モーリタニア
2006.01.28(土)
ヌアディブに到着して黒人以上に黒くなっていた私だが流石にこのまま街に出るのもヤバいので持っていた日本手ぬぐいで軽く顔を拭う。
そしてちょっと頭を働かせれば分かる事だったが顔に着いた鉄砂を完全に落とせる訳も無く、まだら模様の不自然なパンダ・フェイスを手にする事になる。
このままではただの不審者だ・・・
路線の脇を走る幹線道路
この場所以外ならどんな場所でも職質を受けても納得できるルックスのまま幹線道路に出て市内行のタクシーを掴まえる。
汚れ過ぎていて乗車拒否ならアウトだがこのあたりのタクシーは慣れているのだろうか?
全く不審に思われる事も無くシェアタクをピックアップする。
鉄道を降りた場所は結構な郊外だったようでしばらくシェアタクに乗ってヌアディブに到着。
途中の景色
以前あった旅行者から進められていたキャンピング・アバという安宿に無事チェックイン。コーラを飲んで一息つく事が出来た。
一息ついたら今度は大量の選択だ。
幸いにして雲ひとつない青空、砂漠の常として空気も乾燥している。
洗って乾す片っ端からどんどん乾いていく。
ここでこのヌアディブ、プロフェッショナルにとって西アフリカ最後の滞在となる都市についてちょっと説明しよう。
大西洋沿岸にあるモーリタニア第2の都市ヌアディブは陸路で南下する者にとっては西アフリカの入口、そして私のように北上していく者にとっては西アフリカの出口というのがその位置付けだ。
ようするにサハラ縦断ルートの経路上にある比較的大きな都市というだけでそれ以外に特に見る物は無い。
だがここに来たからには観光マシーンたる私は市内観光に繰り出さなければならないだろう・・・・
街並1
街並2
街並3
『・・・』
『・・・・・・』
『まぁこんなもんだろう、元々見所ないって分かっていたし・・・』
明日はいよいよサハラを越え北アフリカへ突入する。
そしてこのヌアディブという都市の特性上、何一つ感慨らしき物も、イベントも発生しないまま、プロフェッショナルとして1年以上いたブラック・アフリカで過ごす最後の夜を過ごすこととなった・・・