イギリス
2009.04.01(水)
現在はイギリスのリバプールにて不法就労中。
ここが今回のオペレーション・イリーガル最後の都市になる。
そしてここでもう一つ、終わった物がある。
そう、このリバプールで、私は今までの学生生活に別れを告げたのだ・・・
私が学生になったのは忘れもしない、多分2006年11月の終りぐらいだろうか・・・
初めて学生になったのはハンガリーのブタペスト、セカンド・ミッションの時だ。私はブタペストのとある旅行代理店で東京アートユニバーシティーの学生としてデビューを飾った。
学生になるのには多少の困難を伴った。
日本の自動車の免許証があれば、相手が日本語を読めない事につけ込んで「これが日本の学生証だ」といってスムーズに国際学生証が発効できていたのだが、日本の免許証など旅行中に持ち歩いていなかった私は、自動車の国際免許証をもってその事務所に訪れたのだ。
そしてその国際免許証を見せるとオフィスのお姉さんが「オー!イッツ・ア・ドライバーズ・ライセンス」と至極当たり前の反応をして(国際免許証は数ヶ国語で書かれている)、私は慌てて「セルビアでパスポートとこれ以外の証明証を盗まれたので、日本の学生証(もちろん免許証)はコピーした物しかないけど」と取り繕い、後で持ってくるといってその時一緒の宿に泊まっていた人から免許証を借りてコピーして、さらにその上に自分の写真を貼り付けてまたコピーしてもって行き、何とか入学出来たという思い出がある。
証明証はタイで作るような偽物ではない。本物の学生証だ。私はこれから始まる大学生活に胸をときめかせていた。
その後は順調だった・・・。
学生になったメリットを最大限にいかし、今迄はカットしていたような所もが区割りさえきけばどんどん歴訪そるようになったのだ。
そして学生である期限が切れる1年後であった2007年、今度はアルメニアでまた入学に・・・
ここでは何の証明証すら要求されなかった・・・。私の日頃の行いの賜物だろう・・・
学生であったことは私のミッションに大きな貢献となった。お陰でかなりの割引を受ける事が出来たのだ・・・
予算が大分セーブ出来た事は望外の喜びである。
だが・・・
その生活もここリバプールで終りを告げる・・・
3月31日、ここリバプールにあるSTA TRAVEL、奇しくもハンガリーで最初に学生になった旅行代理店と同じ名前、恐らくは系列店だろう。ここに望みを賭け、延長の手続きをお願いに言ったら「大学からの証明証か、オリジナルの学生証が必要なのよ」と言われ・・・
国際学生証しか持ち合わせなかった私にはもうどうする事も出来ずに・・・
ここで2年とちょっとに渡る大学生活にピリオドを打つ事になったのだ・・・
一度も通わなかった東京アートユニバーシティー、アートをつければ美術館が安くなるといわれてつけたのだがそもそも美術館めぐりをしない私にはあまり関係が無かった。
だが、この2年間を振り返ってこう思う。
「学生で良かった」、と・・・
そして今日この日より学生生活に別れを告げ、新たな人生に巣立つ事になったのだ。
胸に万感の想いを込め、こう叫ぼう!
「さらば、若き青春の時代、私の学生の日々よ!!」
そして来るべき新しい未来に向け、私はこう考える。
「どっかでまた学生証が作れないかなぁ〜」
と・・・・
写真は全てリバプールにあった大学の敷地内のある建物の写真。ライトアップのパターンが多くてついつい全部見てしまった。