第19話 革命紀行(舞台国:ハバナ・キューバ)

Category: 激闘の記録!

あらすじ

キューバ・・・
1959年に革命を成し遂げて以来、社会主義国として生き続け、ソビエト連邦崩壊後も独裁政権であるがゆえに頑なにそれを守り続けてきた地球上でも稀有な国家・・・

ここに、この独裁国家に「首都狙撃」をしに潜入をこころみる”プロフェッショナル・シューク東城”・・・

果たしてこの困難な任務を無事にやり遂げる事が出来るのか??

どうする?ゴルコ・サーティーワン!!





第1章:メキシコ発・・・

2008.01.22

現在地はカンクン、メキシコでも有数のリゾート地であるここに来たのには「リゾート」等とは別の訳があった・・・

この地はその側面に「キューバへの玄関口」とも言えるべき顔を持っていたからだ。
プロフェッショナルとしての入念な情報収集から、当然ここからキューバへ飛ぶのか一番安いとも知っており、その為にこの地に来たのだ。

誤算だったのはジャマイカにキューバでセットで行くと安いという情報を得ていたが、昨年の12月に料金が値上げされており、モンテゴベイという所でなら520?前後で飛べるのだが私の目指す首都キングストンは660?と聞いていた「キューバとセットで500?」という値段からかなり上がってしまい、断念せざるを得なかった事だ。よくよくきいてみたらモンテゴベイイン、キングストンアウトというやり方ならメキシコーキューバージャマイカーキューバーメキシコのラインで520?前後だったのでそれをやっていれば良かったのだが・・・

何はともあれこの日、泊まっている日本人宿の人の勧める旅行代理店でチケットを入手する・・・

この代理店は「パッケージ」を勧めておりその内容は「ハバナ(キューバの首都)でのホテル(朝食ビュッフェ付)」及び「空港からホテルまでの送迎」が付いている物で、キューバの物価やもし個人で全てを行った場合に予想される出費を考えると手間隙などを考えるとまあリーゾナブルと言える範囲で、それに観光に全精力を集中できるという考えもあり、結局海外で初めての「パッケージでの入国」をすることにした。

パッケージを取る決め手は「だって楽なんだもん」の一言に尽きよう・・・

「首都狙撃」

ハバナの地図を見て見たいものを考えていくと「3泊4日」で十分と結論し、代理店に申し込む。料金は411?。悪くはない・・・

これで最大の目的である「ハバナ狙撃」の準備は整った・・・

後は飛び立つだけだ・・・

そして24日

カンクンの空港を離陸してキューバへと向かう。

カンクンの空港。上空から見たカンクンホテルゾーンラグーンが綺麗・・・



フライトは約1時間・・・メキシコとの時差が1時間なので出国してから2時間後に到着するような形だが、まああっという間の出来事だ・・・

上空からキューバを眺め・・・


そして到着

到着したキューバの国際空港



いよいよこれから私の任務が始まるのだ・・・






第2章:キューバ初日

2008.01.24

キューバ・・・

写真はキューバ国旗



カリブ海に浮かぶ中で最大の島であるキューバは日本の本州の約半分ほどの面積を持ち、美しい海岸線に縁取られ、サトウキビやオレンジの畑に平地は埋め尽くされ、国土の1/4は山岳地帯になっている国である。

その国土の美しさから、「カリブト界の真珠入り」と讃えられる国ではあるがこの国の本質はそこだけにあるわけではない。

この国の本質はその政治体制の特異性にあると言えよう。

「社会主義国家」

ソビエト連邦崩壊以降、社会主義国家として思い浮かぶのは北朝鮮とキューバぐらいだろうか・・・

革命により社会主義を成し遂げた国、そしてその時の革命を主導した人物が独裁者となり今を持ってこの体制を頑なに保持している国・・・

その革命を主導した人物はまだ存命中で日本人でも知らないものはいないほど有名である。

そう

「キューバ建国の父、スカトロ・・・」

この様な稀有な国家に入国する機会はそうあるものではない・・・


いくら「沈着冷静」を持って売りにするこのプロフェッショナル・デューク東城であってさえ、テンションは上がらざるを得ない程である・・・

首都ハバナのホテルに到着したのは夜の1800時、普段の私なら少しホテルの周囲を歩いて環境の様子を見て後は食事でもして落ち着いて翌日からの行動を練る所だが・・・

この燃え滾る熱き血潮を抑える事は出来ず・・・

早速夜2200時に始まる「キャバレー」を見に行く事にした・・・


「キャバレー」と聞いて「聖人君子」たるこのプロフェッショナルがそんないかがわしい所に行くのかと疑問を持つ者が全員だと思うが・・・これには訳がある。

ロンプラという旅行のガイドブックには「キューバでの最大の見所の一つ」と書いてあるし、カンクンで泊まっていた日本人宿でキューバから帰ってきた人たちは結構な確率で行っており、「是非」と勧められたからなのである・・・

動機はあくまでも「観光マシーン」として見所の一つを潰しに行くだけの話であり、「決してエロ等というくだらないもの」が動機ではないのである。

ちなみにキャバレーは人生初めての経験である・・・それ以上の所は昔チョコチョコ行った事があるような気もするが・・・

まあしかし、こんな事をしていては「燃え滾る血潮が単に下の一部に集中するだけ」になるだけという見解もあるがそれはここでは目をつぶろう・・・

「好奇心」、ツーリストに必要な要素の一つを満たしに行くだけである・・・

といったことで有名な「ホテル・ナショナル・デ・キューバ」にある「エル・パリジャン」へ行く。

ホテル・ナショナル・デ・キューバ


初めての海外旅行が「フランスのパリ」というエレガントさなら、初めてのキャバレーは「エル・パリジャン」とパリにちなんだ名前だ・・・

この「プロフェッショナルのみしか持ち得ない天性のエレガントさ」がここでも意識せずに出てしまっている・・・

そしてキャバレーのショーの方はと言えば・・・

こんな感じ



実際のところ完全にエンターテイメントであり、確かにショーとしては優れたものではあるのだろうが、演出が凄すぎて「エロさがあまり感じられない」というものであった・・・

「無念・・・・」


かくして「キューバ初日」では期待する成果は挙げられなかったのだ。

キューバ手強し、その感を強めた一日であった・・・


第3章:ハバナビエハ

2008.01.25

ハバナ旧市街を「ハバナ・ビエハ」地区と言う。
かつてスペインが植民地時代に開発したコロニアルな雰囲気の残るこの旧市街は当時建築された要塞群とともに世界遺産に登録されていて首都ハバナの最大の見所であろうか・・・

私のホテルは新市街にあるのでそこから歩いて旧市街へ向かう。

新市街の街並・・・これに「新」をつけていいのかどうか疑わしい程アンティーク・・・


物が無いと聞いていたがショッピングモールなどもある。


学校でライフル射撃を子供に教えている現場は「流石にキューバ」というか「子供にそんなこと教えちゃ駄目だろう」と思わずにはいられなかったが

教えている風景。見づらいが先生の右側の女の子がライフルを持っている。


華人街(中国人街)等もあって中々に歩いていて興味深い。

華人街と書いてある門。



そしていよいよ旧市街へ。

見所の一つである「カピトリオ」へ行く直前に、どう見ても駐車場に鉄道が置いてあるだけの所に入ったらここはミュージアムといわれ「写真代を請求」されたりもしたが・・・(注:やんわりと拒絶しています。看板も無く入って少し発ってからおもむろに言われたので・・・)

その廃鉄道ミュージアム



世界遺産に指定されるだけあって、中々に旧市街は見ごたえがある・・・
まあ指定されて無かったらどう思っていたか良く分からないが・・・

カピトリオ(旧国会議事堂)とその前の景色


ガルシア・ロルカ劇場


革命博物館


ハバナ一の目抜き通りオビスポ通り


市立博物館(旧総督邸)。

中に入って部屋を見学しているとそこの受付のおばさんに偉い勢いで「写真を撮ってあげる」と言われ、何枚か撮ってもらって結局は「お金くれ」と・・・元々自分の写真を撮られるのが好みではないのでこれも丁重にお断りした。

それと地図収集が趣味なのでここでセットになっている古地図のレプリカを買ったが・・・

後で気付いたが10枚組みのはずなのに9枚しか入っていなかった・・・
グスン・・・


鉄道駅。鉄道はクラシカルなタイプというか・・・ボロイ・・・


カテドラル





そして対岸に渡って旧市街を眺め

モロ要塞からみた旧市街の街並


カバーニャ要塞付近からの夜景


モロ要塞の回廊。ちょっと気に入ったので・・・テヘッ・・・!


そして夜の旧市街・・・


キューバでは兌換ペソと人民ペソという2つの通貨を設け、そして旅行者は兌換ペソを使って博物館などの入場料は外国人料金(400円から700円程度)を兌換ペソで支払わなければならないのでかなりお金を使ってしまったのだが・・・

旧市街については一日で殆どを見れたのでまあいい成果を挙げたと言えようか・・・

明日は新市街を中心に周ろう・・・


第4章:新市街・・・

2008.01.26

キューバと言えば・・・独裁者カストロの他に2人の有名人がいる。

一人はアルゼンチン人ながらキューバ革命の主導者になり、ボリビアで革命闘争中に銃殺された「チェ・ゲバラ」。

彼の思想と生き方は多くの人の共感を呼び、その凄さは死んで40年経つ今でもその人気は衰える事を知らず、「ゲバラティーシャツ」は世界No.1の売り上げを誇るのではないかとおもえるほどだ。
このプロフェッショナルとしてもキューバを見に行くのに彼のキューバで残した者を看過するわけには行かない。
尚、ちなみにどんな思想でどんな生き方をしたかは全く知らない。
だって興味ないんだもん・・・




そしてもう一人はアメリカ人の文豪「アーネスト・ヘミングウェイ」

アメリカ人でありながらキューバの国土を愛し、キューバでその生を終えた世界的な作家・・・

「日はまた昇る」、「武器よさらば」、「誰がために金は成る」、「エデンの園」等の名作で知られているが、なんと言ってもその最大の作品はこのキューバ、ハバナの郊外にあるコヒマルという漁村を舞台にして書いた不朽の名作

「老人と馬」

であろう・・・

知識豊かで文学の造詣の深いこの「プロフェッショナル・デューク東城」としては「ヘミングウェイの足跡を辿る」と言うのはある意味当然ともいえよう。

しかし観光できるのは今日一日、明日カンクンに戻るので郊外まで行けるのかどうか?

結論は1秒後に出た。

「ヘミングウェイは止めにしよう」

だって一作品たりとも読んだ事もないし~・・・

そもそも文学なんてどうでもいいし~・・・



と、言うわけで・・・
新市街、カストロ議長が演説を行う革命広場へと向かう事にした。

ホテルの近くの海岸沿いで見た旗の乱立する広場。意味は知らん・・・


旧アメリカ大使館前の看板。「ブッシュ+?(アメリカの有名な人らしい)=ヒットラー」となんともシュールな出来栄え


ローカルなマーケット




そして革命広場・・・
この広場の周りには政府機関の建物が集まり、まさに国家の中心地とも言えるほどである・・・

その広場の前にあるホセ・マルティー記念博物館に入り、展望台へ上がる。

展望台から見た革命広場と旧市街


そしてチェゲバラ電飾?を施した内務省ビルディング。夜になるとチェゲバラが浮かび上がる。



革命広場に通じる大通りにあった看板。「正義を要求する」という意味らしいが墜落している飛行機と一緒にこの標語とは・・・シニカルな感は否めない




しかしながらチェゲバラの人気は特にこの国ではすさまじい・・・

通りにあるプレートや


ゲバラ絡みの本は街中に溢れているし・・・

これはカストロと一緒!


壁絵でも良く見かけるし・・・


彼の影響力の凄さというものを感じざるを得ない・・・


それにキューバの面白さの一つに交通手段の多様さとレトロさがある。

馬車

自転車

3輪タクシー


アメ車


ってこんなものつけて良いのか??

ロシア車


ジープ、トラック



スクールバス


そして名物ラクダバス


今挙げただけでなく当然日本車も見ればそのほかの国も・・・節操無く走っている。
形もてんでバラバラで一度に紹介するのはとてもではないけど不可能である。

まあ共通点を挙げるとしたらレトロというよりスクラップに近いものが多いという特徴はあるのだが・・・

まあこれはいい見物だ。

それに葉巻が有名だが煙草もここでは「ロミオとジュリエット」なんてこジャレタネーミングの物もある。

ロミオとジュリエット


ロミオとジュリエットと言えばシェイクスピアの戯曲で有名である。
中でも「おおロメオ!アルファはなんでロメオなの?」という台詞は誰でも一度は耳にした事があるだろう。


あっ!まだ19歳でしかも禁煙中だった・・・!!


2日間という短い間だが・・・ハバナに大分満足してきていた

この満足感を完璧なものにするのには・・・・

後は水平線に沈む夕日を見るだけだ・・・

そして・・・海岸線に出て・・・

水平線に沈む夕日を眺める・・・




「パッパーフェクト・・・!!」

サードミッションでの初夕日・・・

夕日をみる確率としては低いかもしれないが、「夕日はただ見ればいいだけ」等という物ではない。
そのときのシチュエーションが大事だ。ハバナで海に沈む夕日。これを完全に狙って眺められる人間が果たしてこの地球上に何人いるのだろうか・・・

首都狙撃手のみならず「サンセットハンター」「サンセットキラー」として数多くのミッションをこなし、この旅行界にあまねく知れ渡っているこの私のみが成し得るミッションなのではなかろうか・・・


そう言えば「キューバの実態」や「社会主義国家の真実」などには全く近づきもせず、ただこの3日間「観光しただけ」のような気もしないではないが・・・

「ハバナ・イナフ・・・!!(ハバナはこれで満足)」

もう十分だ・・・

それに明日は出発するだけで何の困難も無い。ホテルに向かえまで来るのだ・・・




第5章:事態急変
2008.01.27

ハバナからのフライトは1305時予定だが・・・ホテルに迎えが来るのが0900時、
ちょっと早いものだとは思いながらもバスがホテルによりながら人をピックアップしていくのでまあ仕方が無いのだろう。

余裕をもって十分早い時間に起きて朝食のビュッフェを楽しみ、部屋ですこしくつろぐ。

こういった国の傾向では0900時といいつつもそこから若干遅れる事はあっても早くなる事なんて先ず無い。

しかしながら「生来のチキンぶり」から0900時ジャストにチェックアウトを済ませ、ロビーでそれまでのハバナに想いを馳せながら、次の行動について考え始めていた・・・

そして30分・・・


さらに1時間・・・・

ピックアップのバスを待った「ホテルベダード」


いくらなんでもおかしい・・・

こちらはホテルに預けられてあったメッセージカードの時間通りにその場所で待っているのに・・・

流石に慌て始め、電話をすることにする。
ハバナでは出国税に25兌換ペソかかり、前日までにこの出国税用の25兌換ペソにきっちりあわせるように使いきり、電話をかける小銭があるかどうかだが・・・
この際は仕方が無い。

ホテルのレセに行き、代理店に電話をする。

一回目は応答せず、10分後にもう一度・・・
ようやく相手が出たが英語が殆ど通じない・・・
ホテルのレセの人に手伝ってもらってわかったことは・・・

「もうタクシーで行ってくれ。お金は空港でその代理店のスタッフが払う」

ということだ・・・

「???」


パッケージにしたのも・・・ただ楽をしたいが為だったのに・・・
何でわざわざ自力でタクシーを交渉して、空港に行かなければ・・・

等と考えている場合ではない。飛行機に乗り遅れるわけには行かないのだ。

ホテルの外で待機しているタクシーを捕まえ、「25兌換ペソを20兌換ペソ(1ドル=0.8兌換ペソ)」に値切り、まあ旅行代理店が空港で支払うなどと言っても信用しすぎて支払いが受けれなかったら大きな損失なのでこの辺りはやっておくべきだろう。
空港へと急ぐ。

2時間前の1100時に到着・・・

空港までのタクシー


空港で「ソリソン(旅行代理店の名前)」のオフィスは?と聞くと簡単に発見。
朝電話もしている事だし向こうの言った通りにタクシーにも領収証を書いてもらっている。後はそれを見せてお金を貰うだけだ。それがなければ出国税も支払えない。

そしてチェックインカウンターから通路を通ってちょっと奥まった所にあるオフィスに行くと恰幅の良い男が・・・
私はレシートやソリソンがホテルに残したメモを見せ事情を説明する。彼は英語を理解しなかったが、私の言った事は理解しているようだ・・・

そして一言

「ヒヤー・ノーマネー。カンクン(ここでは払えないからカンクンで貰え)」

「・・・」


「・・・・・・」


「オッオイッ!!」

そちらのミスでこちらが今使った金を立て替える事も出来ないのか?電話では確か空港でもらえると言っていたと通訳していた筈だが・・・それに20兌換ペソをまた作らなければ出国税を払えない・・・

抗弁して、とにかくカードにあるここのオフィスに連絡を取ってくれというと、彼は面倒臭そうに、それを拒絶し・・・そして私を追い出そうとし始める・・・

私もテンションが上がり・・・机をドンッ!と叩きなおも文句を言おうとすると・・・
彼は力ずくでオフィスを閉めに係り、そして大声で怒鳴り始めた。
こちらも大声で怒鳴り返す。

あまりの大声に廊下の外に人が出てきて、とりあえず一度私が外に出される形となったが・・・あまりにも杜撰な対応だ。

私をピックアップできなかったのは明らかにそちらのミスなのに後進国の常識か?まず謝りもしなければやったのは俺じゃないから関係ないと言わんばかりの態度だ!!こういったことは毎度頭にくるが・・・仕方がないと素直に泣き寝入りしようとはどうしても思えない。

英語を喋れる他のオフィスのスタッフの人が私の事情を聞いてくれて「あそこのオフィスのやり方だから」というようになだめてはくれたが、その彼にも
「これがキューバか?」とつい悪態をついてしまう。

そして通路からロビーに出たところでソリソンのスタッフがなにやら大声で私に非があるような言い方(スペイン語なので何を言っているかさっぱりは分からないが)をしていたのでこちらも大声で(こちらは英語で)罵倒して周りにいた人に注目されてしまったほどだ・・・

後はただ出国だけなのに・・・

なんだって今更こんな事をやらされるんだ・・・

私の中には「バカらしい気持ち」でいっぱいであった・・・


そしてロビーをぶらぶらしながら30分、もう一度行く事にする。
20兌換ペソ今手に入らないとまた両替だのATMだのでお金を作らなければならないし、それに納得するような対応も説明もまだ聞いてもいなかったからだ。

そしてオフィスに行くと他のスタッフも来ていた。
先ほどの恰幅の良い男は、今度は大分態度を軟化させている。
そして私が入ると少し待つようにいいおもむろにメールをし始める。
内容はカンクンにあるブランチ(支店)に私がピックアップされずタクシーを利用したので20兌換ペソ分の金額を25ドルで支払うように」という内容だ。

さっきこれを直ぐにやっていればまだこちらも納得しようものの・・・

そして送ったメールをプリントアウトさせ、彼にサインをしてもらう。

カンクンで実際どうなるかはわからないが・・・、まあやれる限りの事はやっておくに越した事は無い。

ここで現金の兌換ペソが入らなくなったので止むを得ずATMでお金を下ろし、出国税を支払ってイミグレーションに入って待合室でフライトを待つ。

ハバナの国際空港の待合室、世界各国の旗が一杯!!


キューバではツーリストカードと言うものが必要であり。出入国スタンプはそれに押される為にパスポートには残らない。
これは航空券のチケットに押された出国印と出国税の証紙


クバーナ(キューバの航空会社)

YAKという古いソビエト製、中は狭く椅子はなんとペタンと前に倒れる。



そして離れ行くキューバを上空から眺めてふとこう思う・・・


楽をしたいからパッケージにして・・・
そしてキューバはもうこれで終りだと思っていたのに・・・

キューバ上空



「俺のキューバは・・・まだ終わらない・・・!!」


第6章:予期せぬ出来事

2008.01.28

帰国したのは27日だ。
1500時くらいに泊まっていた日本人宿にはついたのだが、今日は日曜日。キューバでのタクシー代を請求しようにもオフィスはお休みである。

そして28日。朝パッケージを組んでもらった代理店に行くと、そこのお姉さんが「代わりにやっといてあげる(パッケージを組んだ代理店からキューバの代理店に申し込む形なので)」と言われたので、そのままお任せにして、日中はのんびりとする。

そして夕方、代理店に行く。
私が代理店に入る直前に2人組みの他のお客さんが入ったので10分ぐらいまって確認すると。

「連絡を取ったら本人が直接行かないとリファンドは受けられない」

と言う事・・・

それならば私に電話でもしてくれれば良いものの・・・

聞くと「クバーナ」のオフィスに行ってリファンドを受ければ良いとの事だ。現在時刻は1730時、1800時まで後30分。

急げば間にあうが・・・それにしても彼女は私に一言伝えれば直ぐに行けた物の・・・

文句を言う暇はないしこんな事でまた明日も時間を割くのはバカらしい。

早足でクバーナのオフィスに行ってそこの受付の女性に話すと・・・

「こちらの時間は1800時、ハバナでは1900時なのでもうオフィスは閉まっている・・・ハバナに確認しなければいけないので明日また来てくれ」

「・・・」


「・・・・・・」


キューバではやきもきしながらバスを待たされてこなかった挙句タクシーで、空港で受けれるといったリファンドもカンクンと言われ・・・そして要約こちらの窓口に行ったら明日来いと・・・
メールは届いているはずだし、処理は終わっていなければいけないのに、私が窓口に行くまではほったらかしなのか・・・!!

受付の女性に権限などある筈も無く、そしてこのくだらない出来事に時間を割くのも嫌だったが泣き寝入りなどするつもりは無い・・・

受付の女性に

それならば、お前の方で私の宿泊先にお金を届けに来いというとそれは出来ないの一点張り。まあこんな要求は通らないのも分かってはいるが・・・

「明日出発する予定で、ハバナでも手続きしているのになんでまたそんなことを言って人を待たせてなんとも思わないのか?あんたに責任が取れないのも分かるけどそれぐらいはしっかりやっておけ、明日の午前中には絶対に受けれるようしておいてくれ」

と悪態をつきながらオフィスを後にする。

このオフィスまで20分ぐらい歩くのでパッケージを申し込んだ代理店(ここだと徒歩5分)に明日連絡してくれるようにお願いする。


しかしそれにしても・・・


「俺のキューバはまだ終わらない・・・!!」



第7章:そして結末へ・・・

2008.01.29


朝のんびりと1000時頃、代理店に行くと1200時にリファンドが受けれると言う事。

一度日本人宿に戻り1200時少し過ぎにクバーナへ到着。

昨日の受付の彼女がなにやらお金を準備して・・・私に渡す用意をしている。

「これでようやく終りだ・・・」

そして金額を確認すると「22ドル・・・」

「あれっ??」

ちなみにキューバで20兌換ペソを手に入れるのには25US?かかる。実際のレートは1ドル=0.89ぐらいなのだがドルの両替にはそれに10%の手数料がかかる為に1ドル=0.8程度になってしまう。
私はドルを両替すると損をするので為替損の少ないユーロ、そして最後はATMで兌換ペソを手に入れていたのだが・・・

人に迷惑をかけた挙句、そして3ドル分損させてもなんとも思わない厚顔無恥さ。
後進国に特有の物だ。

少ない金額のお金でもめると概して彼らの言い分はこうだ

「そんな額ぐらいお前にはたいしたことがないだろう」

と、彼らは被害者ではないし、それにその細かい金額を大事に考えてきたから今の経済の発達があったということは理解できないのだ・・・

彼女にこちらの意見を主張し、そのレートの理由を問いただすと・・・

「会計の者が食事中なのでその者でなければ説明できない」

と・・・


「・・・・」


聞けば1330に戻ってくると言う・・・

ただでさえ待たされた挙句一方的に損をさせられてまた待たされる・・・

さらにお前らの仕事は本当に世界標準に程とおい、まともに相手にしても疲れるだけだけど、納得いかないまま引き下がるのも悔しいだけだから後で来ると言い残し、オフィスを後にする。


そして1340時頃・・・オフィスにまた行く。
3往復目、向こうの落ち度が発端で振り回されているだけなのでなんとも馬鹿馬鹿しい・・・


しかし、会計士はまだ戻ってきていないと言う事・・・

結局1400時。唯一英語をそこそこに話せていた受付の女性は食事に行くといい、他のスタッフに申し送りをしてその場を離れる・・・

そして5分後、ようやく会計士がやってくる。

待たせた事にたいして何も言ってこない。

駄目だこいつ等は・・・人を待たせるなんて事は本当になんとも思っていない。


さらに少し待たされて・・・

そして説明をさせようとすると・・・

分かりきっていた事だが・・・「私はスペイン語が全く出来ず・・・彼らは英語が殆ど話せず・・・」

それでも色々と聞き質していたが・・・向こうが「22ドルで受けるのか?受けないのか?」と聞き始め・・・

こちらも渋々と折れる事にした。

22ドルの理由はメキシコでのキューバ兌換ペソへの換金レートだ。という一点張りからどう考えても変わりそうもないし、私はユーロを両替していたのでドルの両替のレシートはないからこちらがいくら言って「ハバナに電話して確認しろ」と言っても向こうは「メキシコのレート」と譲るつもりが無いのも分かっていたからだ。

そして私は22ドルをリファンド、実質3ドル損を受け入れる事にした・・・

ちなみにリファンドに入っていた2ドル札、始めて見て珍しいので・・・



しかし、このままでは向こうのミスでただ損をさせられた感はぬぐえない。

そこで領収証のサインにこう付け加える。

「I got a lot of damages not only money but also time caused by your chirdish work. It is not equivarent but I reructantly accept it」
(正しく書けていないが「私はあなた方の子供じみた仕事のせいでお金のみならずじかんまで大きな損をさせられた。これ(この金額)は等価ではないが、渋々ながら受け入れる事にした」

と・・・

何の役にも立たないだろうが・・・まあこれぐらいやっても良いだろう・・・

そして去り際に、「そういえば誰もこちらにゴメンの一言も無いけどキューバってそれが常識なの?」と毒づき、形ばかりの「Sorry」を何とか言わせたものの・・・

今回の件は私の「完敗」と言って良いだろう・・・


最後にリファンドを受けたカンクンのクバーナオフィス





キューバ・・・世界でも稀有な社会主義・独裁国家・・・


ここでのイメージは・・・ただ観光しただけと・・・

リファンドに無駄な体力と時間を使わされただけだということだった・・・

楽をしたかったから「パッケージ」にしたのにこんな面倒になるなんて・・・


なにはともあれ

「私のキューバは・・・ようやくこれで終わった・・・!!」



そして私はこう思う。

「革命紀行・・・またしてもタイトル倒れの作品だった」

と・・・






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