フランス
2009.04.08(水)
パリに戻ってきてからパリ近郊でのメインターゲットはヴェルサイユ宮殿だ。
ヴェルサイユと聞いて日本人ならピンと来るのは勿論「ヴェルサイユの薔薇」に他ならないだろう。
私も30年・・・いや、10年前ぐらいに読んだ記憶がある。
この「オスカルとアンドレ」の舞台、見逃すわけには行かない場所だ。
それにここには遺恨もある。15年ほど前・・・あっ!えっと時間はいいとして以前パリに来たときに近くだったのに訪れず、パリ発ポルトガルのリスボン行きという今から考えると何とも豪快な長距離バスに乗って、このヴェルサイユ宮殿付近で客をピックアップする時に降りて同じく困っていた同乗者のフランス人と肩を並べてこの宮殿を眺めながら「立ち○ョン」をしたのがその時のヴェルサイユ宮殿に関する私の全てだったからだ。
それによって「生まれて初めての海外はパリ」という私、それも滞在期間はトータルで3週間以上はあった筈のこの場所で、これほどのハイライトを見もせずにいたという汚点を残していたのだ。
その汚点を払拭するのは今しかない・・・
ヴェルサイユはパリの北駅からメトロに乗って降りてから歩いて約1時間くらい。
宮殿が見えてくる。これは昔見たので何と無しには覚えていたが本番はこれからだ。
ヴェルサイユ宮殿入口から。
実を言うと今まで宮殿系は結構数多く見ているので中にはそれ程の感銘は受けなかったが・・・
マリーアントワネットとルイ16世の結婚式が行われた教会
一番のハイライトと言える鏡の間。
何だか忘れたけど赤い大理石がなんとも良かったので・・・
中庭からみたヴェルサイユ、そして中で描かれていた宮殿の全景。
庭園側から見た宮殿
ヴェルサイユと言えば庭園も売りだ。
だが、この日は雨、それに元々私の喰いつくポイントでもないのでその辺りは適当に見る。
一応写真も、分かりづらいけど幾何学模様が売り。もちろんたったこれだけでなく広大な敷地に色々な庭園があり、お勧めコースとやらは歩いたのだが・・・
それにヴェルサイユと言えばメインの宮殿に目を奪われがちかもしれないが、離宮やメルヘンチックな村里もある
大トリアノン。
村里、左は王妃の家という名称。
感動こそしなかった物の決して悪かった訳ではない。
それに大事なのは、私がこれによって過去の汚点を晴らし、自分の中に溜まっていた忸怩たる想いを吐き出したという事なのだ。
これによって「生まれた初めての海外旅行はパリ」というこの私のエレガントさはいっそうの輝きを得た事だろう・・・
そう、この私こそが今・・・
今旅行界で最も「美しく咲いている」と言って過言ではないだろう・・・
えっ?
どうせすぐ散るって???