イスラエル
2006.05.18(木)
エルサレムに興味をもった今、今日は盛り沢山の観光をしようと考える事になった。
3大宗教の聖地エルサレムのコアな部分を午前中に全て見てさらに午後はパレスチナ自治区の自治政府のある場所ラマーラを訪れる。
基本的な計画はこれだ。
そして早速有名な嘆きの壁と岩のドーム、そして聖墳墓教会を見に行く事にした。
旧市街の中は3つにわかれている、古くからこの地に住み続けているユダヤ人のいるアルメニア・ユダヤ地区、キリスト教徒の住むキリスト教区、ムスリムの住むイスラム地区がそれだ。
ホテルを出てまずはユダヤ人地区を通って嘆きの壁へと向かう事にした。
アルメニア・ユダヤ地区
アルメニア人虐殺の地図が貼ってあった。右はシオン門
一度シオン門を抜けてシオン山へと向かう。
シオニズム
いつの日かユダヤ人がそのシオンの丘に帰還して国家を再建する。どこかで耳にした事があるだろう。
そう、この場所も宗教的に曰く付きの場所なのだ。
イエスの母、マリアを祭ったエルサレム最大のマリア永眠教会。最後の晩餐の部屋がある事でも有名。
そしてダビデ王の墓、真偽はともかくユダヤ教徒に縁の深い場所。この2つが至近にある。
シオン山からの眺め
旧市街の外側から眺めた岩のドーム
ユダヤ人にとっての約束の地であるシオンを眺めて旧市街に入ってまず訪れたのは嘆きの壁。エルサレム神殿が置かれていた名残の壁で多くのユダヤ教徒が壁に手をついて祈りをささげるのは有名だろう。
嘆きの壁
ユダヤ教徒には特別な意味を持つのかもしれないが私にとっては壁は壁でしかない。
ただその壁に手をついて祈りをささげている多くのユダヤ教徒を眺めていると場所というのは人の精神に深くかかわっていることは見てとれる。
彼らにとってここは間違いなく聖地なのだろう。
人の思いの持つ不思議さがそこにあった・・・
次に訪れたのは岩のドーム。イスラムの開祖マホメットが昇天したと言われる場所だ。
岩のドーム付近の広場
そして岩のドーム
以前は入れたそうだが数年前から異教徒は立入禁止となってしまったのは残念だ。
だが広場の中にあるこのドームは旧市街で最も目を惹く建物だ。
写真上の右の小さな祠の中から
嘆きの壁に岩のドーム・・・
そうなると残るは聖墳墓教会だ・・・
旧市街と聖墳墓教会
ここがキリスト教徒にとって重要な場所なのはここがかつてゴルゴダの丘があり、キリストが処刑されそして復活した場所だからだ。
聖墳墓教会の中
3つの宗教の聖地と呼ばれる場所が一つの、それも左程広くない旧市街の中に密集している・・・
旧市街の中
単純な言い方をすればここはユダヤ教徒にとってここは「約束の地」であり、イスラム教徒にとってはマホメット「昇天の地」、そしてキリスト教徒にとってはキリスト「処刑の地」となるのだ。
そして神は同一とはいえ異なる宗教の聖地が一箇所に集まった旧市街の中・・・
さながらこの街は宗教交差点のようだった・・・