スペイン
2009.02.18(水)
セビーリャから日帰りでコルドバを訪れる事にした。
ここも15年前に訪れており、当時アンダルシアの3大都市(グラナダ、セビーリャ、コルドバ)の中で最も気に入っていた街だからだ。
それにここはガイドブック「気品にあふれた貴族的な街」と、書いてある。
「エレガント・イリーガル・レイバー」、エレガントという言葉にイリーガルとレイバーという英語が適しているかどうかは別にして、の名を欲しい儘にする私にとって久しぶりの訪問をエレガントに決め込むには最適な場所だ。
移動はリッチにAVE(スペイン版新幹線のような超特急)で、セビーリャからたった45分だ。
写真はAVEにその中、イヤフォンがサービスで貰える。
コルドバに到着したのは1230時、私は早速旧市街へと足を進めていく。
旧市街の門
ラ・フデリーアというユダヤ人街の路地に入る、白壁がアンダルシアの透けるような青にマッチしていて心地よい。
ユダヤ人街の路地
セビーリャでもそうだったが番地を示す「いち」の字がちょっと不思議な感じ。
最初に訪れたのはアルカサル、前回訪問時は中に入らなかったので今回は中に入る事にする。
アルカサル
アルカサルの庭園と中庭
次にローマ橋を越えてカラオーラの塔へ
カラオーラの塔とそこからの眺め
さらにグアダルキビル川を川沿いに歩く
川沿いからの景色
そしてハイライトのメスキータへ
ここは785年に建築されたイスラム寺院、その後拡張工事を経て収容人員は2万5千人となった大寺院を16世紀から200年かけて寺院の一部をカテドラルに改造してふたつの宗教が同居するようになった奇妙な建物だ。
以前も訪れているがここは敢えて入る事にした。
メスキータ、外周と塔
そとの壁の門がイスラミックな感じ・・・
中庭に入って眺めたメスキータと塔
中の円柱がイスラミック。
ミフラーブ(メッカの方向を示す窪み)とその天井、結構綺麗。
そしてキリスト教の祭壇。
確かにこの奇妙さは他では味わえない・・・
私はその後少し市内をぶらぶらとして、それからセビーリャへと戻る事にした。
コルドバへの再訪・・・
15年の時間差、街の景色等の記憶は曖昧になってはいたが、私が以前感じていた街の静かさや落ち着きというのは変わっていなかった・・・・
今回ここをまた訪れてはっきりとした事がある。
街の雰囲気やそこに住む人々の本質はそうそう変わるものではない、ということだ。
そして私も当時に比べればほんのちょっとだけ年を経てはしまった物の・・・
「気品にあふれた貴族的な男」、「ミスター・エレガント」という本質は普遍であるという事は、これを以って証明されたと言ってもいいだろう・・・・