マリ
2005.11.22(火)
世界最大の泥モスクの大きさに驚くよりも到着と同時に目の前にあった事に衝撃を受けたこのジェンネだが、出発までまだ時間は十分に残っていた。
いきなりメインディッシュをたらふく喰わされてもう満腹といった感じは否めないが出発までの間しばらく街をぶらついて見れるだけ見ることにした。
正直言ってもう書くことはないのだが「アフリカ見聞録」の当初の趣旨、ホームページに当時の旅行を記録として残したいというのがあるから写真をとりあえずはアップして付けれる分はコメントでも付けてみようか・・・
もう一度モスクの全貌。確かにデカイけど・・・
モスク付近
ちなみにジェンネは月曜日にマーケットが開かれる事が有名だ。
大抵の旅行者はそれを狙って訪問するだろう。
だが私の場合、見たかったのはモスクと街並だ。マーケットが開かれ大勢の人が集まるとそれだけ街の観光に支障が出る。
そこであえて月曜日は外していた。
それもあって気ままに散策することが出来た。
モスクを近づいて斜めから・・・
数年前からこのモスクはイスラム教徒以外は中に入れなくなっている。ということは外から眺めるしかないということだ。
入ってみたいという気は確かにあるが外からしか見れないとなったら別の言い方をすれば入場料を払ってまで入らなくても見たことになるという事になるのでそれはそれでアリだろう。
正面と側面
モスク脇の通路、裏から眺めて・・・
一週周ってまだ時間があるからと商店に入ると一人の男が話しかけてくる。
モスクの横にあるアパートの屋上に上がれるということらしい。
料金は200CFAということだ。
『せっかくだから見てみるか』
私は彼の案内に従って屋上に上がる。
屋上からモスクを見て
一番上に上がる手前で彼が戻っていく。
『??』
するとそのアパートの住人が大声で私に何やら叫んでいる。
「ここは私たちのすみかだから勝手に上がるな!そうでなければ金を払え!」
ということらしい。
屋上からモスクの脇方向を眺めて
『ふぅ~・・・』
ガイドの彼が戻っていったのは私を勝手に上がらせて住民には金を払わずに自分だけ儲けるというつもりだったのだろう。
降りて行くとその住民も来て何やら私に言ってくる。言葉は理解できないが内容は分かる、金を払えということだ。
私は肩をすくめて『ガイドに払ってあるからもしあんたらに取り分があるならそいつから貰ってよ』と言ってその場を後にする。彼らからしてみたら私は勝手に自分たちのアパートに闖入してきた部外者だが私から見ればガイドがOKを出しその交渉をせずに逃げたなら責任は私ではなくガイドがとればいいだろうとしか思えない。
その場を後にした私が次に向かったのはホテルChez Bakaだ。ここはテラスに上がれるらしい。
ホテルの人に聞くと「いいよ」と簡単に答えてくれる。『泊まりに来た訳じゃないのに悪いね』と答えて上に登る。
Chez Bakaのテラスから
実はモスク以上にびっくりしたのが泥の家の上にあるパラボラ・アンテナ。
遠くから見るとモスクの大きさが分かる
しばらく景色を堪能してから下に戻ると男が話しかけてきて「面白いところがある」という。
出発の予定までもうそんなになかったが『10分ぐらいなら』と言ってついていくことにした。
何かの家?だったか完全に忘れた・・・
そしてまた別の所からモスクを眺めて・・・
郊外には何もない・・・
正直言ってそれほど”面白い所”ではなかったが・・・
ついて来いと言った男は「良かったろう、金くれよ!」と・・・
のこのこと行ってしまった私も悪いのだろう、それに最初に値段を言わない方も言わない方だが確信犯的に聞かない方も聞かない方だ。
彼の要求する金額(500CFA)を値切って200CFA(40円)払ってお引き取りを願い、また大モスク前に戻る。
モスク前の景色
ここでやる事はもう十分だ。
後は出発するだけだった・・・