イエメン
2006.04.19(水)
中々に良い都市だったタイズを朝早く起きてのダッバーブ乗場へと向かう。
タイズ市内
最終的に今日はホデイダという紅海沿いの街までいくつもりだったが世界遺産でもある古都ザビードにトランジットしたからの予定だ。
数台ダッバーブを当たったがザビードもホデイダも料金は一緒だ。地図で見ると倍近く距離があるのになんんともやるせないが仕方ない。
ダッバーブ
結局値引き交渉を諦めてダッバーブに乗って出発したのは朝08:00時、しかしそれにしても「人の良い」という評判の高いイエメンで一日最低一回は何かしら嫌な気にさせられてしまう。
ザビードに着いたのは11:00時ころだった。
パッと見それ程広くなさそうなこの町はそれほど時間がかかりそうもなく、キャリーバックを引き摺っての観光となる。
古都ザビードの入口
9世紀にズィヤード朝の首都として建てられた由緒のある町、14世紀の後半にはザビードは4つの門を持つ全長約9kmの城壁で囲まれて、200以上のモスクやマドラサが林立する教育・宗教の一大都市となっていたので大学都市とも呼ばれたこの場所は、今はかつての名残を僅かに残すだけでうらぶれているような感じがする。
私はまず見所であるナセル城へ向かう事にした。
ナセル城、この城は15世紀に建てられた
中から見たザビード市街
イエメンに入って最初にみたサユーンのパレスに比べると明らかに規模の小さいこの城は雰囲気こそ良かったものの見終わるにはそれほど時間はかからなかった。
後は市内をブラブラと歩く。
ザビード市内、ヴェールに身を包んだ右側にイスラム女性
ヴェールは黒だけでは無い
「撮って」とせがまれて撮影した現地の少年たち
路地と遊ぶ少年たち
給水塔にはイエメンの国旗、手前の建物が印象的
左は見所の一つのアル・アシャエル・モスク、右は路地
建物の紋様が独特
左側にはイエメンの女生徒
アル・ジャミア・モスク
アル・ジャミア・モスクに路地
ナセル城、左側に写っているのは敷地内のイスカンダル・モスク
人の少なさもあるのだろうか?それとも建物が古びていたせいもあるのだろうか?ここがかつて繁栄を誇った王朝の首都とはあまり感じられない。
今はひっそりとした佇まいを感じさせるだけだった。
だが、その侘しさから過去の歴史に思いをはせるのがこの町の見方になるのだろう、そう思わずにはいられない・・・
私は幹線道路に戻ってホデイダ行のダッバーブを待つことにした。
ザビード市内
それほど待つことなくダッバーブはつかまり、またタイズ―ホデイダ間と全く同じ料金を支払って乗ったのは13:00時頃、ザビードを2時間くらい見た後のことだった。
出発直後のザビード市内
平坦な道のり
途中、金曜市で有名なベイト・アル・ファキーフを通過、今日は水曜なので特に見所になっている訳でもなく、ウイークリー・マーケットに興味がある訳でもないので素通りだ。
ベイト・アル・ファキーフ
砂漠地帯の中を抜けていく
道中にちょこちょこ門がある。
ホデイダ近郊
ダッバーブで僅か1時間半、14:30頃には次の目的地であるホデイダが見えていた・・・
古都ザビード(タイズ⇒ザビード⇒ホデイダ:イエメン)
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