アルジェリア
2006.02.19(日)
トレムセンを朝08:00時に出発してオランへと向かう。
行きはシェアタクだったが今回は鉄道だ。シェアタクでもそれほど時間のかからなかったこの2都市間、朝出発したのは昼までには到着して手早くオランを観光する為だった。
トレムセンの駅で、ブラックアフリカとは明らかに違う近代的な鉄道。
アルジェリア第2の都会であるオラン、ここはアルジェリアの独立戦争時にシャルル・ド・ゴールに反旗を翻したフランス外人部隊の空挺部隊(パラシュート部隊)が降下し激烈な市街地戦闘を繰り広げたこの街はこのプロフェッショナルにとって外せないスポットとなっていた・・・(注;知人からの情報で上記の事実はこのプロフェッショナルの記憶違いと判明、いずれにしても当時はそう思い込んでいたので記述はそのままとする)
山間を駆け抜ける景色が道中にあり、車窓からの景色が私を楽しませる。
途中にあった駅と鉄道の車内、人もすいていて結構綺麗だった。
オランには11:00時に到着、目論見通りの午前中の到着は私の観光をより容易にするものだった。
乗っていた鉄道
到着した駅はイスラム風のテイストを取り入れた想像以上に豪華な駅だった。
アルジェリア第2の都市オラン、これからの観光に期待も高まる。
オラン駅
こちらは正面からのショット
早速宿を取ろうとしばらく歩きまわる、小腹がすいたのでレストランに入り軽食を頬張りながら何気なく『どっか安い宿ってない?』と周りに聞くと「駅前の宿が安いよ!」と紹介される。
駅に戻ってその宿に行ってみると確かにリーズナブルな値段だ。おまけに鉄道駅の正面なので次の目的地である首都アルジェに行くのにも好都合だ。一も二もなくその宿に決める。
こんどはその宿で『どっかオランの景色が一望の元に見える場所はない?』と聞くと「知ってるよ、タクシーを紹介してあげるけどちょっと待って」という事なのでしばらく時間をつぶす為に街中へと散歩に出かける。
オラン市街
中々の都会、フランス・コロニアル風、そして教会
こちらはバックショット
人口約90万人を擁するだけあってなかなかの密集具合
しばし散策して宿に戻ると「タクシーをシェアして一緒に行きたがっている人がいるよ!」とスタッフに言われる。見れば男2人のアルジェリア人だ。
トレムセンで受けたアルジェリア人の親切さから考えてここはシェアしても問題ないだろう、なによりも一人でタクシーをハイヤーするのは財布にちょっと痛すぎる。
タクシーにのって20分ぐらいだろうか?市街の中心を抜け見晴らしのいい台上へと上がる。
丘の上から、右の写真の2人は同乗者
台上から見たオランは・・・
私の想像以上の都会だった。遠めにシェラトンまである。
途中雨にあうと言うプチ・ハプニングはあったがそれでもこの景色を見れたことでオランに来た事の意味は雨に濡れる以上にあったと思えるものだった。
オランの全景
このまま降り続くかとおそれた雨はやがて小ぶりになり止んでいく。
一度みんなでホテルに戻ってまた私は一人で街を見に行く事にした。
街の中心の広場、重厚な政府系の建物
こちらは教会
散策してみる景色。
オランは都会だ。特に何を目的にという訳ではないがただ散歩するだけで『こんなものがあったんだ!』と思わずにはいられない。
中々雰囲気のある建物
『ここに来るまでアルジェリアに対する情報が殆どなかった事』
街を歩いていて楽しく思えるのは上の理由に依る所だろう。
勿論それは『私が想像していた以上の物を見れている』と思っていたからだ。
オラン市街
オラン・・・
ここには特に見るべき旧市街がある訳でも歴史的遺産が残されていた訳でもない。
だがそんな「ただの都会」が想像以上に良い物だということが私のツボを刺激する。
明日は首都のアルジェへと向かう。
第2の都市オランでさえこうも私の目を楽しませるのなら・・・
首都のアルジェにはそれ以上の何かが待っているのだろう・・・
私は期待を込めてこう思う・・・
アルジェには・・・
『何かがアルジェ!』
と・・・