駆け抜けた戦場の街(ブエノスアイレス:アルゼンチン)

Category: 謎3rd 南米編

2008.07.01(月)


 私がただサッカーのテレビ観戦と、観光だけでこの街を済ませていたのなら・・・

 私は私の「プロフェッショナル」の看板を下ろさなければいけなかっただろう・・・

 この街は今日で12泊目になる・・・

 ここで私はいままでこの観戦と観光の他に・・・

 ほぼ連日といっていいほど、戦いを繰り広げていたのだ・・・

 
 私の今までの滞在中のスケジュールを特別に公開しよう・・・

 
06.19 ブエノスアイレス到着、サッカー観戦、ステーキ自炊
06.20 市内観光、サッカー観戦、食べ放題
06.21 サッカー観戦、食べ放題
06.22 サッカー観戦、ステーキ自炊
06.23 市内観光、食べ放題
06.24 市内観光、食べ放題
06.25 ボカ地区及び市内観光、サッカー観戦、食べ放題
06.26 床屋、サッカー観戦、レストランにてステーキ
06.27 郊外の動物園観光、食べ放題
06.28 市内観光、ステーキ自炊
06.29 サッカー観戦、食べ放題
06.30 出発準備、食べ放題
07.01 ブエノスアイレス出発




 

 このスケジュールをみてピンときた方もいるだろう・・・



 
 そう、このプロフェッショナル・・・



 ただサッカー観戦や市内観光だけでこのブエノスアイレスを終わらせたりはしないのだ・・・




 この肉の国アルゼンチンで・・・




 毎夜毎夜この肉との格闘を繰り広げていたのだ・・・

 ブエノスアイレスといえば「食べ放題」

 料金でいったらワンドリンクつけて800円ぐらい、時間制限なし・・・

 泊まっている日本人宿から100mも離れていない場所にあるビクトリア・・・

 これが私が潜り抜けてきた戦場だ・・・


 これがビクトリア
 


 ビクトリアにならぶ「食べ物軍団」、食べる事に夢中になりあんまり写真を撮ってなかった。

 他には肉を焼くコーナーやアイスクリームなどがある・・・

 


 

 食べ放題をただ食べればいいと甘く見てはいけない。

 初めの2回、私はただの素人に過ぎなかった・・・


 誘惑はいくらでもある。

 豊富なメニューが選びたい放題、ついつい最初の一皿で目いっぱい盛りすぎてがつがつ食べてしまい2皿目にはもうダウン・・・

 だが「あと一皿いけるんじゃないのか?」「食べ放題だから食べないともったいない」と悪魔の囁きが聞こえる。

 そしてよせばいいのにまたもう一皿をしかもがっちりと・・・

 デザートを食べるころにはもう胃袋は限界へ・・・

 でも食後のデザートを欠かすわけにはいけない。


 そして最後には味は曖昧になりただ「詰め込んでいただけ」の状態へ・・・


 たった100mの距離、だが血流が全部胃にいってしまい頭は朦朧として宿にはふらふらの状態で帰り着き、後は数時間落胃が落ち着くまでは胸焼けとの戦いに変わってしまう・・・


 これでは食べ放題のなんたるかなどは語れない・・・






 子供だった・・・




 だが、この2つの戦いで私は貴重なレッスンを積んでいた。


 それは食べ放題は「ただ食べれるだけ食べればいい」というのもではなかったという事である!




 私はここで積んだ貴重なレッスンを活かし、3回目以降から食べ放題のバランスを気にするようにしていた・・・




 そう、この「食べ放題」という名のバトルフィールドを生き抜く術を徐々に身につけていっていたのだ・・・



 一皿に盛る量も少し減らし、そしてペース配分を考え、そして興味のあるものをなんでもから好きな物を中心に組み立てていく。


 子供のようになんでもかんでもがっついてはいけない。



 キーワードはエレガントに「大人喰い」である。



 時間無制限の利を活かし、休憩も時折混ぜて胃袋と、食事の量のバランスを調整する。




 こうすれば胃袋の限界を超えず、そして味わいながら最後まで食べ続けられ、デザートでしっかりと閉めることが出来るのだ・・・



 「後一皿」の誘惑にもきっちり勝ち腹9.8分目の状態へ。



 こうすれば満腹感よりも満足感が勝り、いい状態で宿に戻って寛げるのだ!








 食べ放題



 基本的には先程のビクトリアが中心だったが週1回、ビックマッチがある。





 そう土日のみ食べ放題になる日本料理店の「日本橋」



 これがブエノスアイレスでの食べ放題のハイライトと言えるだろう・・・




 日本に比べればぜんぜん安いのだが、ここでは決して料金は安くない食べ物だ。3000円ぐらいかかってしまう。


 だが・・・ここ牛の国アルゼンチンで「アルゼンチン牛をつかってのしゃぶしゃぶ、すき焼き、焼肉食べ放題」と聞いては・・・


 ここは「プロフェッショナル」として勝負を挑まないわけにはいかないだろう・・・


 06.29ドイツがスペインに敗れた日・・・

 江戸の敵を長崎で獲るというわけではないが

 「敗戦の悔しさで心に開いた穴」を胃袋で埋めるためにこの「日本橋」に勝負を挑むことにした・・・



 メンバーは総勢7人。


 当初しゃぶしゃぶ、すき焼き、焼肉全てが頼めるかどうかが懸念されたが人数の多さもあり無事に全種類に挑戦できることになったのだ・・・



 これがその「日本橋」



しゃぶしゃぶにすき焼き
 

そして焼肉にタレ、タレは焼 肉用、しゃぶしゃぶ用に酢醤油とゴマダレ、そしてすき焼きには生卵と完璧なラインアップ。ほかに薬味もきちんとある。
 


 これまでに十分にビクトリアで経験をつんできたこのプロフェッショナルに死角はない。

 しゃぶしゃぶ、すき焼き、焼肉をバランスよく食べ分け、そして焼肉にはライスを併せて堪能する・・・

 試合開始から2時間・・・

 腹は9.7分目へ・・・

 そして締めのデザートはアイスクリーム、レモン味・・・

 これで9.8分目・・・

 後もうちょっとは入りそうだが実際に入れたらもうアウトという絶妙のバランスだ・・・

 
 私は十分満足してこの料理店を後にすることが出来たのだ・・・






 そう・・・
 





 私はプロフェッショナル






 今、ここブエノスで「食べ放題」の頂点に立ったと言ってもいいだろう。






 奥義を極めたこの「プロフェッショナル」からこの先この戦場に赴く勇者たちにその秘訣を伝授して差し上げよう。






 その奥義は次の川柳に集約する。







 「食べ放題、満腹よりも満足を・・・!!」








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