ガンビア
2006.01.01(日)
2006年の正月はガンビアのセレクンダで迎える事になった。
思えば2004年の12月から旅行を始めて2005年の新年をスーダンの首都カルツームで迎え、そしてその後ブラックアフリカ諸国の大半を周遊してほぼ緯度の同じガンビアで今回の正月を迎える事になるとは旅行を始めていた当初は予想すらしていなかっただけに感慨深いものがある。
と、書いては見たものの別に正月といえども行動中は1/365に過ぎない。
実際は大晦日のカウントダウンなぞ気にもせず、そして朝は「政府機関が開いてない」からという理由で手詰まりでありのんびりと起きて2006年が始まったのだ。
起きてしまったからには観光でもしなければならない、せっかくのお正月という理由に無理矢理かこつけてセレクンダから簡単にミニバスで行けるコースト・ラインのあるリゾート地区バカウ地区を訪れる事にした。
ミニバスに乗っているとカップルの日本人が乗って来る。
日本人観光客が多い他の地域ならいざ知らずここはガンビアだ、このたまさかの偶然には少しびっくりしてしまう。
彼らは丁度セネガルの方からここに着いたばかりでこれから宿を探すという。
私も暇は暇なので宿探しを付き合い、そして一緒の海岸に出る事にした。
カップルだと思っていた2人はただの旅のシェア友で女性の方が西に行きたいけど一人では不安というのがありルートがかぶりそうな男性と一緒に行動しているという。
バカウの海岸に出る路地で・・・
彼らとした会話は大したものではなかったが一つ気を引く話があった。
彼らがモロッコを周った時に一緒に周っていた男がカボ・ベルデに今行っていてこの先南下してアフリカにある全ての国に行くことを目指しているというのだ。
旅行をしていて分かったのだが全ての旅行者が全ての国を目指している訳ではない、好奇心で旅行はする物だと思っていたのでどうせなら軒並み見て回りたいと皆思っているかと言うとそれは違く、むしろ私のように経路上、同一エリアにある全ての国を周ろうとするのは稀な方なのだ。
アフリカでも全てに行こうとしていた者にあったのはこれまで2、3人ぐらい(種々の事情によりいずれも頓挫している)。
そう考えると興味を惹く男に違いは無いのだ。
ただここは広大なアフリカ大陸だ、その男と出会う事もおそらくは無いだろう。
舟と人のモニュメントがお気に入り
眺めに行った海岸線
ブラックアフリカには不自然なほどの白人が大量発生していてここがリゾート地だという事が良く分かる。
これはこれで悪くは無いがどうもアフリカで迎える新年としてはしっくりと来ないというのが実感だ。
この写真では分かりずらいが奥の方に人が大勢いた。
彼らとはひとしきり話をして特にメルアドの交換等もすることなく別れる。
私とは反対側に進む彼らに会う事はもうないだろう。
バカウ地区にあった教会
私はのんびりとセレクンダに戻る。
そして途中で昨日見つけていた日本語の打てるネットカフェでくつろいでいると・・・
また彼らと出会った・・・
・・・
・・・・・・
そりゃそうだ、このあたりで日本語が打てるネット屋はここしかないと教えたのはこのプロフェッショナルだったからだ・・・
そんなこんなでグダグダなままセレクンダでアフリカ大陸2度目の元日、2006年の始まりを迎えたのだった・・・