敗北の地(ポツダム:ドイツ)

 ドイツ


2009.03.12(木)


 ハレの後私は一度目的地に到着。だが、そこを見るのは未だ早かった。一泊して翌朝、そこから日帰りで訪れるポツダムを先ず見る事にしたのだ。

 ここはかの有名なポツダム会談が行われた場所というだけではなく、その宮殿群や公園群は世界遺産にも登録されている。そして私の今いる場所から簡単に日帰りできる場所だからだ。

 見たいターゲットは3件、サンスーシ宮殿、ツェツィーリエンホーフ宮殿、そして新宮殿だ。

 ガイドブックには市の中心から急行で15分とあり、1030ぐらいに出発すれば午前中に一件終わり、そして残りの2件は午後でも十分に見れるだろうというのが私の考えだ。

 私ほどのプロフェッショナルに取っては一日にたった3件の宮殿を訪れればいいだけの「イージーなターゲット」と言っていいだろう。失敗の可能性は0.000000000000001%にも満たない筈だ。 

だが余りにも近く、そしてイージーなターゲットと考えていた為にどうやら油断していたようで、実際には私の泊まっている場所からは郊外列車に乗らなければならず、15分どころか結局約一時間かけて到着。到着してバス停に行くと最初の狙撃地点であるサンスーシ宮殿までのバスは出発したばかりで20分待となる。天気も小雨とよくない感じだ。

そして20分待ってバスに乗りサンスーシ宮殿へ到着した頃には既に1230時を過ぎてしまっていた。

 サンスーシ宮殿
 

 このサンスーシはフランス語で「憂いの無い」という意味で日本語では「無憂宮」と言われる。だが入場料は学割に年齢制限が有る為に下がらず、かつて2日間有効だったポツダム、ベルリンの宮殿を見る共通チケットは1日有効に変わってしまい、今日買っても意味が無く断念。そして写真は内部撮影禁止とこちらには憂いしか残さなかった。


 時計を見ると1400時を過ぎている。この街で見たい宮殿は2つ。だが現在は冬の開館時間であり入場は1600時まででここから近い「新宮殿」に行くとちょっと離れた所にあるポツダム会談の行われた「ツェツィーリエンホーフ宮殿」に訪れるのは厳しくなる。

 しばらく悩んで優先順位を考えツェツィーリエンホーフ宮殿に向かう事にして市バスに乗ると、同じ方向に平行してバスが運行されており、私の乗ったバスは逆方向へ、思わぬロスタイムだ。

 そして30分も見積もれば到着する予定だったツェツィーリエンホーフ宮殿に着いたのは1500時、入場は1510時でもう「新宮殿」に入るのは完全にアウト。

 この「ツェツィーリエンホーフ宮殿」も学割は年齢制限あり、そして内部は撮影禁止とまたしてもダブルショックだ。

 ポツダム会談の開かれた「ツェツィーリエンホーフ宮殿」

 

 ここを見終わったのは1600時、私は「新宮殿」はせめて外観でも眺めに行こうとバスを乗り継いでもう一度サンスーシ宮殿へ向かう、ここから庭園の中を通って新宮殿まで歩けばいいだろう。

 だが、私の行動を嘲笑うかの様に雨は強くなり・・・

 バスから撮影した外、大粒の雨が・・・



 だが、観光をやめるわけにはいかない。

 結局雨にうたれながら庭園を通り新宮殿へ。

 庭園の中にある中国茶館


 そして「新宮殿」
 

 入場時間はとうに過ぎていたのでコメントを言う事すらも出来ない・・・



 今回のこのミッション、移動時間を見誤り、学割が効かず入場料も安くならず、2日券は1日券に変わってしまいさらには写真も撮れず、途中移動でバスを間違え、そして目標の3件のターゲットの2件しか仕留められなかったので、全て私の思惑は葉ずれてしまっていたという点は認めなければならないだろう。






 私はここでこう言わざるを得ないだろう。



 

 このプロフェッショナル、ここに「ポツダム宣言」を受諾






 この街に「無条件降伏」したと・・・









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