ハンガリー
ブダペスト(ハンガリー)
基礎データ(2018外務省HPより抜粋し一部加筆)
1.面積:約9.3万平方キロメートル(日本の約4分の1)
2.人口:約980万人(2017年1月、中央統計局)
3.首都:ブダペスト(約174万人)
4.民族:ハンガリー人(86%)、ロマ人(3.2%)、ドイツ人(1.9%)等(2011年国勢調査)
5.言語:ハンガリー語
6.宗教:カトリック約39%、カルヴァン派約12%
7.通貨:フォリントHUF。100HUF≒60円(訪問時のレート、実勢レートと違い、読む人がイメージしやすいように大まかな数字にしてます。)
2006.11.26(日)
ブダペストはまだ終わらない。
だが、1ヶ国最低2都市ルールに基づき、今日は地方都市を日帰り狙撃することにした。
実は昨日ホーロッケ―へ行き2都市は既にクリアーしているし、前回国のセルビアは首都しか訪れてはいないのだから、ルールと言っても厳格なものではなく気分的な物に過ぎないが、まあやれる限りやるに越したことは無い。
詰まる話、旅行とはそんなものだ。
それに時間は余っていた・・・
ブダペスト
今日は目的地は2ヶ所、一気に2都市の攻略を目指したのは「観光効率」を考えたからだ。時間が余っているからと言って無駄に使って良い訳ではない。
最初の目的地のエステルゴムには13:00時に到着。
エステルゴム
この街は初代ハンガリー国王戴冠の地であり、この国のキリスト教の総本山だ。
地方都市であっても看過しえない、訪れるべき街だった。
決して地球の歩き方の中欧に載っていて、簡単に日帰りできそうだからと選んだのではないのだ!
到着して休む間もなく、我々はドナウ川を見下ろす街中の丘へと向かった。
丘の上の要塞。左上は大聖堂
大聖堂は重厚で堅牢な造りをしており、また見晴らしも良い。
エステルゴムにわざわざ来てよかったと思える瞬間だ。
大聖堂
そしてこの街にはもう一つの特色があった。
ブダペストの北、ドナウ川を挟んで隣国に接するここは国境街、橋を越えるともうそこはスロバキアだった。
エステルゴム市街と国境にかかる橋
日本では普段意識しない国境線、そして旅行中でも、ヨーロッパは首都間をつなぐと、いつも間にか通り過ぎてしまう。
だが、ここでは目の前に見える形で国境がそこにあった・・・
エステルゴム
『あぁ、俺たちはこの感覚を味わいに来たんだな・・・』
そう思わせる魅力がエステルゴムにはあった・・・
決してたまたま泊まっていた宿の情報ノートに「国境が橋で簡単に見れる」と書かれていたから来たついでに見た訳ではないのだ!
曇空の所為で暗く見えるが時間はまだ14時を少し過ぎたあたり、はっきり言って別に他の見所も無いので次の街の狙撃へと向かう。
狙ったのはヴィシェグラード、ここからバスで一時間程度離れた街だ。
東欧の11月の夜は早い、15:30時に到着したにも拘らず、空はどんどんと薄暗くなっていた・・・
ヴィシェグラード
ヴィシェグラードをわざわざ訪れたのには、勿論そこにそれだけの理由があったからだ。
ここの要塞は”ドナウの曲がり角”が一望できる唯一の景勝地として名所なっていたからだ。
上、ドナウの曲がり角
決して歩き方のエステルゴムと同じページに載っていて、たまたまそれに気づいたからではない。
この私がここを訪れる事は前世から決まっているくらい必然的な出来事だったのだ!
17時には十分暗くなり、夜景も撮っていたのでここを後にしてブダペストに戻る事にした。
はっきりいって川の曲がり角を見たからといってそれが何だという程の物でも無いし、泊まる程の物でも無かったからだ。
ブダペスト
夜のブダペストはいつも荘厳だった、そして私のこの街も、まだ終わりではなかった・・・