四国最高峰(三豊―高松:香川)

三豊:香川―剣山:徳島―高松:香川

2025.06.16(月)
 
06:00 道の駅「たからだの里・さいた」を出発
 香川県から徳島県に入る。
06:23 ローソン阿波池田で食料(727円)を購入。
06:30 セブンイレブン三好池田町サラダ(399円)で朝食を購入。
 今日の予定は四国内陸部の自然界隈、大歩危小歩危祖谷のかずら橋、そして剣山を周る予定だ。

道の駅「たからだの里・さいた」
 
07:00 大歩危小歩危(おおぼけこぼけ)
 ここは三好市にある吉野川沿いに約8kmにわたる渓谷で、約2億年かけて吉野川の激流で造られた断崖や奇岩怪石が特徴だ。
 そしてこの地域は地質的に貴重な場所として、日本列島の成り立ちがわかる天然記念物にも指定されている。

小歩危、道路沿いの観光スポットから。
 

※ 名前の由来は、「大股で歩くのも、小股で歩くのも危険」説と古語で「断崖」を意味する「ほき(ほけ)」説がある。

07:50 祖谷渓の名物、小便小僧
 子供や祖谷街道工事の作業員、旅人立が、像の岩辺りで小便をして度胸試しをしたから付いた名だそうだ。

小便小僧


08:10 祖谷渓展望台

祖谷渓展望台


 
08:40 いよいよ今日最初のメインイベント、祖谷のかずら橋に到着。
 市営のかずら橋夢舞台駐車場もあったが普通車は500円。
 シーズンオフかつ朝早く、付近の民間駐車場もガラガラだったので一番安い滝美駐車場(300円)に停める。

無人でお金を投入orPayPay払いだったのでPayPayにする。

滝美駐車場から祖谷のかずら橋へ


08:50 祖谷のかずら橋(550円)へ
 ここはシラクチカズラ(ツル)を編んで作られた長さ約45mの吊り橋で、国の重要有形民俗文化財かつ日本三奇橋の一つだ。
※「日本三奇橋」は、橋の構造が奇抜で珍しいとされる3つの橋。
 一般的には「甲斐の猿橋(山梨県)」「岩国の錦帯橋(山口県)」「木曽の桟(長野県)又は祖谷のかずら橋(徳島県)」
 
 前の客が渡り終えると誰も居ない。
 「かずら橋独り占め」と喜んで渡るとツタの強度が心細いく思いの外揺れる。
 橋床の隙間もちょっと広いので足を外すと下には落ちないだろうが少なくとも嵌るだろうし、川面も見える。
 ちょっとスリリングだが、肝を冷やすには程遠く丁度良い感じだろうか?

祖谷のかずら橋、一方通行。


 渡り終えた先で年配の女性客が話しかけてくる。
 「今は私だけだから直ぐに渡れば独り占めできるよ」とチケット売り場を案内する。

祖谷のかずら橋と市営駐車場。最下段は私の停めた民間の駐車場。


1991年のかずら橋
 
これも付近のどこかだと思うが場所は忘れた。
 
09:10 手っ取り早く終わらせて出発。
 
08:40 次は落合集落(おちあいしゅうらく)へ。
 三好市東祖谷にある、日本の「日本三大秘境」の一つとされる祖谷地方の山村集落だ。
※日本三大秘境は、岐阜県の白川郷、宮崎県の椎葉村、徳島県の祖谷。去年椎葉村へ行かなかったので制覇は当分無さそう。
 平家の落人伝説と結びついた、人々の暮らしと自然が織りなす原風景が残る場所で、山の急斜面に江戸時代中期から昭和初期の古い民家や石垣、耕作地が一体となって広がる独特の景観で国の「重要伝統的建造物群保存地区」となっている。

落合集落
 
10:15 次は奥祖谷二重かずら橋(550円)へ
 料金を払おうと小屋を除くと係りが完全に寝ている。
 こんな人里離れた所でシーズン外れなので仕方が無いが、起こすのに数分かかると少しバカバカしい。
 この橋は三好市にある、2本の「男橋」「女橋」が並んで架けられたかずら橋で、秘境の雰囲気を味わえる観光スポットだ。
 シラクチカズラという植物で編まれた原始的な吊り橋で、平家の落人が剣山へ通うために架けたという伝説がある。
 ただ明らかにこちらの方が人気が無いようで、祖谷は天然っぽかったがこちらはワイヤーで補強のが明らかだ
 2本のかずら橋が見える景観は良いのだが、こちらが寂れているのは何となく納得だ。

奥祖谷二重かずら橋


10:40 出発
11:00 いよいよ今日のハイライト、剣山に到着。
 徳島県にある標高1,955mの山で、西日本で2番目に高い山だ。
 西日本で2番目に高いなら四国一に違いない
 そして何よりもリフトで途中までいける手軽さが私を惹きつけていた。

 到着するや否やこの頂点を極めようと乗場に向かうと天気快晴なれど強風でまさかの運休

 「・・・」
 「・・・・・・」
 「想定外・・・・・・」

 計算してみる。
 徒歩で登れるけどここからリフトの頂上駅まで行50分、帰り40分。そこから頂上まで行40分、帰り30分。
 合計160分で3時間弱。
 当初の70分+登山リフト分の計画から歩く時間が倍以上にアップする。

 行くべきか止めるべきか?
 過去の莫大な旅行経験から急にある経験が頭に蘇る。
 「そうだ、泰山(「聖なる岳(泰安:中国)」)の時よりは遥かにマシだ・・・」
 「年齢もあの時から「ひと二十歳(ひとはたち、要は20年)」増したけど難易度は格段に下だからなんとかなるだろう」
  それにもうここに来ているし、この先一生来ないかもしれない。 
 選択は決まった。 

11:00 「F〇〇k!!」
 口汚い言葉を心で呟きながら登ることにする。
 今からだと15時前には戻れるだろう。
 「ハァ~」と溜息はついたが、四国一の山を制覇するためには仕方のない出費だ。

リフト乗場、山麓側は「見ノ越駅」。ここで標高1400m程度。神社の横を抜ける。


11:50 山頂側の西島駅に到着。

下段が西島駅



 山頂までは2ルート。
 往路は最短で、復路は迂回と決める。

山頂へ、途中でズーム


12:15 山頂の入口に到着

山頂の広場


12:25 そこから10分ほど歩き山頂
 天気も雲こそあれど快晴で、遊歩道も十分に整備されて見晴らしも良く気持ちいい。
 それにリフトこそダメだったが、四国一の山なのに歩いて疲れる以外に困難が無いのも良い。
 結果的には満足だ。 

山頂

またしてもアップに挑戦


12:45 山頂をしばらく散策してから少し下のビュッテを覗く。
 特に欲しいものはなく、外のベンチに座って景色を眺める。
 登りの行程で一度も水分を摂ってなかったので、持っていた300mlのステンレスボトルを一気に飲み干し補給する。
 後は下るだけ、往路とは違うルートへ向かう。

下段右がビュッテ


13:10 途中の西島駅へ
 ここから山麓までは往路と一緒だ。

西島駅


13:20 車に戻り準備してたパン類を食べる。
 ここまで2時間10分、130分なので、公式よりも30分程度短縮だ、悪くない。
 
 軽食を頬張りながら、ふと、西日本一は何処かと調べる。
 結果は愛媛の石鎚山(標高1982m)だった。

 「・・・」
 「・・・・・・」
 「想定外・・・・・・」


 私が登ったのは西日本2番目で四国でも2番目
 1番だからこそ、リフトが止まっていても強引に上ったのに後の祭りだ・・・
 登山家なら「そこに山があったから」で登れるが、こちらは「そこに勘違いがあったから」なので無念だ・・・

 登らなければ見れない景色が眺められ、天気も良かったので結果オーライと自分を慰めるより他は無いだろう。
 何はともあれ今日最大の目的は終わった。
 後は何処まで行くかだが、残すと面倒な観光地を経由して香川県の県庁所在地、高松まで行ければと期待して進むことにする。
 
16:00 道の駅「藍ランドうだつ」へ到着。
 国の伝統的建造物群保存地区に選定された「うだつの町並み」を散策する。 
 この「うだつ」とは、屋根の両端を一段高くして火災の類焼を防ぐために造られた防火壁で、裕福な家しか「うだつ」を造れなかったので、庶民の願望から「うだつを上げる・うだつが上がらない」の言葉も出来と言われている。
 「うだつ」なら人生で一度たりとも上がったことがないこの私にとって相応しい観光地といえよう。

うだつの町並み


16:20 道の駅併設の土産物屋、藍蔵でソフトクリーム(400円)を食べる

藍蔵


16:30 出発。
 
16:41 ENEOS脇町SS(171/l)で給油(2907円,17l,前回給油から250.1km走行)
 
17:00 阿波の土柱(あわのどちゅう)へ
 ここは阿波市にある柱状の奇岩群で、長年の風雨による浸食作用によって形成された貴重な地形だ。
 アメリカのロッキー山脈、イタリアのチロル地方の土柱とともに「世界三大奇勝」の一つに数えられている。
 それにしても世界三大だの日本三大だのここの所そればかり目につく。
 適当に三つ集めれば三大になる手軽さからだろうか?
 三大の後に続く物が毎回違ってはいるので観光はし続けるが、「三大」には飽きそうだ。

阿波の土柱
 
18:00 香川県に戻り、瀬戸内海側に出て津田の松原へ。
 さぬき市津田町の白砂青松の景勝地で、江戸時代初期に防風林として植えられた約3,000本もの松林が約1kmにわたり広がり、「日本の渚百選」にも選ばれている美しい海岸線が特徴だ。
 風で葉が擦れる音が琴に似ていることから「琴林公園」とも呼ばれ、夏には県内最大の海水浴場となる場所だ。

津田の松原


18:30 海岸沿いを西の高松方向へ進み大串岬に到着。
 さぬき市の瀬戸内海国立公園に属する「大串半島」の先端部分に位置する岬だ。
 半島全体が「大串自然公園」で、先端には、芝生広場、ワイナリー、コテージ、オートキャンプ場などがあるが私には無縁だ。

大串岬


 これで高松へ直行したかったがまだ見れる場所が残っている。

19:09 高松市屋島山上観光駐車場(300円)に到着。
 
 ここは源平合戦の古戦場として知られる屋根の形をした溶岩台地で、瀬戸内海の島々や高松市街が一望出来る場所だ。
 中でも獅子の霊巌展望台は市街地を始め男木島や女木島など、瀬戸内海の抜群の眺望を満喫できる展望スポットとなっている。
 
屋島山上、寺の名前はドストレートで屋島寺

獅子の霊巌展望台、 この下に海に向かって吠える、獅子に似た岩があることから名付けられた。

日没まで少しあったので少し離れた別の展望台へ

誰もいなかったので真っ暗になる手前までここで観光。


19:40 ここまで来れたら高松は余裕で射程圏内だ。
 完全に暗くなるのを待つ間に、ホテルを予約する。
 
また獅子の霊巌展望台へ戻ってここで夜景を見る。


1991年の屋島
 
20:10 出発。 
20:44 高松センチュリーホテル(5500円、駐車場代500円込)に到着。
 21:20 夕食探しついでに市内を少し観光する。

高松駅を過ぎて高松築港駅と高松城址。あるのは天守閣ではなく櫓
 
21:43 セブンイレブンkioskクレメントイン高松(799円)
22:01 ローソン高松兵庫町(1159円)
22:19 ローソン高松浜ノ町東(668円)
22:29 ミニストップ高松駅前(213円)
 とコンビニで色々と買い込む

高松駅周辺


22:30 ホテルに戻り食事に入浴におやつ。

食事とおやつ。ドリンクは無料引換券狙い

 
 今日の出費は14472円
 剣山の徒歩登山と四国最高峰勘違いは想定外だったが、2日目で内陸部の一番面倒な所を終え、高松まで来たのは大きかった
 





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