オマーン
2006.04.09(日)-1o(月)
バスはマスカットを出発。
マスカットで乗ったバス
これからは長い移動となる。
首都マスカットより南下し、そして乗換えてイエメンのサユーンという都市を目指すのだ。
途中のバス停でみた伝統的なアラビア女性、ガンダムのドムやジオングを思い出すのは私だけではあるまい。
難易度の高いミッションでは無い、ただタイミングを逃すと逃すと毎日ある訳ではないので物価の高いオマーンに停滞する羽目になる。それを避ける為に今回の移動は一気に終わらせなければならないのだ。ようするに「乗換えのチャンスは一瞬」とでも言えばいいのだろうか?
ただブラック・アフリカ時代と違って大型バスは快適だし道の駅のような場所でちゃんと休憩タイムもある。
途中で。
ただ乗っていただけ、バスはいつの間にか夜のサラーラに到着。
まだ乗継便までは早い朝05:00時過ぎ、私は街の景色を眺めながらバスを待つ。
サラーラ市街の夜景
日は昇り、やがて朝が来る。
朝焼けに包まれたサラーラの街
そして朝が来ると共にバスも来る。
これから乗るバス
そしてバスはまだ薄暗いサラーラの街を出発し国境へと向かう。乗継便というので少し構えていたが待っている時に「本当に来るのか?」とちょっと思ったくらいでこちらが拍子抜けするくらいあっさりとしたものだ。
サラーラ市内
サラーラ市内の印象的だった時計台
市街から国境まで
途中駅
典型的な砂漠の景色
平らな砂漠が好きなのでこういう景色は見れて楽しくなる
遠くに丘が見えているのがちょっと残念。
こんな砂漠の中にも人の住む町がある。
遠くに見えるのは国境
オマーンーイエメンの国境
バスが出発したのは06:20時、国境到着は10:00時、マシントラブルがあり出発できるようになったのは11:50時だがイエメンとオマーンの間には時差がマイナス1時間となる。普段ならちょっと得したきになるのだがトラブル分を考えると差し引きゼロといった所だろうか?
イエメン
いずれにせよバスはイエメンに突入、アラビア半島5カ国目となるこの国の旅の始まりだ。
国境通過直後
『あっ・・・』
国境通過後の最初の町、私は今まで見てきた他の国との違いを感じていた・・・。
これがその町
休憩所で食べた食事
感じた違和感は原因がはっきりと分かっている単純な事だ。
これまで巡ってきたアラビア半島の国々はオイルマネーで潤っているがここイエメンは資源の産出が無く、アラビア半島では唯一オイルマネーの恩恵の無い国、ようするに金銭的に恵まれない国なのだ。それが最初に見た町の建物や送電線などのインフラがオマーンと比べて明らかに古い物になっているのだ。
『この国は・・・』
私はこの国の旅は楽しい物になる、何故かそう確信した。
食事を終えバスは出発しサユーンへと向かう。
道中の景色、以前ナミビアで見た物と似ている気がする。
サユーンはこのバスで最初に訪れる都市とは言えイエメンの国土の1/3程度を横断する。昼過ぎに出たバスの中から私は夕日を眺めていた・・・
夕日
どこか古い感じがするガソリンスタンド
バスは夜21:00時にサユーンに到着。
そして目を上げて見た光景は・・・
サユーンの夜景
『・・・』
オレンジ色の街に一際目立つように白色灯照らされた王宮・・・
イエメンの最初の都市で目にしたのはこの幻想的な光景だった・・・
私はこの城の見える安いホテルに泊まる事にして街に食事に出る。
昼飯とあまり変わらない夕飯。
2日続けての移動の疲労もたまっている。私はホテルの部屋からのんびりとパレスを眺める事にした。
パレス
自室でタバコを吸いながら眺めるこの景色、私はイエメンのこれからの旅に期待感が昂ぶっていた・・・