グルジア
※2015年に国名の読みをジョージアに変更してますが、
ブログ中の表記は訪れた2007年当時のグルジアで統一してます。
トビリシ⇔ゴリ(日帰り)
基礎データ(旅行人ノート シルクロード改訂版2006年発行より抜粋し一部加筆)
1.面積:6万9,875平方キロメートル(日本の約5分の1)(自称アブハジア共和国、南オセチア共和国を含む)
2.人口:469万人(2004年推計)
3.首都:トビリシ(約126万人:2007年当時)
4.民族:ジョージア系(※グルジア系83.8%)、アゼルバイジャン系(6.5%)、アルメニア系(5.7%)、ロシア系(1.5%)、その他(オセチア系、アブハズ系2.5%)(2002年)
5.言語:公用語はジョージア語(コーカサス諸語に属する)
6.宗教:主としてキリスト教(ジョージア(※グルジア)正教)
7.通貨:グルジア・ラリ(Lari)、補助通貨1Lari=100テトリ。レートは2007年時の1ラリ≒75円で計算。
※この辺りの地域は一般的にカフカス、カフカ―ス、コーカサス等様々に呼ばれますが、ブログ中では個人的に響きの好きなカフカスで統一します。
※ブログの日付は旅行当時に合わせてますが、帰国後10年以上経てから記事を書いているので実際のアップ日は2022.03.15です。
2007.10.05(金)
09:00時、レイと一緒にメトロのヴァグズリス・モエダニ駅(駅前広場駅)へ向かう。
メトロ駅はM
09:20時、メトロでディドゥベ駅に到着。
今日はスターリン生誕の地、ゴリへ日帰り旅行の予定だ。
目的地行のマルシュルートカ(乗合ミニバン)の出発を待つ前にコーラで少し腹を膨らませる。
朝食はまだだった。
ディドゥベ駅。ちょっとした市場があった。
ゴリはトビリシから僅か9kmの距離。
鉄道の便は少なく、マルシュルートカかバスで行くのが定石だ。
朝、人の多い時間帯だったので簡単にマルシュルートカが埋まり10時に出発。
3.5ラリ(約260円)は悪くない。
ゴリ行のマルシュルートカ。途中のGSで、ディーゼルの表記が見える
上段左:誰?
11:15時、一時間ちょっとでゴリに到着
真っ先に目に入ったのはスターリン像。
その名もずばりスターリン広場
持っていた「旅行人」に拠ると「世界で唯一公共の場に残るスターリン像」らしい。
それだけでもテンションは爆上がりだ!
※スターリン像は2010年時に撤去された為、現在は無くなってます。
ただ朝からコーラを飲んだだけだ。
腹が減っては戦も観光も出来ぬ。
グルジア名物で偏食の私でも食べられるハチャプリが有難い
ちょっとした腹ごしらえを終え、早速スターリンの生家と博物館を訪れる。
スターリン博物館
最下段はスターリンのデスマスク
中国との連帯を示す資料
スターリンがポツダム会議に向かうのに乗った特別列車
スターリンの生家
スターリン博物館に生家を堪能。
これでもう満足だ。
ところで話は変わるが、この頃にはグルジア人のロシア嫌いが大分わかっていた。
スパシーバとロシア語でありがとうを伝えると、
「それは違う、グルジアではグマドロプトと言わなきゃだめだよ」
と訂正されるのだ。(発音が難しく、またロシア語圏も長かったのでこの後もしばしばスパシーバと言い訂正されていた)
だからこそ、ミスター共産、ソビエトの中のソビエトの様な人物のスターリン(本名はヨシフ・ヴィッサリオノヴィチ・ジュガシヴィリ)がグルジア人だという事が何とも皮肉に思えるのだ。
ゴリ市街。立派な建物に丘にある城塞、そして教会
こうした矛盾を楽しめるのは、スターリンもソビエトも過去となり、当事者でないお気楽な立場でここを見ているからだろう。
世界旅行者なんて気取った所で、単なる物見遊山の冷やかしにすぎないのだ。
13時。
ゴリに満足したので、戻ろうとマルシュルートカを探すも見つからず。
たまたまバスが見つかったのでそれでトビリシに戻ることにした。
バスなのに往路のマルシュルートカと同じ3.5ラリというのはちょっといただけなかった・・・
ゴリ市街、最下段がトビリシ行
14:30時、出発したディドゥベ駅へ到着。
時間が結構余ったのでトビリシを観光する。
まずはメトロでサムゴリ地区へ移動。
ディドゥベ駅からサムゴリ地区へ
サムゴリ地区でコーラと旧ソで比較的目にするバトン(チョコバー)で少し腹を満たす。
15:40時、サムゴリ地区からまたメトロで今度は自由広場へ向かう
メトロ
タヴィスプレバ(自由広場)が街の中心。と、ガイドブック書かれている。
いつもの私なら昨日真っ先に見ているべき場所だったが、今回はそれほど急いでいない。
自由広場。上2段は市庁舎と自由の記念碑『聖ゲオルギオスの像』
ここからトビリシ一栄えているルスタヴェリ大通りを歩いてネリダリ家へ向かう。
ルスタヴェリ大通り
上段:旧国会議事堂
オペラ・バレエ劇場
メトロのルスタヴェリ駅とその周辺
夕食はマクドナルド
ハチャプリでも十分イケるのにファーストフードに手を出すのは仕方の無い性だ
マクドナルド
ネリダリに戻る途中。
「夜間強盗多発地帯」とガイドブックに書いてあった駅近くまで伸びるロスマニ通りを敢えて通って帰る。
ヒロスマニ通り
天候も相まってまだ夕方なのにどんよりとした雰囲気が不穏さを掻き立てたが何も起こらない。
ネリダリの家も日没後は家の玄関前で襲われるという噂(当時日本人旅行者を駅から尾行して宿の前で襲うと噂されていた)も聞いていが、グルジアで2日間、不安も感じないし、日本人旅行者も多いので気が緩みがちだ。
だが、火の無い所に煙は立たぬ。
過去に襲われた人があっての実績ある噂なので、油断大敵だろう・・・