イラン
エスファハーン→シーラーズ(バス)
基礎データ(2018外務省HPより抜粋し一部加筆)
1.面積:1,648,195平方キロメートル(日本の約4.4倍)
2.人口:8,000万人(2016年,世界人口白書2016)
3.首都:テヘラン(約800万人)
4.民族:ペルシャ人(他にアゼリ系トルコ人,クルド人,アラブ人等)
5.言語:ペルシャ語,トルコ語,クルド語等
6.宗教:イスラム教(主にシーア派),他にキリスト教,ユダヤ教,ゾロアスター教等
7.通貨:イランリヤル(IRR) 1IRR=100ディナール。10000IRR≒140円で計算。
※ブログの日付は旅行当時に合わせてますが、帰国後10年以上経てから記事を書いているので実際のアップ日は2018.11.20です。
2007.01.29(月)
エスファハーンを出た夜行バスがシーラーズに到着したのは、まだ夜も明けない5:30時の事だった。
しばらくそこで待ち、7時になると開く預かり所にみんなで荷物を預ける。
大小のバックパックで3000リヤル(約40円)は激安だった。
そしてミニバス、シェアタクシーと乗り継ぎ、最初の目的地へ向かう。
到着したシーラーズのバスターミナル。
以前パルミラで記事にしたことだが中東に3Pあり。
ペトラ(ヨルダン)、パルミラ(シリア)、ペルセポリス(イラン)の3つの遺跡がそれだ。
既に最初の二つを訪れている私にとって、ここシーラーズ郊外のペルセポリスがラストピースだった。
ペルセポリス。中段:万国の門、下段:ホマという頭部は双頭の鷲という想像上の動物でペルシャの象徴
馬。何となく乗りたくなるが、決してしてはいけない筈。下段はレリーフ
ペルセポリス全景
中段は東階段のレリーフ
上段:ダレイオス一世の宮殿。中段左以下は謁見の間
屋根に覆われた所、修復中?
ペルセポリスの入口。何故かタダで馬に載せてもらった。
ペルセポリスの評価は他人に譲るとして、取り敢えずこれで私の3Pは終わった。
ただ、それで終わらないのが観光だ。
この近郊にはまた別の世界遺産もあった。
幸いにして今は3人だ、タクシーをチャーターして迷わずアケメネス朝最初の都と言われるパサルガダエを訪れる。
パサルガダエ
そしてそのままチャーターし続け返す刀でナグシェ・ロスタム、ナグシェ・ラジャブという名所を訪れる。
そこから移動してナグシェ・ロスタムへ
上段:ナグシェ・ロスタム、中段以下:ナグシェ・ラジャブ
これで郊外の遺跡系は終わりだ。
近くの町、マルブダシュトまで送ってもらい、そこからミニバスでシーラーズへ戻る。
マルブダシュト
振出しのバスターミナルへ戻ったのは16時頃。
アーシュラー間近だけあって、噴水が殉教の血の色を示す赤色に染められていた。
シーラーズ・バスターミナル
宿を取り、夕食のピザを食べ街へ出る。
アーシュラー本番までまだ日はあったが、街はもう祭り騒ぎだった・・・
シーラーズ夜。
2007.01.30(火)
ペルセポリスというメインディッシュを食べ終わった後に残っているのは市内観光だが、元々街を散策しに旅行しているこのプロフェッショナル、むしろこれからが本番と言ってよいだろう。
シーラーズ市街。中段はキャリーム・ハーン城塞。
そして、そうは言うものの、やはりメインディッシュは済んでいるので余りテンションも上がらず、一緒に居た加東氏と壮治氏と宿を出たのは昼過ぎだった・・・
昼めし。上右はKFCっぽいけどウィダーってプロテイン?
目指したのはシーラーズの入口、クルアーン門とその裏山だ。
クルアーン門
そこに街が一望できる場所があるなら決して逃さない。
『全景マニア』
の神髄がここにある。
裏山から市街を望む
元々街並を売りにしていないシーラーズだ。
上から見下ろす街並は私の好みだが、人にお勧めするかと言われると微妙だろう。
裏山から
クルアーン門を抜け、また市内に戻る。
クルアーン門と動物オブジェ。
次に目指したのはエマームザーデイェ・アリー・エブネ・ハムゼとシャー・チェラーグ廟だ。
両方とも内部が銀の万華鏡のような聖廟で、シャー・チェラーグ廟は残念ながら撮影禁止だったが、エブネ・ハムゼは気兼ねなく撮れて満足だった。
エマームザーデイェ・アリー・エブネ・ハムゼ
ギンギラギンに、ピカピカに~♪
そいつがイスラムのやり方~♪
思わずそんな歌を口ずさみたくなる、あたかも異世界の中に居たような不思議な空間だった・・・
満足いくまで見てから市場で少しスィーツを嗜み、また観光を続ける。
スィーツ好き!
そして日が暮れるまで、飽きもせずシャー・チェラーグ廟を眺めていた・・・
上段右:マスジェデ・ヴァキール。中段以下:シャー・チェラーグ廟
右下はエスファハーンで貰った器。
2007.01.31(水)
今日は出発の日だが、午後14:30時なので急ぐ必要が無い。
午前中は地図と、エスファハーンで貰った器を日本に送りたくて郵便局を探す。
市中のポストオフィスでは小包が遅れず、そこで教えてもらった郊外の郵便局までシェアタクシーで行き、そこから発送する。
係員がしてくれた梱包は今まででベストと言うべき丁寧さで郊外までわざわざ行った価値があると思わせる物だった。
帰りは時間があるのでバスだったが、途中で一回乗継になるのが予想外だった。
シーラーズ
今回の移動もまた3人一緒なので一旦ホテルに戻り彼らと合流してチェックアウト。
そして予定通りに14:30時にバスは出発した・・・
シーラーズから乗ったバス
3Pのラストピースを埋めに来た場所シーラーズ。
だが、そのペルセポリスよりも、ギンギラギンが印象に残った、そんな街だった・・・
※旅行当時の記事は「謎の日常」の「白馬に乗った王子(ペルセポリス:イラン)」を参照。