イスラエル
2006.05.23(火)
テル・アビブ・・・
イスラエルの旧首都(エルサレムが国際社会上首都とは認められてないのでこちらが実質上の首都とも言える)であるこの街は見たい都市の一つでもあった。
テル・アビブの海岸線と市街
20世紀になり建てられた新しい都市であるこの街は近代的と言っていいだろう。それに新しい国の新しい首都を築くという矜持が見てとれる、そんな街だった。
テル・アビブ市街
上の2枚はハガナ軍事博物館、下の4枚は初代首相ベン・グリオンの家。
エルサレムでアラブ人地区で泊っていた私にとってはドミでさえ同じくらいの値段のするテル・アビブの物価は俗に言う先進国と全く変わらなく感じる。
それにエルサレムが様々な物が混在した街だとしたらテル・アビブはユダヤ一色と思ってもいいだろう。
シャローム・タワーとそこからの景色
140mある34階建てのこのビルからの景色はやはりというか想像通りと言うか都会の景色だった。
久しぶりに見る近代的な都会はつい先日まで滞在していたエルサレムが同じ国の中にあるという事をしばし忘れさせる物だった。
また地上に舞い戻り、散策しながらこの都会の風景を楽しむことにした。
テル・アビブ市街
テル・アビブ大学
中にあるディアスポラ(ユダヤ人の離散)博物館。
またこの街では訪れたい場所があった。
「イツハク・ラビン」が殺害された場所だ。
これがその場所
1995年当時、彼が進めていた中東平和のプロセスはこの地域の少なからぬ前進となったはずだった。
だがそれも同じ同胞である和平反対派のユダヤ人により至近距離より銃撃され殺害され、和平へのプロセスは大きく後退する。
様々な思いが絡み合うこの地域の複雑な情勢をまざまざと見せつけられた事件だった。
彼の死の場所はただの場所にすぎない、ただそこを訪れ周りの景色を見渡すと、ここが近代史の一ページを飾っている場所だと思えてくる。
ただの都会に見えるテル・アビブだがやはり中東情勢はこの街にも大きな陰を落としていた・・・
私はその場所に纏わりつく歴史という名の風をしばし浴び、またいつも通りの観光を続けることにした。
海岸線
テル・アビブ市街
東京ほどのビルの密集率は無い。
鉄道駅付近のバス停。市バスのデザインがカラフルで広告入り
鉄道駅そその周辺の景色
イスラエルの鉄道
鉄道駅まで眺めてからまたしばらくはぶらぶらする。
テル・アビブ市街
街を歩くのは何時だって楽しい、そもそもそれをしにここに来ているのだ。
それにテル・アビブは観光ベースというよりも商業ベースの都市だ。旅行者一人歩いたところで話しかけられる事も珍しがられる事も無い。
気ままにブラブラしてなんとなく街を眺めてゆったりと自分の時間を楽しむ事が出来る。
私はそのテル・アビブの最後にこの街で2番目に高いと言われるアズリエリ・センターの展望台に上がる事にした。
アズリエリ・センター。左側の円筒形の建物の中に展望台がある。中にはショッピングモール入り。
何故か入口でキャンペーンの髭反りを貰ってから入った展望台からの景色
一人でいるのが虚しくなる沈む夕日を眺めつつ、奮発して買ったジュースとケーキ。
そして夜景
どうしても窓ガラスへの映り込みがあるので綺麗に夜景が撮れなかったのが残念。
地上に降りてから撮影したビル。
テル・アビブで見たいものはこれで終わりだった。
明日はまた新しい国へと出発する。
テル・アビブ市街の夜
次の目的地はキプロス、ここもまた複雑な情勢の中に浮かぶ国であった・・・