チュニジア
2006.03.14(火)
マトマタを後にして向かった先はタタウィンという地方都市だ。
タタウィン
タタウィン市街
タタウィンに到着してすぐにルアージュ乗り場を探す。チュニジア南部でのもう一つの見所、クサルをここを起点に訪れるつもりだった。
最大の目当てのクサル・ハッタダ行きのルアージュは朝しか無く、プライベートでタクシーをハイヤーすると高くつくので断念し、次に有名なクサル・ウレド・スルタンへ向かう事にした。
そもそもクサルとは何だ?という話をしたら単純に言えば「倉庫」だ、これが見ものになっているのはこの クサルと言うのがゴルファと呼ばれる倉庫が何階にも重なって出来た建物となり、それが実に不思議な形をしているからだ。そしてこのクサルもスター・ウォーズのロケ地として有名だったのだ。(クサル・ハッタダがロケ地)
写真で見た物を確かめに行く。クサル・ウレド・スルタンはさほど離れてなく結構あっさりと到着する。
『これがクサルか・・・』
『んっ?』
町中に不自然に伸びるケーブル。なんだろうこれは??
クサル・ウレド・スルタン
私は中心へ向かう。すると・・・
あっ!これは・・・
『うぉぉぉ~・・・、絶賛ロケ真っ最中ではないですかぁ~!!!』
喜んでいる訳ではない、私はクサルを見に来たのであってロケを見に来ている訳ではないのだ。折角のクサルの普段の様子がこれでは見れないではないか・・・
幸いにしてまだ他にもクサルはある、ルアージュ乗り場に行き他のクサルへの接続を探してみた。
だが、どうもうまい具合にいかない。
私はロケがはけるまでしばらく散歩して時間を潰すことにした。
クサル・ウレド・スルタン内
クサルの裏側
典型的なクサルの内部、ようするにただの倉庫
そしてしばらく待った所で別段状況が変わる訳ではない。
他のクサルに行く道も無く、私はまたタタウィンへ戻る事にした。
こうしてスース以南のチュニジア南部の見所を終えた今、チュニスに戻るだけとなった私はガール・ルティエでチュニス行のチケットを買う。面白い事にバスでガベスまで、そしてそこからチュニスまでは鉄道と言う珍しい複合チケットだった。
バスで辿りつたガベスの駅。
鉄道
鉄道の中、まどろみの中で今日のクサルについて思いをはせる。
そして私はプロフェッショナルとしてこう感じていた。
まだまだ他のクサルも見れた筈がテレビのロケで大幅な修正をした為結局一か所しか見れなかった今日の観光・・・
私はここでの思い出をこう振り返りたい。
ここへの訪問は『クサルだけに私の心がちょっぴりクサル』観光になってしまった・・・
と・・・
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