日本
2010.06.28(月)
その日は突然にやってきた・・・
ワールドカップ・トーナメントの初戦で最も熱く、重要な戦い、バトル・オブ・ブリテン!ドイツ-イングランド戦(注:ブリテンとするとアイルランド、ウェールズ、スコットランドの3カ国も入ってしまうがこの辺りは雰囲気だけでこう呼んでます)
因縁を持つ両チーム同士の対決、これもイングランドが中々本調子にならず、グループ・リーグで2位通過という結果が生み出した決勝トーナメント一回戦で当るとは少しもったいないような展開だ。
大黒柱のバラックを欠き、レギュラーメンバーのキーパー、アトラー、ディフェンダーのヴェスターマン、セントラル・ミッドフィルダーのロルフェス等大会直前で主要メンバーを失い、ワールドクラスのプレーヤーと言えるのはフィリップ・ラームのみというドイツに対し、ベッカム、ファーディナンドを直前で欠き、グループリーグでは本調子に無かったもののリバプールの魂、スティーブン・ジェラード、世界で最も得点率が高いミッド・フィルダーと言われるフランク・ランパード、チェルシーのキャプテン、イングランドの魂を体現するジョン・テリー、世界最高の左サイドバックの一人アシュリー・コール、そして今年点取り屋としての才能がフルに開花したウェイン・ルーニー等5人のワールドクラスを擁するイングランド。
名前で言ったら明らかにイングランドが有利と思えるが・・・
それだけでは測れない、何かが起こるに違いない、そんなカードがこの試合だ。
見逃すわけにはいかなかった・・・
この日、このプロフェッショナルは残念ながら勤務だった。
そこで仕方なく会社のパソコンで最近教えてもらったネットライブ中継で勤務中に全試合眺めることにしたのだ。
あっ!勤務中なのに全然働いてない・・・
固い立ち上がりから徐々にペースが上がり始めると思った頃の前半20分、ドイツのゴールキーパー、マヌエル・ノイアーからの一本のゴールキック、これを抜け目無く狙い、イングランドのディフェンダーとの競り合いに勝った出場停止がとけて復帰したミロスラフ・クローゼがゴール!
そしてその後、今度はエジル→クローゼ→ミュラー→ポドルスキーと繋いでゴール!
しかしそれにしても「代表では別人」と呼ばれるこのクローゼとポドルスキーはよくゴールを決めてくれる。特に今年は両人ともクラブシーンで不調だっただけにこれは嬉しい。
だがイングランドも負けてはいない。
ジェラードのセンタリングから最初の失点の原因となったアップソンがヘッドでゴール!
その直後にこの試合、最大の山場とも言えるイングランドのランパードのミドルシュート!、明らかに入っていたが主審、副審は気付かずゴールにならず・・・
かつて因縁の一つに「疑惑のゴール」というのがあったが・・・今回は「疑惑の(疑惑というにはあまりにも明白だが)ノーゴール」に・・・
前半はこのまま終了。
そして後半。
世紀の大誤審とも言うべき前半のジャッジでイングランドの闘志が燃え上がると思いきやドイツのカウンターが冴える。
後半20分過ぎ、カウンターからシュバインシュタイガーの見事なラストパスを期待の若武者、20才のトーマス・ミュラーが得点!
そして立て続けに今度はカウンターから21才のエジルの見事なラスト・パスをこれもミュラーが決めてさらに追加点!
伝統と因縁の対決も4-1に、勝負ありと言った所だろう。
これでこのプロフェッショナルもようやく勤務に復帰することが出来たのだ・・・
次はベスト8
またしても相手はビッグネーム揃い、それもよりによって世界最高の名手リオネル・メッシを擁するアルゼンチンだが・・・
ドイツの健闘を期待する。
そしてのこのデューク・東城・・・
残念ながら次もまた勤務中というツキの無さだが・・・
バレナイ程度に隠れて見る事にでもしようか・・・