2008.11.02(日)
1日4都市観光というハードスケジュールをこなして到着したホーエンシュバンガウ、ここでのターゲットは言わずと知れたロマンティック街道最大の見所にしてドイツ最高の見所、ディズニーランドのシンデレラ城のモデルと言われるノイシュバンシュタイン城だ。
昨日の夜景(激闘の記録「 魁!臆病塾!!」参照)こそ失敗に終わった物の今日の午前中の時間をフルに使い、万全の態勢を引いてこのノイシュバンシュタイン見学に当たる事にした。
午前中と限定したのにはもちろん訳がある。物価の高いヨーロッパ、ノイシュバンシュタインにかかりっきりという訳には行かない。午前中に効率よくノイシュバンシュタイン城を見学し、そしてなるべく早い段階でミュンヘンに向かうというのが今日のポイントだ。
時間と予算が無限にあれば急ぐ必要は無いのだが多くのツーリストと同様にこのプロフェショナルには時間も金もそうそう残されていないのが現実だ。
朝の0900時にはホテルを出発し、昨日夜景をミスしたポイント、マリエンブリッジに訪れ早速全景を物にする。
マリエンブリッジからの景観
これで其の侭ノイシュバンシュタイン城へ向かい中を見学すればここは終わりだが・・・
マリエンブリッジから伸びる道が少し気になっていた。
このプロフェッショナルは知る人ぞ知る、殆どの人は全く知らないが「有名な全景マニア」である。
この道を少し行き、今見た横のショットのみならず、斜め上ぐらいから見下ろしたショットを見たくなってきていたのだ。
マリエンブリッジからノイシュバンシュタイン城へ向かう他の観光客を無視して逆方向に歩き始める。私の予想が確かなら丘の上に上がり正門方向からの全景を上から眺めるというまたとない眺望を手にする事が出来るはずだ。
早速物にしたショット。
やや斜め上ぐらいから見下ろすショットを物にして調子が良くなった今またもう少し欲が出てくる
道は獣道とまではいかないが傾斜は急で歩きづらい。
道
斜め上からのシンデレラ城のショット
標高が上がるにつれ周りの展望も開けよりよく景色が眺められるようになる。
そしてシンデレラ城
もうすでにマリエンブリッジの裏側の丘に登り始めて30分、そろそろ戻った方がとも考え始めたが私は「プロフェッショナル」だ。これで満足してはいけない。
さらなるシンデレラ城の全景を眺めるべくどんどん丘を上がってゆく。
道は険しさを増し、シンデレラ城がどんどん遠ざかり全く見えなくなっていく
冬に差し掛かったドイツはやや寒い、予めかなり着込んでいたので歩いているとうっすらと汗が浮かんでくる。
フリースを脱いでも途中で水分補強しないと体が持たない程だ。だが立ち止まるとすぐに体が冷えてくる。
もうちょっといい景色をと思い先に進み始めてから・・・もうシンデレラ城は全く見えなくなっていた。
ことここにいたってはもうノイシュバンシュタイン城は何の関係もなくなっている。単なる山道トレッキングに・・・
戻るべきか進むべきか?だが1時間歩いた後、このルートの最終地であるテーゲルベルク山に向かっても戻っても同じ時間を歩かなければいけない。私は先に進むことにした。
そして辿り着いたテーゲルベルク山山頂・・・
所要時間2時間・・・
もうお昼だ・・・
テーゲルベルグ山からの景色
テーゲルベルグ山の隣の山
『あぁ絶景かな・・・』
『・・・』
『・・・・・・』
『って、違う!こんな事をしてる場合じゃない!』
このままでは本来のノイシュバンシュタイン観光が出来なくなってしまう!!
仕方なしにロープウエイで山を下る。
ロープウエイからの景色と下る途中に見たノイシュバンシュタイン
歩いて城までのシャトルバスの発着場に向かい、今度こそ一直線にノイシュバンシュタイン城へ。
戻る途中で見たノイシュバンシュタイン城
ドイツ最高の景勝地にも関わらず中は撮影不可なので中庭でご勘弁を・・・
何とか見学を済まし、城を後にしてホテルに戻り荷物を取ってホーエンシュバンガウを出発したのは夕方の5時、そしてミュンヘンには2000時にようやく到着・・・
それにしても半日観光で夕方には余裕を持ってミュンヘン入りの筈だったのだが・・・
ノイシュバンシュタイン、流石はドイツ観光地の最高峰と謳われるだけの事はあった。
その城の外観は今まで見たどんな城よりも美しく、このプロフェッショナルが無意識の内に全ての全景を眺めていたいと思わせるほどであり、ワーグナーをモチーフにしたその内装も素晴らしい物があった。
だが、敢えてこう苦言を呈させてもらおう。
ドイツ最高の観光地なら・・・
城の内部の撮影も許可して欲しい・・・
と・・・
シンデレラ・キャッスル(ホーエンシュバンガウ:ドイツ)
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