インド

ムンバイ→トリヴァンドラム⇔カニャークマリ

基礎データ(2019外務省HPより抜粋し一部加筆)
1.面積:328万7,469平方キロメートル※日本の約9倍、インド政府資料:パキスタン,中国との係争地を含む。(2011年国勢調査)
2.人口:12億1,057万人(2011年国勢調査)
3.首都:デリー
4.民族:インド・アーリヤ族,ドラビダ族,モンゴロイド族等
5.言語:連邦公用語はヒンディー語,他に憲法で公認されている州の言語が21
6.宗教:ヒンドゥー教徒79.8%,イスラム教徒14.2%,キリスト教徒2.3%,シク教徒1.7%,仏教徒0.7%,ジャイナ教徒0.4%(2011年国勢調査)
7.通貨:インドルピー 1Rs=100P(パイサ) 1Rs≒3円で計算。(実際は2.75程度)

※ブログの日付は旅行当時に合わせてますが、帰国後10年以上経てから記事を書いているので実際のアップ日は2019.02.12です。

2007.03.29(木)

 私が向かっているのは、トリヴァンドラムというインド最南端に程近い都市だ。
 インドの下半分を一気に鉄道で縦断する形になるので予定でも40時間程度、これだけ長いと昨夕出発したこの鉄道が果たして順調に進んでいるのかいないのか?さっぱり分からないままだった。
 
途中駅で、食事はチキンとライスとエッグ


 途中に世界的に有名な観光地ゴアや、トップクラスに評判の良い世界遺産のハンピ遺跡、或いはインドのシリコンバレーと呼ばれるバンガロールなど、魅力的な名所が数々あるのにそれをすっ飛ばしてダイレクトにトリヴァンドラムを目的地にしたのは単純に持っているビザのタイムリミットの問題だ。

乗ったカニャークマリ・エクスプレス


 いつも頭を悩ませるのは「どこを見たい」と同じくらい「どこをカットするか」という命題で 、 ツーリストたるもの可能な限り知らない場所を訪れたがるのは本能だが、残念ながら時間は有限だ。

 優先順位や持ち時間を計算するとトリヴァンドラムへ直行する以外、残念ながら私に選択肢は無かった・・・

途中駅で夕日を眺めて


 冷房車が快適過ぎたのか?
 私はやや風邪気味だった・・・

 
2007.03.30(金)

 10:30時、トリヴァンドラムに到着。
 約45時間の鉄道旅は終わる。
 歴代最高記録更新と行きたい所だが、セカンドミッションの初めにシベリア鉄道をやってしまい、あれを越えるのは無理なので、今回の移動もただ単に長距離移動の範疇に過ぎなかった。 

 到着してホテルを決めたら旅行代理店を色々と回ってフライト・チケットを調査する。

トリヴァンドラム


 数軒回って大体検討がついたのでぶらぶらしながらホテルに戻る。
 夕食後に体温を測ると37.5度と風邪を引いている。
 長時間移動の為、わざわざエアコン付きの寝台に乗り換えたのが仇になったのだろうか?
 ただ行動に制限が出る程酷くないのが幸いだった。

トリヴァンドラム市内


2007.03.31(土)

 まだ完調とはいかなかったが、タイムリミットを考えるとのんびりとはしていられない。
 今日中にケリをつけようと昨日目星をつけた旅行代理店に行き、フライトチケットを購入する。

トリヴァンドラム市内


 時間が余ったのでネイピア・ミュージアムを訪れる。

ネイピア・ミュージアム


市内。上はインドの国産車アンバサダー。最下段はトリヴァンドラム駅


 途中風邪薬を買い、たまたま見かけたブック・フェスティバルで民族舞踏もやっていたので見学してからホテルに戻る

ブック・フェスティバル。下段右はムンバイで購入したカート


2007.04.01(日)

 ホテルで朝食してからのんびりとチェックアウト
 フライトチケットこそ押さえている物の、出発はまだ少し先、その前に行かなければいけない所があった。

ホテルの朝食


 12時発のバスに乗り、目指す先はカニャークマリ。
 亜大陸と言われるインドの最南端だ。
 
緑色がカニャークマリ行。右下はローカルな市内バス


 14:30時到着。
 
 少し歩き回って、海に面して屋上のあるホテル・マーディーニに宿泊を決める。

カニャークマリとホテルからの眺め


 1泊400Rs(1200円)のトイレシャワー付のシングルはこの辺りでは安くは無いが、折角最南端に来たからには見晴らしの良い所に泊まるのは必須だった。

ホテル・マーディーニとそこからの眺め。


 ホテルに荷物を置いて少し経つと夕日に丁度良い頃合いになる。
 早速最南端のコモリン岬を目指すことにした。

コモリン岬へ


 折角のサンセット・ポイント
 だが生憎の曇天だ。

コモリン岬のサンセット・ポイント


 残念ながら太陽は沈む前に雲に隠れ、月が見えてくる。
 今日はツイていなかった・・・

コモリン岬


ガーンディ記念堂


 夜夜景を眺めるが元々大した町ではない。
 夕食を摂り、朝日を眺める為にモーニングコールをセットして眠りに落ちることにした。

ホテルからの夜景



 インドにありながら騙し騙されることなく終わった4月1日。
 多分これこそがエイプリル・フールなのだろう・・・


2007.04.02(月)

 モーニングコールが来ないまま起床したのは08:00時。
 これが一日遅れのエイプリル・フールだとしたら悪すぎる冗談だが、限りなく自爆でもあるので他に怒りの持っていきようも無い。
 まだフライトまで時間があるのでもう1泊する事に決め2度寝する。

 天気は起きれていればよかったと思えるほどの生憎の晴天だ。

 次に目が覚めたは13:00時、昼食してから気になっていた島にボートで渡ることにした。

ホテルから


 向かったのはヴィヴェーカーナンダ岩だ。

ボートでヴィヴェーカーナンダ岩に向かって。巨大な像と記念堂がある




 島から戻ってきたのが16:00時。
 夕日までまだ時間があったので見晴らしの良い所を目指してみる

カニャークマリ


下から2段目はインド洋、アラビア海、ベンガル湾が一度に見れるスポット。
勿論各海の違いは全く分からず


 しばらくぶらぶらしてからコモリン岬へ行くも今日も夕日は雲に隠れてアウトだった。

コモリン岬

こちらはもうお月さま

夜のヴィヴェーカーナンダ岩と市内


2007.04.03(火)

 昨日と同じ轍を踏まないようして起きたのは05:30時、まだ暗い中だった。
 
朝05:30時、月がはっきりと見える

 水平線にかかる雲が不安を掻き立てる。
 案に相違せず、月が見えなくなり、周りが明るくなってから太陽が雲の上にひょっこりと顔を出す

沈む前の月と水平線から大分上になってから見えた朝日


 『・・・』

 『・・・・・・』

 『やっぱり水平線じゃなく、雲の上からおはようございますなのね・・・』

朝日



 チャンスはもう2度とない。
 インド最南端で見る朝日はこれで終わりだった

 だが長期旅行者なら全てを最善に合わせて周るのはまず不可能だ。
 その時、その場所で目にする刹那が自分にとってのベストだったと割り切るしかないだろう。

 カニャークマリで朝日を見た。
 それでOKだ。
 私は先に進むことにした。

上段左:ホテルから。右:駅付近。下2段:カニャークマリ駅 



 10:00時、カニャークマリを出発。

カニャークマリ


 14:30時、トリヴァンドラム到着。距離がそれ程ない所為か?バスでも鉄道でも所要時間はほぼ一緒だった。
 来た時に泊まったホテル・リージェンシーが4月から値上げというタイミングの悪さはあったが、交渉したら前回と同様の値段に下げてくれた。

夕食はカレー



2007.04.04(水)

 朝08:30時、朝食を摂ってホテルにタクシーの事を聞くと余計な気を利かされ何故か呼ばれてしまう。
 空港まで80Rs(240円)、駅まで行って流しを捕まえるなら40Rs(120円)なのでその倍だ。
 昨日ホテル代をまけてもらった分をここで吐き出す事になったが、またトリヴァンドラムに戻ってくるし、このホテルもその時に泊まるかも?と考えると色々と面倒になって結局そのタクシーに乗っていくことにした。

 1時間もかからずに空港に到着

トリヴァンドラム国際空港


 チェックインを終え、免税店でダンヒル(煙草)をワンカート買い、離陸したのは12:00時丁度の事だった。

トリヴァンドラム国際空港

 
 インドに入国してから約1ヶ月、久しぶりに別国に向かう。
 そう言えばセカンド・ミッションでは日本を出てからずっと陸路で来てたから、これが最初のフライトだ。


 Incredible! India!!(信じられない! インド!!)
 インド最南端行も、それなりの災難端行ではあったが、今は新しく向かう国の方が気になっていた・・・


※当時の記事は「謎の日常」の「最南端を目指して...(カーニャクマリ:インド)」を参照

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