マルハバ~!(スース及び近郊:チュニジア)

 チュニジア

 

2006.03.10(金)

 チュニスを出発し南下を開始する。

 次の目的地はスース、旧市街が世界遺産であると言う事もあるがその他に国内観光日帰りの拠点にも出来る利便な都市だ。

チュニスの鉄道駅
  

車内はこんな感じです。
 


 チュニスから約1時間強、あっさりとスースに到着、宿を決めたらすぐに観光に向かう。

 取り敢えず今日は他の都市には観光に行くつもりは無い、スースを終わらせればそれで良かった。
 
旧市街の路地とリバット(要塞)
 

グランド・モスクの中


そしてスースの旧市街
 

 

 旧市街は良い見ものだ、適度に迷路になっているが地図さえあれば別段迷う事も無い。

旧市街の入り口の門


旧市街の城壁沿い
 


 ひとしきり旧市街を散策してから考古学博物館を目指す事にする。
 溢れんばかりの知性と教養がただ街を散歩するだけにとどまる事を許さない、それがプロフェッショナルと言う物だろう。

考古学博物館
 

 中に展示しあるのはローマ時代のモザイクがメインだ。今まで色々な場所で見てきたし別に違いが分かる訳ではないので正直言って適当に見れればいいくらいだ、それよりも興味を引いたのは中の塔だった。

 『あそこからの景色は・・・』

 近付いてみてみると何やら2人の男が塔のスタッフに話しかけている。

 どうやらこの立ち入り禁止になっている塔に登らせてくれという交渉をし、そして成功したようだ。私は迷わず彼らに便乗することにした。

塔からの景色



 トルコから来たという二人の男は幸いにも流暢に英語が喋れた。聞けば2人とも大学教授らしく、ここには学会の用事で来たらしい。

 そのうちの一人はジャンという名だった。

 塔から降りて彼らとしゃべっていると「お前さん今日の予定は?」と聞かれる、『市内観光でもするつもりだ』と答えると「俺はレンタカーを借りている、これから近郊の街を何個か周ってくるけど一緒にどうだい?」

 提案は嬉しいが・・・私の一年に及ぶブラックアフリカでの旅行は用心深さという習性を完全に身につけるに十分な期間だった。
 彼の親切な提案にまず私の口から出てきた言葉はこれだった。

 『金なら無いぜ・・・』

 既に私の旅行の経歴を話した事が良かったのだろうか?聞きようによっては失礼な私の応答にジャンはこう続けてきた。

 「お前から取るつもりは無いぜ、初対面の人間を疑うのはもっともだがお前さんが俺をみて信用できると思うなら一緒に行けばいい強制はしないよ!」

 彼の受け答えは今の私にとって最も好ましい回答だった。私は彼らと一緒に行動する事に決めた。

 『OK、お前さんと一緒に行くよ』

 間違いなく信用できる、それに彼がレンタカーで周ろうとした場所はたまたま私がガイドブックで見ていて行ってみたいけどカットしようと思っていた場所だったのだ。

 彼らのレンタカーの後部座席に座り何気ない会話を楽しむ。

 第一の目的地モナスティールに到着。

 彼は凄く明るい声で「マルハバ~」と挨拶をする。

 相手は分かったか?分からないかそんな表情だ。

 「英語で言うとハローだぜ!」

 あれっ?イスラム圏では「サラームアレイコム」じゃなかったっけ?

 私の中に疑惑が生じる。


モナスティールで早速ラクダに乗るジャン、私は小犬に食いついていた・・・ 
 

旧市街の入り口



 

先代大統領の廟





内装はご覧の通りキレイ
 





 さらに聞いてみるとどうやらトルコ語で「ハローはマルハバ~」と言う事らしい、同じイスラム圏であってもチュニジアとは違う訳だった。

 だが彼は全く屈託なく誰かれ構わず出会う人に「マルハバ~」と大声であいさつしていく。

 私もいつしか彼のペースに巻き込まれていった・・・(とはいいつつ挨拶はサラームで通していたが・・・)



モスク


グランド・モスク


リバット(要塞)


そしてこんな観光バスも・・・!



 モナスティールで見たい物をみてマハディアへ向かう。

途中で見たやけに近代的な体育館?



 マハディアの城門


リバット



 最初のスースとモナスティールで大分時間をつかったのでマハディアはさらっと眺め、彼らの行きたかったコロシアムのあるエル・ジェムへ。


エル・ジェムのコロシアム。保存状態は良好




 
 もう日が落ちた頃で中には入れなかったが外から眺めてスースへと戻る。

 スースにたどり着いたのは夜、泊まっているホテルから少し離れた場所で降ろしてもらいジャン達にお礼を言って別れる事にする。

左がどこまでも陽気なジャンで右がその友人。



 「まだ旅行を続けるんだろう?元気でな~!!」

 『こっちこそ今日はありがとう、そっちも達者で!』



 暗くなったスースの市街を途中食事にレストランに立ち寄ってホテルに戻る、充実した一日、全てジャン達のお陰だった。


 日本語で書いているこの記事が彼らの目に触れる事は無いだろう。それでも結局メアドも連絡先も聞かずに別れた彼らにこの紙面を通じてこう言いたい。


 『あの時はありがとう!』


 と・・・






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