終わりの始まり(ケベック・シティ:カナダ)

カナダ

カナダ

カナダ基礎データ(2019外務省HPより抜粋し一部加筆)
1.面積:998.5万平方キロメートル(ロシアに次ぐ世界第2位,日本の約27倍)
2.人口:約3,789万人(2020年1月カナダ統計局推計)
3.首都:オタワ(人口約99万人)、最大の都市はトロントで約273万人
4.民族:アフリカ系(90.6%),欧州系白人(4.7%),混血(2.1%),その他
5.言語:英語,フランス語が公用語
6.宗教:国民の3分の2以上(67.3%)がキリスト教徒(国民の約39%がローマ・カトリック),約2割(23.9%)が無宗教(2011年カナダ統計局)
7.通貨:カナダドル ※1CAD(カナダドル)≒85円で計算。(換金レート考慮し、さらに分かり易くするためやや割り増し。キャッシュカードでの引き出しは手数料込みで換算して約83円だった)

 ※ブログの日付は旅行当時に合わせてますが、しばらく経ってから記事を書いているので実際のアップ日は2020.05.13です


2019.05.29(水)

 ナッソー(バハマ)を後にして北米大陸へと戻る。
 大陸の上空に入りしばらくしてからオンタリオ湖が見え、さらに摩天楼のような大都市が目に入る。
 高層建築をあまり見ないワシントン、そしてジャマイカ、バハマの後なので 、カナダ最大の都市トロントの巨大さは際立って見えた。
 どこかでナイアガラの滝が目に入っても良さそうだと思っていたが、距離が遠すぎてその場所は皆目見当がつかなかった。

アメリカ大陸へ入りトロントへ


 約3時間のフライトで空港へ到着。
 審査を終え、 私にとって183ヶ国目となるカナダに入国。

 但し、今回最初のターゲットはここトロントではない、トランジットの為足早に国内線のターミナルへと向かう。

 フライトまで時間があったのと、目的地への到着が夕方以降になるのが目に見えていたので食事場所を探す。
 ここには何でもあった、そして選んだ日本では目にした事がないバーガーチェーンだったが味は確かだった。 

トロント・ピアソン国際空港


 待合のロビーにはコンセントがあり、充電しながらフリーWi-Fiで暇を潰す。
 昔ならただ出発まで待ち尽くすしかなかったから、それを考えると実に良い時代になったものだ。

最上段左はベントースシと書かれてたのでつい撮影


 18:20時、約30分遅れでAC1796便(※ACはAir Canada)は出発。
 今回も機体はAirbus A321だった。

 トロントから約2時間、ケベック・シティ上空に差掛る。

 トロントより規模は小さい2019が、ここもまた十分に都会に見えた。

上段:トロントから下段:ケベック・シティへ


 到着したのは20時過ぎ、日没は20:30頃だ。
 最初は見えていた太陽も直ぐに沈んでいく。

 空港から市内までのアクセスはタクシーのみと書いてある。
 そしてバハマと違って残念ながら本当にそれしかなかった

 一つしかない乗場は長蛇の列だったが、スタッフが上手く同じ方向に行く人間を振り分けている。
 これしかない代わりに他の乗客とマッチングさせてシェアさせ、少しは安く出来る仕組みなようだ。

 待つ事40分、私の直前の乗客はその前の客と行先が違っていたらしく、1組スキップして私が乗れることになる。

ケベック・ジャン・ルサージ国際空港。


 私の連れの乗客は夫婦で、こちらより大分早く降りていく。
 料金はどうするのか?とちょっと悩んでいたら、ドライバーと話しながら手早く支払って「君は15CAD払えばOKだよ」と導いてくれる。
 空港から目的地の旧市街まで35CADが定額らしいのでシェアした分相当なディスカウントだ。
 
 それからしばらく経って旧市街の入口に到着。
 そのタクシーは旧市街内には入れないらしく、入口までだったが私の宿は城門付近なので問題はない。

 チップを5CAD上乗せして20CAD支払うと、ドライバーの中年男性は満面の笑みを浮かべる。
 こちらこそ感謝なので俗にいうウィン・ウィンとはまさにこのことだろう。

 サン・ルイ門から3分程度歩き、ラ・メゾン・デマーズに到着。
 ここは日本の民宿風の宿で、オーナーの老人は非常に気の良い感じだった。

 22:00時、朝からの移動で疲労もあったので宿で落ち着きたかったが、夕食がまだだったので小腹が空いていた。
 スーパーの場所を聞いて宿から出る。

上段はホテルと部屋。中段:サン・ルイ門。下段:ケベック州議事堂


 歩き始めて直ぐに分かったのがここが私の好きな場所だという事だ。

旧市街。上段:サン・ルイ通り、中下段:ダルム広場付近。

 ヨーロッパ調の落ち着いた石畳もある旧市街。
 2016年の旅行再開以来、こうした街並を見るのは初めてだった。

旧市街。中段は病院。下段は砲兵公園


 周知のとおりこのプロフェッショナルと云えば「生まれて初めての海外旅行はパリ」という、生粋のヨーロッパ型エレガント・ツーリストだ。
 そしてここケベックはカナダの中でもフランス人の入植者により造られた都市だ。
 この2つの相乗効果が、ここを私にとって落ち着ける場所にしているのだ。

旧市街、市庁舎付近


 思いの外、旧市街が気に入ってしまい、徘徊している内に時間がどんどん過ぎていく。
 サン・ジャン門を出て大通りを歩き、スーパーに辿り着く頃、丁度閉店となってしまった。

中段:サン・ジャン門。下段:新市街


 仕方無しにまた旧市街に戻る。
 宿を出た時に開いていたローカルショップも、もう閉店だったし、マクドナルドはそれ以前に閉まっていた。

 こうなってくると昼にバーガーセットを食べたのは良い判断だった。
 飲み物だけでも手に入れば明日の朝までは持ち堪えられるだろう。

新市街からまた旧市街へ


 宿に戻る途中の同じ通りで中級クラスのホテルに目が入る。
 ひょっとして何か飲み物でもと思い、入ってみたら自販機がありペプシ缶が売っている。
 これ幸いにとばかりに、受付の男性に両替してもらい首尾よく購入。

 これ以上は今日は望めなさそうだったが、これでもう十分だった。
 
旧市街。下段は宿の部屋


 シャワーを浴びてペプシを飲み、ベッドに入って灯りを消す頃、既に日付変更線は超えていた。

 この後また陸路でアメリカに向かうが、今回の旅行で新しい訪問国はここカナダが最後だ。 
 そしてここは私にとって両アメリカ大陸及びカリブ海エリア最後の独立国となるメモリアルな国だ。

 その終わりの国が、今、始まったのだ・・・

 
   






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