悲しみの道(エルサレム:イスラエル)

イスラエル 




2006.05.19(金)


 新市街の観光を大体午前中くらいに切り上げて旧市街に戻ってくる。

 今日は週一日しかチャンスの無い「ヴィア・ドロローサ」の日だ。

戻ってきた旧市街







 ヴィア・ドロローサ、それだけ聞いても何の事だかわからないだろう。

 これは「悲しみの道」と言われるイエス・キリストが死刑判決を受けてからゴルゴダの丘で磔になるまで十字架を背負って歩いた約1kmの道程。
 このイエスの歩いた跡をフランシスコ会の修道士が十字架を背負って歩き、そのあとを巡礼者が付いていくという行事で週一度金曜日に行われ、観光客も特に拒まれていないということからイエス最後の場所を一挙に見れるという好機になっているのだ。

最初は第1留と言われる判決を受けたアントニア要塞跡


付近から見た岩のドーム、キリストの跡を追いながらマホメット昇天の地をみるというのは不思議な感覚。



 第1留のアントニア要塞跡、かなりの人数が集まってくる。ただ、観光客である私が参加するのを躊躇うほどの人数ではなかった。
 たまたまヨルダンでしりあっていたアメリカ人のボブもいて、彼と一緒に参加する、というか後についていくことにした。

アントニア要塞跡






 私はキリスト教徒という訳ではないので特に歩いている道程一つ一つの説明は専門書やネットにでも委ねる事にしよう。

 ただ彼らの後をついていき史跡をみる。それだけだ。

旧市街内を通り14留まである各場所でそれぞれ説明を受け見ていく。








ちなみに10留以降は全て聖墳墓教会内。
















 いつ頃からこの行事が始まったのかは分からない、だが2000年前に死んだ人(キリスト教徒にとっては神の子)を絶えることなくたどり続ける。

 過去の怨讐を忘れ続けず、民族存在の意味を宗教に見いたしたユダヤ人、千数百年の歴史を持つムスリム、そしてこのキリスト教・・・


 数世代に渡って及び続ける宗教の力の過去と今・・・


 以前聞いた言葉で「歴史に今はない、過去が未来に向かって走り続けている」というのがあったが、この街はその言葉通りに感じる街だった・・・






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