エチオピアの魚河岸バス(文化遺産:エチオピア:2005年2月選出)

エチオピア





 アラビアでもブラックアフリカでも無い国エチオピア。

 完全独立を守り抜いたことを捏造し(実際には3年あのイタリアの統治下におかれていたがエチオピア歴という独自の歴ではその事実は無かったことにされている)色々なところでそのオリジナリティーを守り続けているがその中でも永遠に残さなければいけない物の一つがこの魚河岸バスだろう。

 この第一の奇天烈さは移動距離、時間がどれだけ短くても朝早く出発することであり、例えば2時間で到着する隣町に行くのも8時間かかる離れた町にいくのも何故か朝5時にバスターミナルのゲートが開き、朝6時に出発することとなっている。

 お陰さまで例えば小さな町で乗り継ぎをしなければいけない状況になると朝5時集合6時出発そして1時間後にその町へ到着!そして目的の町までのバスは・・・・翌朝まで待つ!というよくわからない不便さを感受しなければならない。

 ただでさえローカルになにもないのにその町で待つことを余儀なくされるとは・・・

 現地の人は何も思わないのか?それとも馬〇なのか?

 

 このバスターミナルのゲートが朝5時に空き、人や物で散々ごった返した挙句に朝6時から7時くらいの間に全部はけて閑散としてしまう有様はまるで日本の魚河岸のようである。

 

 さらに付け加えて面倒なのは夜バスを走らせないことである。

 夜走ると危険だから・・・というのは確かだがそれにしても不便極まりない。夜行で一晩のって宿代を浮かせて・・・という旅行者の帝位版プレーもこのお陰で台無しである。

 

 そして極めつけは「どれだけ暑くても窓を開けない事!」

 理由は至極単純で「悪霊が入る」からだそうだ。

 

 『・・・』

 

 『・・・・・・』

 

 『・・・・今って何世紀??』

 

 

 誰かが車内で吐こうがなにしようが構造上開く筈の窓がこの理由によって開かずの窓となっているのは不条理この上ないと感じるのは私がエチオピア人でないからなのだろうか?深く考えさせられ・・・ないなやっぱり。

 

エチオピアのバス
  

  

 悪霊よりも先に別の理由で死が近づくかも?っと感じてしまうこの「魚河岸バス」、エチオピアにいくなら是非とも経験していただきたい・・・というよりも経験せざるを得ない、そんな逸品である。

 






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