オートロックという名の罠(タボラ:タンザニア)

タンザニア





2005.04.04(月)

キゴマを出発して列車は順調にタボラへと向かう。

アフリカで最初に乗った寝台列車は思った以上に快適だ。1等を取ったので2人部屋、アリーと一緒なのでセキュリティーの心配も軽減されているから尚更だ。

狭くて上手く撮影できなかったが車内の様子。


鉄道を車中から・・・


途中通過したローカル駅


途中ですれ違った鉄道。


私は道中の景色を十分に楽しんだ。

列車は1200時頃、タボラに到着。

到着したタボラ駅。車内からと正面から


ここで再度次の目的地であるドドマまでの鉄道チケットを購入しようとトライしてみるが叶わず、代理店に行ってバスのチケットを購入する。アリーによるとタンザニアのバスは曲者でボッてくるのが常識だから現地人でも知ってなければ正規料金で購入出来ないそうだ。なんとも嫌な国だ。
私は全くわからなかったがアリーがなんとなくこのくらいなら大丈夫だろうというチケットを探して購入してくれた。彼がいることは実に心強い。

出発は明朝だ。ホテルをとって町を散策する。

タボラ市内





ここは本当に何も無い町だ。キゴマはまだ湖があったので良かったがこれでは時間の潰しようもない。

私はここでは何もやらずにゆっくりと過ごす予定だった。


が・・・


事件は夜起こった。


夜起きてタバコでもと中庭に出て戻ろうとするとそこの出入口が内側から自動的にロックされていたのだ!

『おっ!オートロック・・・!』

まさかこんな地方の、それもどローカルなこのホテルでこんな罠が仕掛けられていようとは想像もつかなかった。

私はこの状況を打破しようとそこから離れた部屋で寝ているアリー声をかけてみたが距離が遠いせいか反応が無い。

私は完全にこの中庭に閉じ込められてしまったのだ!

さらに酷い事にそのまま中庭で休んでいようとすると急に雨が降ってくる!

幸いにも中庭に繋がっているレストランやトイレはあいていたのでそこに避難し、やる事も無くうろうろしている内に4時間が過ぎた。

しかし、部屋でのんびりと寝ているはずがなんで中庭で雨に打たれてうろつかなければならないんだろうか?

考えれば考えるほど情けない瞬間だ。


受付が何故か中庭にいる私に気付き、解放された頃には既に朝の0430時となっていた。

今日は0500時起きの予定だ。この時間に部屋に帰ってももう寝る事は出来ない。



このオートロックという名の予期せぬブービー・トラップ。


くつろぐだけだった筈ののんびりとしたこの町で、その罠は私の睡眠全てを奪い去ったのだ・・・






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