くつろぎの街(バマコ:マリ)

マリ




2005.11.23(水)

 バマコに来るのは楽しみだった。

 今までかなりの期間を旅行者無き国、地域を通過してきたこのプロフェッショナルだがマリは世界に名の知れた・・・知れているのかどうかは分からないが西アフリカ屈指の観光国、その首都であるバマコでは観光の入口としてかなりのツーリストが蠢動しているのだ。

 そして驚くことなかれ、ここには日本人オーナーを持つ日本人宿まで存在する。

 西、中央部で俗に言う「日本人宿」というのが存在するのはマリだけではなかろうか?

 そうなると日本人旅行者と一緒にプチ観光も出来るだろうし、それに一緒にこれからシエラレオネ、リベリアと周る旅人と会うかもしれない。

 それにここではビザ取りもある、数日間時間をとって情報収集しながらくつろぐには格好の都市となるだろう。

 期待感は高まる。


 バスターミナルでまんじりともしない夜を過ごしたが、朝の06:00時、もう眠るのは十分とばかりに市中に出ることにした。
 

バスターミナル


バスターミナル付近



 
 どっかでシェアタクかミニバスをとも思ったが移動と睡眠不足の疲労もありタクシーの料金がそれほど高くないのでタクシーにする。
 


タクシーの中から


この高層建築に喰いついていた




 中心街についてお目当ての日本人宿を探す。

朝のバマコ




 そしてたどり着いた日本人宿は・・・


 「フル(満室)だった・・・!」



 『・・・』



 『・・・・・・』


 朝からついてねえ・・・


 いずれにしても泊まる場所を決めなくてはいけない。


 その日本人宿に聞けば数日中に空きが出るという。

 この辺りは日本人宿とは言えアバウトなアフリカだ(注:この時日本人オーナーは帰国していた)。『じゃあ空いたら移るよ!』といい後にする。

 結局泊まったのはキリスト系のミッションカトリック、ここも安宿で有名だがそれ以上に驚いたのが同室のベッド全部が欧米人ツーリストで埋まっていたことだ。

 『西アフリカでツーリスト達をこんなにまとめて見れるなんて・・・』

 これは新鮮な驚きだろう。


 宿に荷物を置いたらまずはやるべき事の調査だ。

 市中をめぐりビザとプチ・観光と洒落込む。


バマコ市内


といいつつちょっと外れ・・・





 バマコを動き回るのにはそれほど困難を感じない。今までの経験か?新しい都市でも一度動き方を覚えたらそうそう迷うこともないのだ。

 となると後は食べれる安飯があるかどうかだ。

 ここをクリアーすればバマコでの滞在は容易いものとなるだろう・・・


 この日の夕方、日本人宿に情報ノートを見に行くと日本人観光客がいた。

 ”ヤス”と名乗ったその男は私と大体反対の経路からやってきていたので実りの多い情報交換が出来、夜の23:00時ころまで話し込んでしまう。


2005.11.24(木)

 この日もやることと言えばビザ取りと観光だ。

 ちなみに今泊まっているミッションカトリックは3泊の予定、そのあとは日本人宿であるオーベルージュ・ラフィアに移るつもりだ。

 予定が決まっていれば後はやるべき事を片づけていけばいいだろう。

 遅い朝食をミッションカトリック前のレストランで摂って街中へ出る。

 観光案内所を訪れ、ラフィアの情報ノートからこれから必要情報をコピーしてインターネット。
 その合間に観光もする

移動中のミニバスから


地球儀モニュメント


市の中心の教会

市中のメインストリートの一つ





 バマコでやる事は順調だ。

 そして昨日からの懸案事項だった安飯、その答えはミニバス乗場にあった。


 一食100円もせず、コメのぶっかけ飯が食べれる。


 安宿、安飯

 
 とりあえず2つの尤も大事な条件はいとも簡単にクリアーだった。

 『これで落ち着ける・・・』

 後2泊を予定しているミッションカトリックで『日本人宿こそ逃したもののバマコでの滞在はくつろげるものとなる』

 そう確信して夜ベッドに入った・・・



ミニバス乗場で売っていたヨーグルト


うーん、しあわせ・・・・
 





 そしてその晩・・・



 おなかを壊した・・・



 中部アフリカへ入って以降ぶっかけ飯やローカルフードをさんざん食べて何ともなかったのに・・・

 よりによって西アフリカ屈指の観光立国のこのマリ、それも首都バマコで・・・

 思えばいままで食べてきた路上の屋台飯、大抵の場合にはバケツに蓋をしてよそおう時にそれを外して食器についでいたのだがバマコのミニバス乗場の屋台飯はバケツに蓋がされていなかった・・・

 不衛生ということでは他を圧するアフリカ、その中でも使わない時にはバケツに蓋をしておくというまあ元々焼け石に水という感もあるがその最低限の処置さえ全くされていなかったという事がその不衛生さにより一層の拍車をかけ、「ミスター・センシティブ(ミスター繊細)という別名を持つこのプロフェッショナルのストマック(胃)にダイレクトに影響を与えてしまったのだろう。


 トイレに行った数は10を超えたあたりから数える気も失せたこのプロフェッショナル。


 翌朝、起きた同室のツーリストから「Good Morning! How are you?(おはよう、ごきげんかが?」と聞かれた時に『I’m not fine(だめなんすよ!)』と反射的に答えてしまったことは止むを得ないことであっただろう・・・・


 くつろぐはずの街バマコ・・・


 この後、屋台のぶっかけ飯は「またお腹を壊すかもしれない」という思いが精神的トラウマになって食えなくなってしまったので、辛うじてサンドイッチとスパゲッティを口に入れるだけの日々を送る事になり(これも路上の屋台は屋台ですが・・・)、食に関しては全くくつろげなくなった。

 と、言う事も併せて伝えておこうか・・・
 






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