誰が言い始めたかは知らないが
[旅は人生そのものである]
という言葉がある。
それに賛同するものも多く居るのかもしれないが、私は別段そうは思わない。
[旅は所詮旅であって人生の一部ではあってもそのものではない]
と考えるからである。
人間が営むにはそこに日常の生活があり、また日々の糧を得なければならないが、大抵の人にとって旅はあくまでも旅であり、そこには稼ぐという日常において大事な一部分が抜け落ちているからだ。
それもあって私にとって旅行とはあくまでも旅行であって、人生の大切な一部ではあるがそのものとは言えないのである。
では、一体[人生]とは何であろうか??
これは考えるまでもない、私にはもう答えが見えている。
[人生とは愛である]
と…
この世に生を受け、最も尊ぶべき物…
それは
[人を愛する心]
なのである…
自らにとって掛替えのない異性と巡合い、そして恋に落ち、この身の全てを焦げ尽かせ…
その異性と愛し合い、人生という長い道のりを、共に手を携えて歩んで行く…
これこそが人生でなくてなんなのであろうか??
そしてその人のために一生を捧げていくこと…
[愛する人に自らそのものを捧げる事]
これこそが人生を生きる目的であるといって良いだろう。
私自身、シャイとナイーブを両親に、チキンなハートを持ってこの世に生まれ落ちて来たのでいままでは気恥しくて言えなかったが…
実を言うと今迄の私の旅行は…
[たった一人の女性を追い求めるためだけの旅行]
だったである…
私がそこまで恋焦がれる女性、私の全てを捧げてもかまわないと思っているその女性は…
この広い世界でもたった一人…
ええぃ!!
我慢できないからもうここで告白してしまおう!
そうその憧れの人は…
[ヒルトン姉妹]
なのである!!
…….
……
いやっ!まっ待て!!
決して打算的な気持ちなどではないのだ!!
それに私は徹底的なリアリストである。これを夢物語なぞにする気は微塵もない。
彼女に出会うために、そして恋に落ち…愛を育む為に..この3年以上の月日に渡って、血の滲むような努力を続けているのだ!!
例えば今迄の旅行中に訪れた都市で、ヒルトンホテルがあると聞けば時間の許す限りに訪れて、せっかくだからキレイなトイレを借りたり、これも直接受付でいうのも微妙に恥ずかしいのでまず土産物屋を聞いてそこでさらにトイレの場所を聞いたりして、少なくともヒルトンホテルの敷地内の2カ所以上の場所を訪れるようにしているのだ!
こうしていればいつかどこかでバッタリ出会って[フォーリンラヴ]になる確率も他の旅行者と比べて雲泥の差がでるに決まっているのだ!!
これも私の彼女に対する[純な気持ち]の現れであると同様に、彼女を追い求める私の[恋心]の発露であると言って間違いはないだろう。
確かに…
彼女と結婚できれば…
世界中のヒルトンホテルのスイートにタダで宿泊出来るだろうし…
観光も…ヒルトンホテルに入っている旅行代理店でランクルチャーターしちゃえば今まで見たいに[安く行けるバス]なんて探さなくてもいいし…
土産物もヒルトンホテルの中に入っている土産物やで適当に見繕って貰ってそのまま送らせればいいだけだし…
いずれにしてもいままでの1円ラインの攻防で値引き交渉する必要なんてなくなるし…
…
….
むふふふっ!!
はっ!!
いかんいかんメリットばかり頭に浮かんできた…
だがこんなのは本当の私ではない。
私は…
確かに彼女を愛しているからこそ彼女を追い続けているのだ!!
その辺りは誤解をしないで欲しい….
….
……
えっ???
そもそもヒルトン姉妹のどっちだって???
…
….
うーん
ぶっちゃけ名前が有名だから知っているだけで…
どっちがどっちかなんて分からないし…顔も全然知らないし~…
それにもし結婚しても…
一緒にいた所でする事もないからほっぽらかしにしてさっさと旅行にでちゃうだろうから…
まぁ正直言ってどっちでもいいんじゃ….
….
…….
ごっ…ごほん…
しかしながらこれでみんなにも十分納得がいったことだろう。
このプロフェッショナル…
その人生を
[ただひたすらに、一途な愛に生きる男]
であるということが…!!