月、火で面倒だったビザの申請に一区切りつき・・・ようやくタシュケントを観光することにした。
タシュケントではどうしても見なければいけない物があった・・・
「ブロードウエイ・・・」
通常はアメリカのマンハッタンにあるミュージカルの聖地として有名な通りの名だ・・・
この言葉の響きは「スターになることを夢見る少年少女」に憧れを抱かせるには十分なビックネームだろう・・・
この東城、生粋のヨーロッパツーリストではあるけれども・・・旅行を続けるうちに「最高級の輝きを放つ営業スマイル」を身につけ、そしてアフリカ各地で「賄賂対策演技」を修練したほどの男である・・・
ブロードウエイはヨーロッパで無くアメリカにあるとはいえ・・・いつかその舞台に立つことを「夢見る少年の一人」といっても過言で無いだろう・・・
「いつかスターになってビッグになる・・・」
これが旅行終了後の人生の選択肢の一つのオプションでもあるのだ!!
そしてそのブロードウエイが・・・
何と旧ソ連圏内の国、ウズベキスタンの首都「タシュケント」に存在するのである!!
他の通りの名前は「レーニン」だの「ソビエツカヤ」だのなんとも「旧共産チック」なものばかりだが・・・
その中に一際巨大な輝きを放っているのだ・・・
もちろん本物の「ブロードウエイ」ではないし、規模も小さいものだろうが・・・
ガイドブックによると「タシュケントで最も活気のある歩行者通りでカフェやバー、ディスコやバーガーショップが立ち並び、沿道では画家が絵を売っている」
となっている・・・
ウズベキスタンの首都のタシュケントで・・・一番と言うことは・・・
ウズベキスタンNo.1ストリート・・・
まあ中央アジアNo.1ストリートと言っても良いだろう・・・
それにいつか本物のブロードウエイの舞台に立つ前に・・・
中央アジアのブロードウエイを一つのステップとしてアクターとしての実績をつくるのも悪くはない考えだ・・・
街を歩けば「スカウトが声をかけてくる」に違いないのだ・・・
私のデビューはもう直前!!
「見逃すわけにはいかない・・・」
そう考えた私は市内観光のメインイベントとしてこのブロードウエイを眺めに行くことにする・・・
タシュケントの新市街は旧ソビエト的に計画的に作られているので建物同士の間隔が広く、広大に感じるが・・・それでも街の中心に近づくにつれ・・・人の賑わいやざわめきの匂いが感じ始めてくる・・・
そしてブロードウエイ近くではこんな看板も・・・
ブロードウエイ近くの看板、本場を意識した作りは・・・これからの展開を期待させるの十分なものである・・・
そしてようやく到着・・・
これはブロードウエイの入口角に立っていたビルを写した物・・・
でも・・・
画家は・・・確かに居るけど・・・客は・・・???
何か人が居ないような・・・
あれっ?オープンカフェって・・・これだけ??
客は殆どいないんじゃ・・・
でも通りは大勢の人だかりで賑わって・・・
いない・・・
数人居ることはいるが・・・
人が居ると言うレベルには・・・
程遠い・・・
スカウトなんて・・・影も形も見当たらない・・・
これが中央アジアのNo.1ストリート・・・・・・
「・・・」
「・・・・・・」
どうやらこのブロードウエイ・・・
このプロフェッショナルがアクターデビューを果たす確率は・・・・・・
0%であるだろう・・・