グンマー国旗
新宿-高崎 高崎-安中
基礎データ(2018Wikipediaより抜粋し一部加筆)
1.面積:6363平方キロメートル(日本(378000平方キロメートル)の約1.7%)
2.人口:約200万人(2018年)
3.首都:前橋(人口約34万人)、※一番大きな都市は高崎で人口37万人
4.民族:群馬人
5.言語:現代群馬語
2018.10.09(火)
この日は月に何度かある日勤日。
そして同僚と勤務調整してその翌日から珍しい3連休を取得していた。
『何処か行くかな・・・』
マイブームの温泉(まだ伊香保しか行ってません)旅行とでも洒落込むか・・・
それとも・・・
こんな時には”アンチェイン”だ。
ビスケット・コミネ氏に連絡を取ると10日の昼はOKという返答だ。
迷うことなく”グンマー”がターゲットとなる。
そして当日、勤務上がり、私は都営で新宿へと向かった・・・
バスタ新宿
知っているだろうか?
2016年4月4日から営業を開始した新宿駅南口の真向の、新宿各所に散らばっていた各社のバス停を一か所に集積した総合バスターミナルだ。
要するに、元々巨大な新宿駅にさらにバスターミナルもセットされたような物で、ヨハネスブルグのパークステーションをイメージしてもらえば分かり易いだろう。
もちろんバスタがバスターミナルの略である事は、伝えるまでもないだろう。
新宿駅南口とバスタ新宿
グンマーも、もう片手の指をはみ出す程度には訪れている。中級者程度になったと言えるだろう。
何時もと違う事を試すには丁度良い機会だ。
これまでは鉄道オンリーで行っていたが、六本木からのアクセスを考えると、便さえ合えばこの新進気鋭のバスターミナルを利用するのは悪くない考えだった。
バスタはコンパクトながらも常にフル稼働していて、ひっきりなしにバスが発着を繰り返していた。
バスの出発は18:30時、まだ17時半程度。
コンビニや土産物屋もあったので、軽食を摂り、土産を買い、移動に備える。
予約は既にネットでしていたが、そこにはちょっと気になる事が書いてあった。
クレカでのチケット事前入手不可。持っているのは予約番号だけ。
最初にインフォメーションで聞いたら車内精算と言われたし、確かにチケットカウンターでも車内精算と液晶に掲示されている。
『平成ももう終わりに近づいているのに・・・』
止むを得ず、少し早い時間にバス乗場で待ち、到着したバスに先頭で乗る。
車内のややレトロな精算機に2050円を入れたら100円玉で5枚返ってきた。
私の後に乗ってきた者もそれほどおらず、座席の1/10程度しか埋まっていなかった。
『これが何時もなら、これで良いのかもね・・・』
誰に言う訳でもなく、呟いた頃、バスは定時に出発した。
バスタ内。下段が高崎(終点は前橋)行の日本中央バス
新宿を出て一度池袋に寄ってから関越へ向かう。
左上:新宿。残りは池袋
池袋を出て直ぐに寝てしまったが、1時間程度経った藤岡の辺りからは、高崎までずっと起きていた。
そして予定より5分遅れの20:50時に高崎駅東口に到着。
優秀だった。
到着した高崎駅
駅に到着してから足早に宿に向かう。
予約していたビジネスホテル・たきざわに21時を少し過ぎた頃にチェックイン。
玄関で靴を脱ぎスリッパに履き替える辺りが家庭的と評されるこのホテルは駅から7分、朝食ビュッフェ付きでシングル4100円、部屋に冷蔵庫が無いマイナスを考えてもとてもリーズナブルだ。
ただ、まだ寛ぐには早かった。
荷物を置いてまた直ぐに外に出る。
雨が降っていたが、レセプションのお姉さんが外の傘立てを指さして「あそこのはどれ使っても良いわよ」と言ってくれたので問題は無かった。
ターゲットは高崎の頂点と言われる市役所21階。
以前日中にコミネ氏の案内で訪れた事はあるが、夜の高崎を見下ろしたかったのだ・・・
ビジネスホテル・たきざわとそこから市役所を目指して。
ホテルからは3分程度、21:20時に入館。
営業時間は22時までなので余裕はあった。
高崎市庁舎21階
中のライトが窓に反射し、夜景は撮り辛い環境だった。
何枚か撮ったが途中で諦め、”見”にまわることにした。
展望ロビーのメイン
窓越しの夜景。展望ロビーの入口脇に絵が飾られていた。
取り合えず夜の高崎は制覇した。
次は市内と思ったが、特に見所がある訳ではない。
コンビニへの道すがら、適当にメインストリートの写真を撮って終わらせた。
市役所ー高崎駅間
夜、ビジネスホテルに戻ってから、入浴剤を入れ、風呂にのんびりと浸かる。
そしてコンビニで買ったお菓子を、珍しく発泡酒でつまむ。
高崎の異国情緒あふれる夜景が、日常生活で殆ど酒を嗜まない私に、アルコールを飲ませていた・・・
部屋
普段飲まないのに加え、風呂で温まった身体、そして朝早く起きて勤務をしてからの長距離移動の疲労もあって350ml缶を2本で敢無くダウンした・・・
2018.10.10(水)
昨日飲んで速攻落ちていたので、予想以上に早く起きてしまう。
7時から8時半が朝食時間だったので、目覚ましは7:30時にしていたが、時間を潰しきれずに7時過ぎには食堂に居た。
食堂。私の朝食の偏りは別として、この料金でビュッフェになるのは嬉しい。
朝食を終え、部屋に戻ってもまだコミネ氏との待ち合わせでもあるチェックアウトの10時までまだ時間がある。
入浴剤を入れ、無理やり朝風呂をかましてもまだ余っていたので予定を変え、先にチェックアウトして再度市庁舎に登ることにした。
ホテルから市庁舎
夜より少しはマシになると思ったが、生憎の曇天で窓に映り込みが激しく、良い写真はまたしても諦めだった。
市庁舎
上段左:音楽堂、上段右:うっすらと群馬県庁、中段左:白衣大観音、中段右:展望レストラン?付ビル
これで昼の高崎も制覇した。
10時10分前、展望台を降りてまたホテル付近へ向かう。
高崎市在住ながら埼玉県籍を捨てない、謂わば隠れサイタマンとしてここで暮らすコミネ氏は、ほぼ時間通りに迎えに来た。
高崎市庁舎1Fロビーと高崎市庁舎。右下は待っていた場所でもある。
「じゃあ行きますか?」
ターゲットは予め決まっていた。
前回会った時、ここが見たいとリクエストしていた安中市にあるめがね橋だ。
そしてこの橋のある碓氷峠は、有名な漫画の頭文字Dの聖地の一つと言われている。
グンマーを目指す者、そして頭文字Gの名を持つ者として、ここは必見の場所だろう。
碓氷峠路探訪問マップ(安中市観光パンフレットDLページより)
こちらは安中総合観光ガイドより。ダウンロードページは上記と同様
彼の代車である、奇しくも私の車と同じラパン(グレードやモデルは違うが)で、下道を50分。
碓氷峠鉄道文化むらに到着。
碓氷峠鉄道文化むら
会社の同僚がつい最近訪れたと言っていたので、どうするかとちょっと思案していると「大宮の鉄道博物館の方が遥かに良いですよ」の一言で、入らない事を即決する。
どのみちそもそもの目的はここではなかった。
そしてそこから15分、今度は碓氷湖に到着。
メインディッシュでこそ無いが、安中を観光する上で外せないスポットだった。
碓氷湖
1周1.2km、徒歩20分程度という看板に思わず一周する。
散歩には丁度良い。
碓氷湖
”ただちょっと良かった”以外の感想を特に持たないまま、さらにそこから15分、めがね橋を目指す。
めがね橋
正式には碓氷第三橋梁と呼ばれるめがね橋は、全長91 m、高さ31 m(川底から)で、煉瓦を約200万個使用した国内最大の煉瓦造りの橋だ。
31mというと大体ビルの10階程度となる。
この橋の高さが如何ほどか、これで目安になるだろう。
橋の上から
橋の上から今度はトンネルをくぐって、アプト式(スイッチバック)が見れそうな旧熊ノ平駅を目指す。
6号-10号トンネルを抜けて
辿り着いた旧熊ノ平駅、残念ながらその先の歩道もトンネルも塞がれており、スイッチバックまでは見れなかった。
旧熊ノ平駅
そのまま戻るのはコミネ氏も私も性分ではなかった。
途中で峠に階段で降り、ワインディングロードを散歩しながら駐車場へ戻ることにした。
アプトの道から峠道へ
駐車場に着いたのは12:30頃、夕方から彼は仕事なので遠出するには遅いが、帰るにはまだ早かった。
一度横川駅付近まで戻り、駐車してから地図の絵で気になっていた旧丸山変電所を目指す。
上段:碓氷峠の関所。下段:横川駅
上段:横川駅。下段:碓氷鉄道文化むらの裏手側
国の重要文化財に指定される旧丸山変電所は、観光マップに載っていなければ見ようとも思わないただのバラックで、そして単なる廃墟だった。
廃線沿いの散歩は悪くない。
旧丸山変電所
変電所を見終えて戻ってきたのは13:30時頃
横川駅へ向かって。下段は駅傍、看板が目を引いたので思わず撮影。
「釜めしでも食って、戻りますか?おごりますよ?」
『いや、私は釜めしは(偏食で)キツイですよ』
「他にもありますよ!」
朝食はビュッフェだったとはいえ、それなりに動いていたし、昼めしには良いタイミングだった。
「ここが一番有名な所なんですよ」
彼の案内で峠の釜めし、おぎのや横川店に寄ることにした
釜めしに舌鼓を打つ彼の横で、食べたのは上州もち豚カツカレーだ。
想像以上にカツのボリュームがあり、最初ただのカレーにしようかと思っていたのを迷って変更したことに十分満足する程美味しかった。
セルフサービス
土産も売っていたので、前回富岡で買った「まゆこもり」の「シルク味」と、彼が群馬で定番だと言う「旅ガラス」を買う。
そしておぎのやを出て高崎駅には15:15時到着。
安中はこれで満足だった、お礼を言って彼と別れる。
高崎駅
慌ただしく駅内のガトーフェスハラダに寄って期間地域限定のチョコラスクを買う。
そしてトイレに寄って高崎線の上野行に乗ったのは出発2分前の15:28分だった。
ガトーフェスハラダ公式HP
上野に向かう在来線は停車駅も多く退屈で、でもグリーン席に乗るほどでもなく微妙な感じだった。
またしても上げ膳据え膳だったな・・・
群馬に行くたびにお世話になる、強敵コミネ氏の心強いアシストのお蔭で、今回も充実した観光となった。
えっ?頭文字Dの話は?って・・・??
いや、釜めし屋でやたらとグッズやコラボ商品があるからどうしたかコミネ氏に聞いてみたら、ここが舞台の一つって知っただけで特に漫画を読んだ訳でもアニメを見た訳でもないし・・・
タイトルが思いつかないから適当にこれでいいかなって思って・・・
・・・
・・・・・・
いずれにしても、まだまだ知らないグンマーが沢山控えている。
そう、私のグンマーに終わりはないのだ・・・