだが今日はもうバスが無い。
止むを得ずにここで一泊する事にした。
出足が遅かったとはいえ、3回ミニバスを乗り継いで100kmに満たない距離の移動しか出来ないのは実に面倒だった。
2005.04.02(金)
朝早く起きてイミグレへ。
マバンダにあるブルンジのイミグレ。
国境であるムジナにはイミグレが無く、ここで出国スタンプを貰う必要があったからだ。
そしてその足でミニバス乗場へ向かう。時刻はまだ0700時だ。
出足を早くしたのは昨日会った現地人が東アフリカ近郊国を旅行していて色々と詳しく教えてくれ、彼がいうにはムジナまでシェアタクシーが出ているが、朝の1便くらいしかないから早く行けと忠告してくれていたからだ。
タクシー乗場で待っていると現地のドライバーが私に声をかけてくる。皆金額は「20ドル」と言っている。聞いていた値段は1000ブルンジフラン(約100円)なのでその開きは大きい。もちろんこの20ドルというのは私一人でタクシーをチャーターすればという値段なのだが、これだけ差があると少しぐらい待って他の乗客が集まるのを待った方が得という気になるのは仕方ないだろう。
マバンダの街並
乗客は中々集まらず、出発できるようになった時は1000時を過ぎていた。
シェアタクは30分ほどで国境村であるムジナに到着。しかし3時間もずっと待っていたなら歩いた方が早く到着したのかもしれない。
しかしここは恐ろしいほど何も無い村だ。僅かに民家が数軒見えるばかり。
ここにイミグレを置かずに人のいるマバンダで手続きをする事も納得だ。
道中の景色にムジナ
次に目指すのはタンザニアのマンヨーブという町だがこの村からはバスは愚か交通手段が何も無かった。
マンヨーブまでの距離がどのくらいか?そう遠くはないということは分かっていたので私は歩いて国境を越えることにした。
ブルンジータンザニア国境。バーがあるだけ。
タンザニア
いよいよタンザニアに突入。早速イミグレへ行ってスタンプを貰おうとするがここは簡単なチェックのみ。聞くと町まで出ないとダメらしい。
ここにはバスも来ないということなので歩く事にする。
登り勾配だ。
最初はキャリーパックを転がしていたが、地面は未舗装で具合も悪い。背負う事にしたがスーダンで短くなったストラップのお陰で肩が締め付けられてキツイ。
それに暑くて喉も渇く。
町までどのくらいの距離か分からないまま歩くのは精神的にも消耗する。
国境越えを甘く考えていたのは確かで、水も少ししか持っていなかったので歩き始めて20分もしたら完全に飲みきってしまっていた。
車が通りかかったらヒッチでもと根を挙げ始めていた頃にイミグレへ到着。歩いた時間は1時間くらいだろうか?
たったこれだけの移動で随分と消耗してしまった。
これでいよいよ入国スタンプをと思ったら係官が町に買出しに出ているからしばらく待つようにと言われる。
私以外の越境者は誰も見ていないし普段このボーダーを利用する外国人など殆どいないのだろうが、こういった状況で待たされるのはイライラさせられる。
さらに1時間ぐらい待っているとようやく係りが戻って来る。入国はやけにあっさりとしたものだった。
イミグレの中から撮影した景色
今は1230時、マバンダを出発したのは1000時、国境に到着したのが1030時とすると、たったこれだけの距離を移動してスタンプを貰うのに2時間もかかっている事になる。実に面倒だ。
入国スタンプを貰ってキゴマ行のバスを探そうと町に向かってさらに歩みを進める事にする。
歩いてマンヨーブの中心へ向かう所。
すると「キゴマ・キゴマ」と連呼するダラダラ(タンザニアのミニバスの呼称)が!
私は歩き疲れていたのでこれ幸いとばかりにこのミニバスに飛び乗る。
これでもう歩く事はないだろう。
このダラダラに乗ってキゴマには1530時に到着。宿に身を落ち着ける。
到着したキゴマの町
ブジュンブラから数えるとたった200kmの距離で1泊2日のショートトリップがこれで終ったのだ。
今回のこの国境越え、近くて実に遠かった・・・