西方戦線異状無し(ホニアラ:ソロモン諸島)

ソロモン諸島

ガタルカナル島MAP( 国際機関 太平洋諸島センターHPからの抜粋)

 ※1ソロモンドル=14円位ですが、引き出しの手数料等加味して15円で計算してます。

2016.10.25(火)

 はっきり言ってホニアラはもう終わっている。宿でもやる事がなさ過ぎて早く寝て、結果6時には起きてしまっている。早寝早起きはツーリストの基本だが、起きた所でやる事が無い。モーテルの前で煙草をふかしているとセキュリティーが声をかけてくる。

 「今日はどうするんだい?街へ出るのかい?」

 『うーん、ちょっと街よりもジャパニーズメモリアル(地図のソロモン平和慰霊公園)に行こうかと思ってね』

 ガイドブックの地図からは外れていたが、ホニアラから山側に少し行ったところにあり、分かり辛いのでタクシーを推奨されている場所だ。やる事のなくなった3日目、このモーテルからはそんなに離れてないだろうと逆ヒッチで来た時になんとなく感じていた所なので、ここはツーリストらしくタクシーでもハイヤーするか?それかもっと近ければ時間つぶしも兼ねて歩くか?と、考えていた。

 「こっからは5kmぐらいだね」

 『そっか、なら歩けるね、行き方わかる?』

 「歩くまでもないよ、タリセに行って町と反対側の所に立ち、来るミニバスに”ボーダーライン”っていえばいいんだ、そこで降りたら1本道を15分ぐらいだよ」

 『そっか・・・、(見学料は)幾らなの?』

 「昔はタダだったけど今は取られるみたいだよ、値段までは分からないけどね」

 『ふ~ん・・・』

 思いの他、標的が身近であったことに少し驚きつつ、楽そうだからやってみるかと簡単に決心する、兎にも角にも暇だった。

 早く行き過ぎてもオープンしていない懸念があったので、そこからしばらくのんびりしてホテルを9時頃に出る。タリセに行くとミニバスはすぐやってきた。「ボーダーライン、ジャパニーズメモリアル」とドライバーに行先を告げ乗り込んで5分、あっさりと到着。

ボーダーライン。右はそこから慰霊公園に続く道

 一本道を何も考えずに緩やかに登っていく、そして大雑把に15分ぐらいして到着。

道中の景色、左上の写真に慰霊公園が写っている。下の2枚は直前の景色と慰霊公園に入る前。

 

 『じゃあ入るかな・・・』

 入口ゲートの脇の受付で記帳して料金を見る。

 『・・・』

 『ご、ごじゅう!(750円)』

 さっきのミニバスが3ソロモンドル(45円)、昨日食べたフィッシュアンドチップスが25ソロモンドル(375円)!ローカルコーラ1本が10でラーメン一袋3前後って考えると・・・

 『たっ、高い!!』

 公園は良く整備されているし、もちろん維持等考え合わせると決して高いとも言えないのだが・・・。

 ソロモン諸島の人達の平均年収は200ドル(約2万円)と聞いている、私が昨日食べたローカルフードもコーラも彼らにとってみたら贅沢品である事は間違いない。その贅沢品の頭の上を遥かに超えている。そしてローカルの人は20ソロモンドル(300円)が入場料だがそれでもやっぱり高く感じる・・・。

 ただ、料金の高さにびっくりしててもしょうがない、中に入って景色を眺める。

慰霊碑、海側、山側、そしてズームで撮った家のアップ

 

 日本人でありながら慰霊目的ではなく景色鑑賞目的というのは不謹慎極まりないかもしれないが、私は無神論者だし、そもそも旅行者なんて世界中の”いわくつき”の場所を好奇心を満たすためだけに眺めにいくような自分勝手な存在だからそれで構わないだろう。私はホームページをやり、写真を載せたりしているが、自分自身のルートやその時の記憶の手掛かりを残す為で、誰かに何かメッセージを発信して「旅ってこんなに良い物なんだよ~」と伝えようとも思っていない。要は単なる自己満足の為だけの物だ。

 そんなことを考えつつ、満足いくまでのんびり景色を眺め、『まあなんだかんだ考えるって事は、結局それを気にしているからでもあるんだから人って物はそう簡単に割り切れるもんではないな』と思い、慰霊碑に一度敬礼してからゲートを出る。

 慰霊したいのは死者の魂を安らかにさせてあげたいという生者の思い、それがあるからこそ戦後生者によって作られ、維持されているこの場所がある。その場所に行くのなら、私自身何人であろうが、何を考えようが、どんな目的であろうが、最低限その場所のしきたりに従うのがツーリストのやるべき最低限のルールだろう・・・

戻る道中とボーダーラインの手前

 

 モーテルには11時には戻ってしまう。ツーリストが何もやらなくなるには早すぎる時間帯、少し考えてまた出ることにした。昨日ツーリストインフォに聞いたら、島の南側には海沿いを繋げている道路は無いといわれていたので、やる事のない島国では公共バスで島を一周という十八番は封じられてはいたが、北側の道路のホニアラを中心に東西に見所がそこそこ点在している。ガイドブックには分かり辛いからタクシーで・・・、とかツアーで・・・と書かれてはいたが、どうせ暇だし、行くなら幹線を公共バスで行って近くで下してもらって目的地まで歩くという朝の手立てが使えそうだ。

 「積荷だけでも陸揚げしようと海岸に突っ込んだ輸送船、鬼怒川丸」の残骸(座礁後)が見られるボネギビーチ、地図で見る限りはホニアラから近いからまずはそこを目指すつもりだ。

 タリセからマーケット行きのバスに乗り、マーケットでそのミニバスを別のに乗り換えて”リバー”という街の西はずれの場所に行く。市内ミニバスは3ソロモンドル均一で、そこから先の地方へ行くには東側にはマーケットか、さらにその東側のポイント(聞いたけど名前を忘れた)、西側ならこの「リバー」という場所がミニバスの発着上になっているらしい。市内との料金の違いを知りたかったので料金を聞くと「10」ということだ。出発までしばらくかかるみたいだったので『助手席いい?』と荷物を置いて屋台の日陰でのんびりする。そして地図を眺めているとボネギよりだいぶ先の「ヴィル」という場所に記念博物館があるのが気になったので、「ヴィル」まで行くのと聞くと運の良い事にこのミニバスはその先のアルリゴ行きであり、「ヴィルなら15」という事ですんなり『ならそこで下して』と話が纏まる。

 結局リバーで30分位乗客の集まりを待って出発。

上:リバー周辺。下は道中

 

 大体1時間くらいだろうか?乗客を乗り降りさせながら、道中道沿いには家が4,5件しか見えない村に差し掛かるたびに持っているロンプラの地名の場所はここだよと親切に教えてくれいてた親切なドライバーが「こいつはヴィル村に行くから案内してやってくれ」と、知らなければ分かりようもない一応T字路っぱくなっている所でそこに居た人たちに声をかけて降ろしてくれる。

 「いいよ」と若者と子供が私を先導し、大体10分くらい歩いて目的地に到着。料金案内の看板が目に入る。

 『100(1500円)か・・・』

 引き返そうかどうか一瞬悩む値段だったが、ここまで来て帰るというのもおかしな話だったので意を決して入る事にする。

ビル村までと到着した戦争記念博物館。

 

 ここは日米の良く整理されたスクラップ置き場といった趣きの博物館で、上の写真の女性が丁寧に一つ一つを説明しながら付き添って周ってくれる。普段は自分のペースで見る方が良いが、ここは今日来るとは考えてなかったので説明つきは有り難い。

参考までにどんな物が見れるかを数点アップ

各国の慰霊碑もある。右は日本の銘板に書かれていた物

写真では分からないが右の文字盤には日本語が書かれている

博物館は森の中にある。右のグラマンは「まだ動くのよ」と翼を可動(折り畳んで)させてくれた

米軍の物が多かったが、下は日本製。

 

ここまで連れてきてくれた若者と子供。若者はACミランの服を着ていた。

 

 見終わってT字路に戻ったのは13:40分ごろ、帰り道でボネギに寄るつもりだったが来るときのミニバスの時間を考えても余裕すぎるほど時間はある。ここでバスを待つより、歩いて追い抜くバスを気が向いたら捕まえればいい。そう考えて首都につながる幹線道路を歩き始める。

T字路付近に海が見えそうな場所があったので

ミニバスを捕まえるまでの道中

 

 1時間くらい歩いて飽きてきたころ、ミニバスを捕まえてボネギビーチへと向かう。

 入口の小屋で呼ばれ、料金の「30ソロモンドル(450ドル)」を払ってビーチに出る。

入口。右下が鬼怒川丸

 

 雲行きが徐々に怪しくなり雨がぱらつき始めるが、暑いので丁度良い感じだ。ここも簡単に見終わったのですぐ近くの「シャーマン(米軍の戦車)」を見に行くことにする。

 ビーチの男の中の一人が案内してくれて幹線道路を渡ってけもの道を入り、少しするとどう見ても民家といった感じの所から男が出てきて「シャーマンの番人だ、見に行くなら料金を支払え」という話をしてくる。

 『いくら?』ときくと「50!」と言ってきたので『高すぎるから20にまけろ』と交渉すると「30だ、それが値段だ(That’s the price)」と言ってきたのでそれで折り合うことにする。それが値段なら20はぼったくるつもりだったのか?と思う間もなくシャーマンに到着。ご丁寧に車体に看板を付けて見学料も30と書かれている

シャーマン。写真下の男は番人ではなく案内してくれた男。右手に山刀を持っていた。

 

 『こ、これに30(450円)・・・』

 率直な感想だった。

 

 一度ビーチの前の幹線道路に戻りミニバスを待つと、歩いているときは10-20分に一度くらい見かけていたのに中々来ない。『そういえば今日行ったすべての所でチケットってなかったし、そこまで案内してきたヤツ等から金品請求も無かった』そんなことを考えてロンプラを見ると料金がすべて書かれていた(一部変更有だったが)。

 『これを知っていれば・・・』、知っていても多分来ただろうし払っただろうけど、心の準備のあるなしは違っていたかもなと思いつつ大体1時間位待った頃にミニバスが通りかかり「リバー」まで戻る事にする。途中に日本軍の記念碑があるとビーチの男が教えてくれていたが、今日はもう観光だけで210ソロモンドル(3150円)も使っている。さらに見学料を使っていつ来るか分からないバスを待つというのも、もう15時は過ぎた今、そこまでやる気は失せていた。

 結局1時間くらいまって、15:30時に乗り込んだミニバスは16時に市内に到着。昨日食べたプラザで気になっていたレストランがあったのでそこでエッグバーガーとホットドッグを食べ、スーパーでお菓子などを買ってモーテルに戻る。

中国製メインのお菓子。右のアップの2つは中のクリームが余りにも無かったので・・・

 

 今日見たのは西側だけだけど・・・

 観光費と見たもののクオリティーを考えると、公共ミニバスの使い方も覚えたので困難さはどこにも無かったが、東側は肝心のやる気が完全になくなっていた。

 『じゃあどうしようか・・・』

 ホニアラは後丸2日、今回の旅行で5日間と一番連続滞在が長いこの場所である意味予想はしていたが、手詰まりとなっていた・・・

 

 

 






  • What’s new?(2016.12.10)

    現在スマホ対応が不可につき、PCのみでの閲覧となっております。ご容赦下さい

    Facebookはこちら
    東城 皇司

    「謎の日常」に新記事
    2016.12.10
    スバ・ラストデイ(スバ・フィジー)New!
    2016.12.08
    天使に出会える街(スバ・フィジー)New!
    2016.12.06
    マジック・ホテル(スバ・フィジー)New!
    2016.12.02
    トランジット・タウン(ナンディ:フィジー)New!

    「激闘の記録」に新記事
    2016.11.29
    第30話 南海の孤島(舞台国:ナウル)New!

    2016.11.11 新ミッション「The rest of the world 」の「1st Story(仮)」を終え帰国。記事はのんびりアップします

  • G-Category

    open all | close all
  • ETC・・・


  • リンク用バナー
    このページはリンクフリーです。

    にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
    人気ブログランキングへ